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2010年09月30日

ハードかつノンストップに巻き起こる、近未来本格SFアクション! 1巻目の「018(ラブ・エイティーン)/宮川輝」


018(1)/宮川輝
講談社/アフタヌーンKC

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
万人向け度:◆◆◆◇◇
マニアック度:■■■■□
 

兄弟のような2基のスーパーコーンピューターが日本のほとんどを掌握している近未来。
その開発者の一人息子である少年が、ある日突如として日本政府から狙われる存在となり、彼を守るために幼なじみの少女が銃をとる、という内容。
こうやっておおまかなあらすじ語ると、なんかエロ萌えラブコメか何かかという感じですが、作画も設定も硬派なアクションSF。今どき懐かしさすら感じるほどですな。

 
スーパーコンピューターの開発者を母親に持つ高校生の直樹。
その母親はすでに亡くなっているものの、ごく普通の高校生として平凡な暮らしを送っていた。
その彼の前に幼なじみのアヤが現れ「日本政府が狙っている」と告げる。そして出現する自衛隊機。
街は戦場のとなり、アヤは人間離れしたアクションを見せ直樹を守るために戦う。
徐々に明らかになってゆく事態の趨勢と隠されていた事実に、直樹の見慣れた景色や親しかった人々は一変する。

土台として作りこまれた設定のもとで、最初っからノンストップなアクションが心地良い作品。
スーパーコンピューターを巡る日本政府との駆け引きや争いの中で、意外なところで意外な人たちが直樹の敵となったり味方となったりという展開。

作画や設定、小道具にデザインの端々に、大友克洋や士郎正宗の影響を顕著に見ることができる作品。
そのため目新しさよりも懐かしさに近いものを感じるところがありまして、まるで90年代のSFマンガを読んでいるような気分にさせられる。
ビルや商店街を縦横無尽に駆け回るアクションや、奇抜さと先進性を感じさせるメカデザインの数々は実に凝っておりまして。
初見では勢いにまかせてがーっと読んでしまったものの、動きのひとつひとつや造形に背景といった作画面での要素をもういちど丁寧に読んでみたいと思わせるものはある。

しかし一昔前のSFマンガのようだというのは読み手によっては必ずしも良いことではないわけで、序盤から一気に設定が語られるのは少々冗長すぎるし、せっかく「戦う女子高生」やってるのにヒロインはそんなにキュートでもない。
そういった箇所に無骨さや不器用さが見え隠れしているし、もっと言うとなら、90年代SFっぽいけれどもそれ以上のものが秘められているのかという心配もある。

しかし、こういうものが好きでずっと描きたかったんだなぁという気概は伝わるし、それを理解できる読者もここにいるし。
士郎正宗や大友克洋が描いた世界は時代性や流行によって消えてゆくものではなく、こうしてひとつのジャンルとして受け継がれてゆくべきなのかもしれないと気づかせてくれるマンガでもありますな。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 20:33 | トラックバック
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2010年09月29日

おもしろ楽しい少年と魔法の物語……のはずが!取り返しの付かない事態から彼の運命は大きく変わる! 1巻目の「ミリオンの○×△□/金田一蓮十郎」


ミリオンの○×△□(1)/金田一蓮十郎
スクウェア・エニックス/ガンガンコミックス

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
万人向け度:◆◆◆◆◇
マニアック度:■■□□□
 

ひょんなきっかけで魔道書を手に入れた少年。そこから出てきた妙な姿の「魔導士」の言われるままに魔法を使ったことで…。という内容。
ドラえもん的な、こう、魔法が使えるようになった少年が毎回いろんな魔法で騒動を巻き起こすようなあれね、と思っていると予想外の展開に驚く作り。
そこから先もなかなかワクワクさせられる感じでして、じっくり付き合うに値する出来ではないかと。

 
主人公となるのは、結城目(ゆうき さがん)という名の男の子。
中学二年生で、ちょっと気が弱く、気になる女の子がいて、イヤな同級生がいて、お小遣いがもっとあればゲームいっぱい買えるのにな、なんて思っているようなごく普通の男子。
彼の祖父が亡くなり遺品の整理をしていたところ、表紙も中身も真っ黒な本が出てくる。
その異様さに本を持って帰ってきたさがん。そして本の中から幽霊か妖精かというような何者かが姿を現す。
自らを「大魔導士である」と名乗るそれ。さがんはそれを「ミリオン」と名づけ、半信半疑のままに魔法を教わる。
そして、ほんの軽い気持ちで好きな女の子にかけた魔法が、取り返しの付かないことになってしまう。
この流れの、それまでの雰囲気が一変するシーンとそれに続く見開きはなかなかのインパクト。

一体何が起こるのかは伏せておきますが、魔法によって起きた変化を元に戻すべく、さがんはここではない世界にある魔法学校へ通うことになるわけでして。ストーリーはいよいよ本番という感じ。
話は終始コミカルで、ミリオンも基本的に性格はあっけらかんと陽気だし口調は関西弁だしとドタバタギャグコメディのノリながらも、前述のシーンも含めどことなく裏というか影というか、のっぴきならない何かを予感させる作りとなっています。
魔法学校で出会う人々も、何かしら腹に一物もっているような雰囲気でして。
深く考えないままに行動に移るためにあたふたと状況に流されるままとなってしまったさがんが、これからさらにどうなってしまうのか目が離せないところ。

全般に少年漫画の王道的なシチュエーションながら、メリハリの利いたキャラのクセが良いひっかかりとなり、読者に対する違和感と興味をひく内容となってます。
スタイルとして落ち着くところは王道的なんですが、一度ちゃぶ台をひっくり返す意表をついた展開に、読者を疑心暗鬼にさせるキャラ配置と、読ませる工夫があちこちにある漫画。
まだまだ話の先行きは読めないところも多いんですが、期待をこめても損のない作品です。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 22:02 | トラックバック
この記事のURL http://b-chief.org/archives/2010/0929-2202.php

けいおん4巻、鹿児島でも販売開始

けいおん4巻、入荷です。
世間的には大いに盛り上がったようですが、さすがに鹿児島では割と静かな滑りだし。
本気度の高い人はあちこちの通販を利用してるだろうしなぁ。

しかしそれでもだいぶ売れてます。
学校帰りの学生さんが来られる時間帯では大多数のお客さんがこれ買いにきてるほどでした。

投稿者 bird_chief : 21:47 | トラックバック
この記事のURL http://b-chief.org/archives/2010/0929-2147.php

2010年09月28日

緑のルーペ新刊「イマコシステム」大プッシュ中

成人向けの、茜新社TENMAコミックス「イマコシステム」が入荷となりまして。
うちの担当者がえらいこと力を入れており、現在このように展開中です。
店頭での反応もいい具合。
さてどこまでいくかなー。

他の画像は追記にて


 

 

 

投稿者 bird_chief : 20:18 | トラックバック
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2010年09月27日

無くした家族の絆を取り戻すため、少女は潰れかけの文房具屋を守るのだった! 1巻目の「夕焼けロケットペンシル/あさのゆきこ」


夕焼けロケットペンシル(1)/あさのゆきこ
メディアファクトリー/MFコミックス フラッパーシリーズ

オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●○○
万人向け度:◆◆◆◆◇
マニアック度:■■□□□
 

とある住宅地の小さな文具店の女の子。母親は家を出ており父親はほとんど働かない。
母親がいつか帰ってくると信じて、潰れかけの文房店をひとりで営業しようと頑張る少女のお話。
ホームコメディ的ながらも、女の子ひとりを取り巻く状況があまりに厳しく、切なさと同情が込み上げてくる内容。
それでも必死なのが泣けてきます。

 
ヘンテコな文房具にかなり昔の在庫品だらけで、店主がオタクなためにトーンの種類だけはやたらと豊富という小さな文房具屋、丸太町文具。
主人公である小学生のサトミ。母親は3年前に出ていき、それ以来父親はろくに働きもせずネトゲだのなんだのと遊んでばかり。
しょうがなく父親に代わり店番するサトミであったが、ある日父親から文房具屋をたたんでガレージにすると聞かされる。
文房具屋としてお店を続け、思い出の残るロケットペンシルをいつも身につけ、出て行った母親を待ち続けたいサトミは猛反対。そして、彼女はたったひとりでお店を切り盛りすることになる。

グータラ親父とその娘さんのいる小さな文具屋、という設定だけだとほんわかホームコメディっぽく、実際絵もかわいいのですが、お話のほうはなかなかシビア。
自分ひとりで問屋に出向いて商品を卸してもらおうとするけどまともに相手してもらえなかったり、店番のため友達とも遊びに行けず寂しい思いをしたり、頼りにしていた人は入院したり。
けれどもあくまで気丈に頑張るサトミの姿は、健気を通り越して痛々しさすら感じるほど。

…それと言うのも彼女の父親がなかなかのクズっぷりを発揮しているせいでもありまして。
妻に逃げられて以来だらだらしてるばかりか、「あたしがやるからお店を続けたい」という自分の娘に対して、「お前が遊べない分俺が遊んでやる」と言い放ち。
妻が家を出るきっかけとなった回想シーンでもあんまりな物言いでして。んで当然のように家事もできないし。
基本的にこの父親、登場するとダメオタクっぷりを披露するというコメディリリーフ的な扱いであるのですが、何をして何をしていないかを並べてみると父親失格のひどい男で笑えないレベル。
サトミがほんと不憫でならない…。

物語のほうは、お店の常連となった漫画家青年へ芽生えたほのかな恋心と、彼に急接近する女子大生に対して複雑な思いを見せる微妙な三角関係ドラマがあり、文房具屋と家族の話と同時にかわいらしい恋愛も描かれる展開。
この恋愛模様も、「年上のお兄さん」に対する憧れや頼もしい父性を見出していたりと、小学生の女の子としての子供っぽくも繊細な恋愛感情の見せ方にぐっとくるのだ。
お店は客が少ないし、父親はずっと遊んでるし、という苦労ばかりのなかで描かれる、サトミと漫画家青年やその周りとのあたたかな交流のシーンは救いとして機能しており実にほっとする。

小さな女の子が頑張る姿はかわいらしくて一生懸命で応援したくなるけれども、子供が子供らしさを奪われて働かざるをえないという内容は哀れみの方が先に立つところでもありまして。
土台はコメディなのに、ファンタジーとして割りきって読むことができない世知辛さが常につきまとうのですな。
特にまー小売業に従事しているとねぇ。苦労も厳しさも少なからず分かっちゃうからねぇ…。

この先どうなるのか気になるけれども、長期連載ということになっちゃうと、つまりいつまでたっても父親は働かずに母親も帰ってこないということになりかねず…。
せめて彼女が報われる展開を読みたいねぇ。
しんみりしてほっとして、でもやっぱり切なくて。んで、クソ親父に対する怒りの募る1巻目。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 22:19 | トラックバック
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テルマエ・ロマエ2発売してます 売れてます

待ちわびてました。
もちろんワゴンに積み積み。
来月は再びコミックビーム誌にて手ぬぐい付くみたい。

しかしまー勢い良く売れていくわ。

投稿者 bird_chief : 22:01 | トラックバック
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高杉さんち家のお弁当、柳原望サイン色紙

前にも載せたような気がしないでもないけれども

投稿者 bird_chief : 21:36 | トラックバック
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今週の手書きPOP追加分の、下書き

夕焼けロケットペンシル、私のおウチはHONやさん、などなど。
わざわざWORDで打って印刷するのもなんかめんどくさくなってきたなー
でも字ぃ汚いしなー

投稿者 bird_chief : 21:30 | コメント (2) | トラックバック
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2010年09月24日

ちっちゃな女の子がエロ本おすすめしてくれるという本屋さん!なにそれ行きてぇ! 1巻目の「私のおウチはHON屋さん/横山知生」


私のおウチはHON屋さん(1)/横山知生
スクウェア・エニックス/ガンガンコミックスJOKER

オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●○○
万人向け度:◆◆◇◇◇
マニアック度:■■■□□
 

実家の本屋さんをお手伝いしている小学生の女の子。
お客さんにも好かれているし、お店の商品についても詳しくて、探している本もすぐ見つけてくれる。とってもよくできた小学5年生。
……ただひとつの問題は、そこがエロ本専門店であったということ。というコメディ。

 
「中沢書店」という小さなお店の店番をする小学5年の中沢みゆちゃん。
いつもふらりとどこかに行ってしまうオタクなお父さんに代わってお店に立つんだけれど、商品はエロばっかりで本人は恥ずかしくてしょうがない。
父親には恥ずかしい格好のポスターを勝手に作られるし、お客さんからは「オススメのエロ本ありますか?」と聞かれたり。
真っ赤になって嫌がって、時には恥ずかしさに耐えかねて爆発したりもするけれど、本当はお店もお客さんも大好き、という姿にニヤニヤする内容です。

真面目に頑張るみゆちゃんの姿とにかくひたすらにかわいい作品でして。
Hな本に赤面しつつ接客したり、メイド服やら恥ずかしい格好を晒されて大慌てになったり。いちいちかわええ。
しかし恥ずかしがるだけでなく、出て行ったお母さんのことに思いを馳せたり、お客さんの反応に対して泣きべそかいたり友達とうまくいかなくてしんみりしちゃったり。
巻き起こる騒動の中でいろんな表情を見せてくれるみゆちゃんに目が離せないのだ。

そういった、ちっこい女の子が右往左往するのをニヤニヤ眺める漫画ではあるんですが、一話ごとの話の組み立てもけっこうしっかりしておりまして、他のキャラがメインでみゆちゃんが裏に回るような話でもちゃんと読ませてくるのは感心するところ。
見せ場と盛り上がりどころをしっかりとわけまえているためか、ホームコメディなのにメリハリがあるのよね。
ドタバタやってるけど切ない話ではけっこうしんみりしちゃう。

絵もかわいいし賑やかな内容にざーっと勢いで読めるけど、気づいたらあのシーンが、あのキャラが、といろんなところが記憶に残る作品でして。
またモチーフはくだらなくとも、お話は終始ホームドラマ調でハートフルにハッピーエンド。エッチな騒動はバカバカしいけどどこかほんわかできる漫画です。
んでもってテーマはエロ本でエロネタ多いけれども、画面として品が無かったり露出度が高かったりするわけではなく、見た目のエロさに頼らないのも好きなポイント。
が、それでいて抑えるべきフェチズムはポイントポイントでおさえてあり「エロいのにエロくなくてやっぱり少しエロい」のだな。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 21:48 | トラックバック
この記事のURL http://b-chief.org/archives/2010/0924-2148.php

大H州東方祭3カタログ販売中

北九州市にて10/24(日)開催のイベントカタログ
店頭でも反応はなかなかです。
需要はあるんだなぁと感心しますよ。
鹿児島からだったらどこのイベントまで参加する人多いかなぁ。
コミケは別としても。

投稿者 bird_chief : 21:42 | トラックバック
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2010年09月22日

気持ちをおさえきれずに体を求め合う少女たちが美しくもエロいのよ! 1巻目の「ふたりとふたり/吉富昭仁」


ふたりとふたり/吉富昭仁
一迅社/IDコミックス/百合姫コミックス

全1巻

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
万人向け度:◆◆◇◇◇
マニアック度:■■■□□
 

同じ寮に暮らす二人の女の子。互いを友人以上の存在として意識しながらも一線を超えようとはしなかった。
ところがある日同時に、お互いふたりとも女性の恋人がいると判明。
同性であるという壁のなくなった二人はついに…、という内容。

 
小夜子と亜由美は学生寮で同じ部屋に暮らす女の子。
しっかり者で亜由美に対してキツくあたる小夜子と、少々ズボラだけど気のいい性格の亜由美。
実はふたりとも、密かに年上の女性と付き合っておりまして。
亜由美の彼女は雑貨屋の店長である麻美。小夜子の彼女はネットで知り合ったウェブデザイナーの恵子。
ところがこのそれぞれの彼女である麻美と恵子が親友であったことから、小夜子と亜由美は互いが女性と付き合っていると知ることになる。
そして小夜子はたまらず「女の人とはダメだと思ってた」「亜由美のことがずっと好きだった」と告白してしまう。

互いの気持ちを知ってしまい女の人と付き合っていると知った小夜子と亜由美。
寮に帰りその想いはついに二人を結びつけることになるわけでして。
しかし本来の彼女であるはずの麻美と恵子にしてみれば、勘のいい大人なので二人がどうなってしまうかは見え見え。
二人の女性を好きになってしまった彼女たちは果たして…。という内容。

ではあるんですが、ではあるんですが…。最初っから最後まで終始いちゃいちゃと絡み合ってるシーンばかりが目に焼きつく内容でして。
話としても、そんなに人間関係でドロドロすることなく綺麗な結末を迎えるため、安心してくんずほぐれつしてる女の子たちを眺め回すことができるのですな。
…いやこう書くとエロばっかじゃねぇかという感じですが実際そうなんだもんなぁ。プラトニックな
実際これエロシーンの尺を長くとって描写を過激にしたら完全にエロ漫画になっちゃうし。

しかし一歩引いたところからの目線による描き方が、エロさとかわいさ、フェチズムの均衡をとっておりまして。
エロエロですが下品にはなってない、というところ。
またそれぞれの女の子の性格も、こう、エロオヤジ的な視点としてぐっとくる性格してますて。
クールで澄ました顔で敬語なんだけれど、性格はキツめの小夜子さんが、年上の恵子さんを縛って責めるほうだとか狙いすぎだろうと。しかし悪くないぞとガッツポーズ。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 23:50 | トラックバック
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例大祭SP新作ミニフィギュア入荷でよ

チルノと聖白蓮SDフィギュア
入荷タイミングの違いで今になっての到着です。
かわええ。

投稿者 bird_chief : 23:24 | トラックバック
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2010年09月21日

あまりにも痛々しい主人公…。ここから逆転があるんだよな?な!? 1巻目の「馬鹿者のすべて/村岡ユウ」


馬鹿者のすべて(1)/村岡ユウ
集英社/ヤングジャンプコミックス

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
万人向け度:◆◆◆◆◇
マニアック度:■■□□□
 

生真面目でコンビニ店長であった主人公が、あるひとつの事件をきっかけに自分の人生を変えるべく「馬鹿者」になろうと決意。
そして行動を始めるが…、という1巻目。
一念発起する平凡な男。滑稽で惨めでみっともないけれども、その姿に何かを感じる内容。

 
主人公の宇治田真は28歳。こまかさと真面目さが取り柄のコンビニ店長。彼女あり。
バイト店員の送別会に出席したところ、店をまかせていた今井という漫画家志望のバイト青年が強盗に襲われ死亡する。
彼の死をきっかけに、宇治田は高校時代に自分をいじめていた南哲也への復讐を決意。
ボクサーとして世界への道を歩む南に対し、宇治田は10年ぶりにボクシングを始める。

といった展開ではあるんですが…。
とにかくまー1巻目の時点でやることなすことうまくいかない。
愚直に生きてきた男が、ふと周囲を見渡したとき「不公平だ」と感じ、自分の中のわだかまりに立ち向かうものの、世間から肩透かしをくらったついでに頭からリングから転げ落ちたというくらいにむくわれない。
馬鹿になる決意をしたがためにいろんなものを失ってしまうわけですが、はたしてここから彼が巻き返すことができるのかという流れ。

とはいえドラマの全容は1巻目ではまだまだ読めないところでして。
不器用な男の再起を描くヒューマンドラマなのか、ボクシングやるつもりなのか、はたまた道を踏み誤った男が愚かに滑稽に転げ落ちていく様子を見る喜劇なのか…。
やることなすこととにかく全てが裏目に出るという流れなので、こりゃもうハッピーエンドを信じて読み続けるしかないぞという感じです。

しかしこう、心情としては応援したくなるというのとはちょっと違う。いじめに遭っていたとはいえ、何年も根に持つほど細かすぎる性格の主人公は陰湿だし自業自得なところがあるし。可哀想なんだけれど同情できるかと言うとそうでもない。
果たしてこの馬鹿はどうするんだろうねぇと見守るような感じ。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 21:44 | トラックバック
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よつばと!図書カードが届いたよ

先日の、よつばと!9巻発売に伴う店頭ディスプレイコンクールに参加したので
メディアワークス様からよつばと!の図書カードがお店に届きました。

この画は去年のカレンダーのだっけな。見たことあるけど思い出せないや。

投稿者 bird_chief : 21:25 | トラックバック
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上乃龍也版アマガミコミック1巻目再入荷

つるんぷにょんとした萌えエロに定評のある上乃龍也版アマガミ
多めに再入荷です。
やっぱエロいもんな!
アマガミ関連コーナーにて展開中です。

投稿者 bird_chief : 21:12 | トラックバック
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ちと遅くなったけど週末の入荷品

ローゼン新刊積んでます。
しかしお隣りのいとうえい一般誌新刊「お気に召すままご主人サマ」の2巻もけっこうな高さ。
1巻目けっこー売ってたんだなぁ、あれ。

投稿者 bird_chief : 20:55 | トラックバック
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2010年09月19日

秋の連休突入時の入荷品とか

ちょっとUP遅くなったけど

幻想少女大戦紅、入荷(二次生産分)。
さすがに前評判が高かったためか、デモ流しつつ積んでるとけっこうなペースで売れてった。


G=ヒコロウ新刊、「×××のゴアちゃん」
やはりこれは道満晴明の水爆さんと一緒に並べると非常にしっくりくる。

投稿者 bird_chief : 22:25 | トラックバック
この記事のURL http://b-chief.org/archives/2010/0919-2225.php

2010年09月18日

人知れず悪党を討つヒーロー達は、スタイリッシュに夜を駆ける! 1巻目の「瑪瑙之竜/長澤真」


瑪瑙之竜(1)/長澤真
エンターブレイン/ビームコミックス

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
万人向け度:◆◆◆◇◇
マニアック度:■■■□□
 

舞台となるのは1970年代とおぼしきアメリカのニューヨーク、マンハッタン。
昼間は普通の市民として暮らしながら、夜になると闇の中で悪党や犯罪者を退治する「瑪瑙の竜」と呼ばれる4人組の活躍を描くアクション作。
多彩な能力を持つ主役たちと、独特の作画が特徴。

 
法の目の届かない悪を法に縛られない手段で退治し、犯人は警察へとお届けする4人組。そのメンバーは、
両手に様々な武器を仕込んだ暗器を使う、小さく見えて33歳の日本人・マナブ。
目と写真機を使った特別な能力を持つ女性・ニス。
覆面を付け手品の道具を武器としている青年、アルベール。
表の顔は弁護士で、ラジコン操作による様々なメカを操るゼイン。
ある機関の依頼や、偶然に遭遇した事件を彼らが人知れず解決してゆくという作り。

彼らの武器は自らの身体能力やアイテムなどであり、決して殺しは行わず、成敗した悪党どもは警察に引き渡す。
警察としては心情的に彼らの行為を英雄的と思ってはいても、違法行為ではあるために対応には困っているという感じ。
表向きはただの人である彼ら。決して正体を知られぬように任務をこなすわけでして。
設定としては必殺仕事人のようでもありますが、ニューヨークが舞台であることといい、スタイルとしては古典的なアメコミヒーローに近い。
超常的な能力者だけでなく身体能力とハイテクアイテムを駆使して戦うあたりもそんな感じ。

しかもこの作者、違う名前でアメコミも描いているようでして。それ知ってああなるほどと思うところも。
それというのもこのマンガ、作画については変な違和感と言いますかあまり他で見ないようなタッチが非常に印象に残るところがありまして。

バイクや車両、ゼインの操るメカなんかは非常に緻密かつシャープでかっこよく、また大きなコマでのアクションシーンもカットごとに非常に迫力があり目を引くんですが、対してニスなどのヒロイン、いわゆる「美形キャラ」の顔かたちや表情の崩し方といったデフォルメはいかにもな古典的マンガスタイルでして。
でも悪役キャラや中年の警察署員達は、メリハリとコントラストの効いたアメコミちっくなタッチとなってまして。
このへんの、絵としての要素の組み合わせが一種の個性ともなってます。
ダメとか悪いというんでなくて、一度読むと妙に気になってしまい逆に忘れられなくなるという感じです。

全般にノリは明るく、ドタバタやりつつもかっこよく決めるべきところではビシっと決め、街を守るヒーローが活躍するアクション作として気持よく読める1巻目。
そこに、この「瑪瑙の竜」の背後にある組織が見え隠れしたり、主役と因縁のあるキャラの存在が明らかになったり、警察がどう動きだすかも気になったりと徐々にストーリーが広がっていくところ。
彼らの成り立ちや設定が明らかになってくるにつれ、ドラマも盛り上がっていきそうです。

というか、話としてはまだ本格的には始動してない感じ。よーやくこの4人組の紹介が終わりましたよというところなので。
今のところは彼らが成敗する相手もセコい犯罪者に小悪党ばかりなので、そろそろライバル役も欲しいよねーというところだ。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 02:38 | トラックバック
この記事のURL http://b-chief.org/archives/2010/0918-0238.php

するめいか1巻再入荷

「するめいか」1巻再入荷しました。
初回入荷分、予想よりも反応が良かったようで慌てて追加しての入荷です。

投稿者 bird_chief : 02:27 | トラックバック
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2010年09月17日

百合(?)なお熱いコンビが学園を駆ける!セーラー服の乙女たちを怪異から救う者は!? 1巻目の「兎の角/睦月のぞみ」


兎の角(1)/睦月のぞみ
エンターブレイン/ビームコミックス

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
万人向け度:◆◆◆◇◇
マニアック度:■■■□□
 

おかしな騒動が巻き起こる全寮制のお嬢様女子高。
事件を解決するためにやってきた拝み屋の少女と、彼女に協力することになる理事長の娘との間に芽生える友情を描きつつ、騒動の謎を追うという内容。
黒セーラー服に黒ストッキングが破壊力満点。

 
理事長の娘である金髪巨乳美少女・天沢イズミ。
人とは違うものを察知し、巨大な鈴で直接ぶん殴ることで霊を退ける拝み屋の真白アヤ。
寮に住まう少女達が次々に昏睡し、意識不明者が出る日には必ず女子生徒の幽霊が目撃されるというわけで事件の真相を二人が調査してゆくというという流れ。
真面目でどこか暗い影のある天沢さんに対して、お気楽で飄々としているアヤ。
事件を調べながらも、アヤのペースで展開はコミカルに進み、雰囲気としてはコメディにオカルトアクション要素が乗っかっているという感じ。

全寮制のお嬢様学園が舞台ということで、全編に渡りセーラー服にストッキングが思う存分堪能できる内容でして。
幽霊だとか事件だとかはいいからとりあえず保健室のベッドに横たわっている黒セーラー黒ストッキングのお嬢様ヒャッホウもっと見せろ、という感じである。
そうこうして黒セーラー服同士でいちゃついてる様子を眺めつつ、なにやらこの学園自体に秘密があったようだということが明らかになるストーリー。

元々はエロコメを描いてた作者でありますが、露出度はそれほど高くなく、扉絵やイメージビジュアルとしてのハダカ絵がある程度。
しかしながら、破れた黒ストッキングとか、拘束猿ぐつわなセーラー服とか濡れ制服とかそのへんのフェチズムは要所要所でおさえてありまして。ムッハと良い具合です。

そして事件自体はこの1巻でカタが付くものの、ここでちびっ子アヤたんの意外な秘密も明らかになり話は新展開を見せる。
登場人物としては天沢さんとアヤたんの二人は同じであるものの、この新しい展開が、このコンビのさらなる活躍といちゃつきといちゃつきをより存分拝めそうで楽しみでもあります。
冒頭の話だけだと学園内だけなもんで舞台も設定も最小限度ですが、これからそのへんの要素が膨らんでくることでさらに面白くなっていきそうです。
百合萌えアクションコメディとしてカテゴライズできそうですが、厳密にはちょいと違うのだ。最後まで読めば分かる。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 02:50 | トラックバック
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2010年09月15日

歳の差男女の同棲生活は、家族のようでいてちょっぴりラブの香りが!? 1巻目の「たいようのいえ/タアモ」


たいようのいえ(1)/タアモ
講談社/デザートKC

オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●○○
万人向け度:◆◆◆◆◇
マニアック度:■□□□□
 

孤独と喪失を抱えた歳の差幼なじみの二人が一軒家に同棲することになり、家族としての暮らしに喜びを見出しながらも少しずつに互いを異性として意識するようになる、という内容。
ハートフルでぽかぽかとあったかく、デザートKCという少女漫画レーベルながら男性でも読める作品。
社会人男性が読んでもうっかりホロリとさせられるぜ。俺のように。

 
主人公の真魚は、離婚し家を出た母親と別れ、父親とともに暮らしている17歳の高校生。ケータイ小説の投稿が趣味。
その父親が再婚することになり、新しい母親には連れ子がおり、自分に居場所は無いと感じた彼女は家を出る。
一方の基(ひろ)は23歳の社会人で新米プログラマ。実は真魚の書くケータイ小説のファンだが、作者が真魚だとは気づいていない。
真魚の幼なじみであり、彼女とは対照的に仲の良い両親や兄弟とともに広い家に暮らしていたが、まだ学生だった頃にその両親が死去。兄弟は親戚に引き取られていくなか、基はひとり両親の遺した家に残り、働きながら学校を出て家族のいない家を守り続けてきた。

家を出た真魚を引き取ることにした基。
そして始まる同棲生活。妹のような彼女に対して、家族のいる喜びを取り戻す基。
しかし家族のような関係だったはずが、なにやら恋の相手として互いを意識するようになり…。てな流れ。

年の離れた幼なじみの同棲カップルというシチュエーションですが、1巻目で提示されるテーマは恋愛ではなく「家族」でありまして。
また、真魚と基とそれぞれの主観とモノローグを均等に交えストーリーは進行し、さらに真魚ちゃんがとてもかわいくて、男性でも感情移入しながら読める作品。
ネクタイ締めてサラリーマンやっているけれど、広い家に一人で暮らしている基が、新たな家族を迎え、「ただいま」「おかえり」と言えること、そして心配する相手がいてくれることに静かに喜びを見出す姿が胸を打つのですな。

対する女性側の視点では、行き場を失ったヒロインに対して、暖かく、かつ押し付けがましくなく彼女を招き入れる基の姿は仲の良い友人であると同時に兄のような包容力を持った男性として描かれてまして。
ひとつ屋根の下でガヤガヤと言い合いしながらも互いを支え合う姿が良いのです。

んで基のほうは長年のひとり暮らしのおかげで家事や料理もしっかりこなすし真魚のためにお弁当も作ってくれるしで非常に頼もしい存在でありまして。
真魚はというと家事にかけてはちょいと不得手としていますが、それでも少しでも基の負担になりたくないと不器用に頑張る姿がまたかわいいのだ。

ストーリーはというと、恋の気持ちに目覚めた真魚の想いや、基の本当の兄弟の存在、そして職場で密かに想いを寄せる相手がいたり。
また、互いに知らずに書き手と読み手の関係になっているケータイ小説も気になるし、親としては問題を抱えている真魚の父親のこともある。
幸せそうな二人に対して、いくらでも波乱の種は転がっておりまして。物語は色んな方向で面白くなっていきそうである。

恋と家族のドラマとして、本当に男性でも違和感なく読める作品。
作画の面でも、少女漫画だけれど過度にキラキラさせず、また真魚ちゃんの顔かたちの描き方(目鼻と輪郭のバランス)もアニメ調に近くクセもあまり無いために、すんなりと誰でも読める作り。
ほんわかハートフルで切なくてちょっとホロリとさせられるけど、彼氏役は大人の男としての頼もしいかっこよさがあって、んで恋もあるよ!という漫画。なかなかのおすすめです。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 20:20 | コメント (1) | トラックバック
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2010年09月11日

無人島でのいちゃラブコメかと思いきや…!?意外な展開に期待もふくらむ! 1巻目の「レッツ☆ラグーン/岡崎武士」


レッツ☆ラグーン(1)/岡崎武士
講談社/ヤングマガジンKC

オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●○○
万人向け度:◆◆◆◇◇
マニアック度:■■■□□
 

修学旅行の途中、船上から無人島へと遭難した同級生の男女。
サバイバル生活を通して信頼関係が築かれつつある中で、さらに現れた漂流者。そして物語は思わぬ流れを見せる。
女の子かわいいなーと思っていると気づけば話の面白さについつい読み込んでしまう作品。表紙だけ見て「なんだお色気ラブコメか」と思うのは気が早いぞ!

 
修学旅行の船旅の最中、フェリーから海へ放り出され遭難した主人公・山田。
目を覚ましたそこは無人島。
脱出のために船を作り始めた時、同じように島に流されてきた同級生の衣舞瀬チカが現れる。
遭難時にメガネを無くし、不自由しているチカを支え、二人きりのサバイバル生活が始まる。

という導入部分でして。
1巻目の前半部分はかわいい彼女との一対一の孤島暮らし。不自由だけれど充実した無人島ライフを描いておりまして。
やがてひとりの男として、女として、互いを意識しあうようになっていくわけですが、さらにもうひとりの遭難者が島へとたどりついたところで話は動き出しまして。
んで、無人島内での人間関係を軸にドラマを作るのかなーと思っていると、さらに大きく話が動く、という次第。

そして読者は、これは無人島ヒューマンドラマなのではなく、SFジュブナイルだったのだと気付かされるのですな。
そして明らかにされる、周到に用意されていたキーアイテムと伏線の数々。
主人公がそれらに「気付く」瞬間には、「おおそうだったのか!」という謎解きカタルシスもあったり。
このへんは、思わず「ちょっとまてあれはそういうことだったのか?」と読んでいたページを戻してしまうほど。
同時に、子供であることに歯がゆさを感じている主人公が、内面的にも大人へとなっていく姿を話の軸としておりまして、ドラマの骨格を形成しております。
んでものすごくいいところで1巻目が終わるものだから、こりゃもう続きを読まないわけにはいくまい、となる作品です。

著者久々の新作ということで読んでみれば、美少女ヒロインが前面に押し出された展開に「ありゃりゃ?」となっちゃいそうですが、途中からの盛り上がり方はなかなかのものでして。
なるほど主人公にとってなんとしても守りたいものとしての存在として、あのヒロインのアピールも必要だったのだなと合点がいきますな。
しかしSFミステリのような展開を見せつつも、重要なアイテムにブラジャー使ったりと堅苦しくならないのも良い感じです。

この無人島に隠された謎もまだまだわからないことばかりでして。
1巻目で判断つけるのも早過ぎるのでじっくり付き合いたい作品。でも意外と短期連載作かもしれないよなこれは。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 23:23 | トラックバック
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2010年09月10日

プロレスを盛り上げるのはスターと台本と、そしてなにより熱いバトルが必要だ! 1巻目の「仁侠姫レイラ/梶研吾/米井さとし」


仁侠姫レイラ(1)/梶研吾/米井さとし
秋田書店/少年チャンピオン・コミックス

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
万人向け度:◆◆◆◇◇
マニアック度:■■■□□
 

人気の低迷するプロレス団体に突然あらわれた覆面女性レスラー・レイラ。
台本があり演出があり、組織としての興行があるプロレスの世界で、熱い戦いを見せることで人気を得てゆくという内容。
テーマが「ショーとしてのプロレス」であっても、過度にマニア向けにならず、まず単純にアツく派手なバトルにぐいぐいひきこまれる作品。

 
ベテランレスラー・グレイトフル帝都率いる落ち目のプロレス団体、大帝都プロレス。
客も入らず解散寸前となったリングに、覆面をつけた女子高生、仁侠姫レイラが突如が現れる。
グレイトフル帝都との試合で観客の心を掴んだレイラは、「演出やストーリーといった飾りでなく、熱くてスゴい試合で見せるプロレスをやる」と宣言する。

かくして大帝都プロレスの所属となったレイラ。大手メジャーの人気選手に試合をふっかけたり、他団体の巡業に呼ばれたりしながらも、ショービジネスの世界において彼女を利用しようとするものが現れつつあり…。てな感じ。

ショーとしてのプロレス。勝ち負けが最初から決まっている試合。だがしかし、見るものを熱く引きこむものはあるのだということを、ストーリーの面でも漫画としても体現している作品でして。
プロレスものとしてのリアリティやマニア受けよりもとにかく派手に!かっこよく!という作画の姿勢が素敵です。
また喧嘩をふっかけるように試合を挑むレイラに対して、憎悪をあらわにするよう彼女に相対する対戦者達たちですが、これもちゃんとプロとしての役割であるという描かれ方でして。
けれど読むものにとってはまるでそこに本気の真剣勝負があるように感じさせてくれる。このアツさがなんともいいんですな。まさにプロレス的。

勢いでがーっと読んじゃう内容ですが、ケレン味ばかりが目につきつつも地味にちゃんとプロレス漫画として技のあれこれを見る楽しさも。一度勢いにまかせて読んでみて、二週目でじっくりチェックしてみると、オリジナル技もちゃんと成立してるのよね。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 22:28 | トラックバック
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2010年09月03日

素敵なまでに自由すぎる!不条理下ネタ何でもありの奇怪な4コマ!絵はかわいいのになんだこりゃ! 1巻目の「あいまいみー/ちょぼらうにょぽみ」


あいまいみー(1)/ちょぼらうにょぽみ
竹書房/バンブーコミックス WIN SELECTION

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
万人向け度:◆◆◇◇◇
マニアック度:■■■□□
 

とある高校の漫研に所属するかわいい女の子4人組。……のはずが、漫画も描かずに下ネタに暴力に改造に壷とノリノリに無軌道なシュールギャグを展開するという内容。
オビに「※この作品は上級者向けです」とありますが、ええもうまったくもって上級者向けです。
「何がどうしてそうなった」という混乱をあなたに。

 
漫研の女の子4人組。
ツッコミ担当の常識人で他の連中のセーブ役兼いじられ役の愛ちゃん。
無軌道に価値観がブッ飛んでおり常に騒動と厄介を振りまくミイちゃんと麻衣ちゃんの二人組。
そして三人のまとめ役のように見せかけて二人組の斜め上を行く不敵な言動が頼もしいぽのか先輩。
二人組が理解不能なドタバタを引き起こし、事態を収束するかと思われたぽのか先輩がさらに混乱を招き、愛ちゃんが困惑しつつツッコミを入れたり迷惑を被ったりという流れ。

会話の運び自体は成立しているのに、その運んでいるものが明らかにおかしい、という破綻に満ちた4コマでして。でも絵はそこらの萌え系と並べても遜色が無いくらいにかわいいわけで。
しかしかわいい女の子達が寄り集まって相当にナンセンスなギャグを繰り広げており、え、なにこれわけわかんないと読んでるこっちも混乱してくる漫画。

本来は、と言うかこういったネタはパロディ同人でやるからこそといったところが大きく、元々存在するキャラや作品をこの路線で破壊するからこそ成り立っていたところがあり、それがパロでなくオリジナルでやるということは、破壊する行為そのものとしてのネタのみが残ることとなってるわけでして。
しかも登場キャラ4人のうち破壊者が3でツッコミ役が1。
数の上でも、もう破綻したおかしな世界観が優勢として繰り広げられることになるわけで。
カオスしか残らないのかこの漫画にはもう……。

んであと愛ちゃんが一応立場としてはツッコミ役であるものの価値基準を他の3人に合わせた上でツッコミを入れることもあり、ボケとツッコミのさらに外側から読者としてツッコミを入れる、というシーンもしばしば。
萌えで美少女のフリをしていながら、実はかなりとんがったギャグ作品でして。
絵を目当てに買ってもいいけれどうかつに手ぇ出すと痛い目を見るかも?
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 23:32 | トラックバック
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2010年09月02日

医師であることを辞めた彼が舞い降りたのは、ワケ有り患者ばかりのハードなクリニックだった! 1巻目の「ルシフェルの右手/芹沢直樹」


ルシフェルの右手(1)/芹沢直樹
講談社/モーニングKC

オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●○○
万人向け度:◆◆◆◆◇
マニアック度:■■□□□
 

政情不安な国でのボランティア活動中、内戦に巻き込まれ人を殺し、自らに医師失格の烙印を押した主人公が、横浜にある小さなクリニックで再起するという物語。
骨太でマッチョかつシリアスな内容であり、序盤から丁寧にキャラと背景の紹介をしつつも連続性と盛り上がりのあるドラマ作りとなっており、医療漫画ながらアクション漫画のように読める1巻目。
今後にもかなり期待が持てる質です。

 
主人公・勝海由宇は外科医であったが、NPOに参加した先で反政府ゲリラと政府軍との争いに巻き込まれ、銃を手にし兵士を射殺してしまう。
そのショックと殺人への戒めから右手に堕天使の刺青を入れ医師であることを辞めていた。
そんな彼が出会ったのは、横浜の小さなクリニックでメスを振るう皆戸野という初老の男。
彼は保険に入れない者や不法滞在の外国人達にも治療を施しながら、金のために危ない仕事にも手を出すという医師であった。

ヤクザの起こした騒動に巻き込まれるように、皆戸野の下で治療にあたる勝海。
冒頭で登場したチンピラが再登場したかと思ったら、大きな事件のキーマンとなっていたり、んでその件が解決したかと思ったらさらにトラブルが起こったり。そしてその合間にキャラと舞台の紹介をまとめ、緩急を付けながらドラマが動き1巻目としてのお披露目も済ます流れとなっておりまして。

治療をする相手となるのは、様々な事情からまともな病院に行けないような人たちばかり。
そんな連中を、渋くクールな表情で、しかし熱血にアツく治してゆく勝海の姿がかっちょええですな。

話の組み立てと見せ方は非常にしっかりしており、かつストーリーには常に緊迫感が満ちております。
医療ドラマとしての分かりやすさと、主人公の特徴的な人となりに、ドラマを揺さぶるキャラクター達。
質実剛健さを感じさせるアクションドラマとして不足の無い出来となってます。
誰がどう読んでも一様に理解できて楽しめる作品で、題材的にもこれで連載が続いていけばそのうちTVドラマ化もあるんだろうなーと感じさせるほど。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 23:03 | トラックバック
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2010年09月01日

愉快な部屋と愉快な仲間と、やがて気付く自分のキモチ。爽やかに心地良い大人の恋愛! 1巻目の「煩悩寺/秋★枝」


煩悩寺(1)/秋★枝
メディアファクトリー/MFコミックス フラッパーシリーズ

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
万人向け度:◆◆◆◆◇
マニアック度:■■□□□
 

同じマンションに済む年頃の男女がちょっとしたきっかけで出会うこととなり、珍妙なアイテムの並ぶ部屋を舞台に仲良く酒を飲み麻雀を打ち遊んでいたけれど、少しずつお互いを異性として意識するようになり……、という作品。
どこかすっきりさっぱりしながらも、応援したくなるような大人の色恋沙汰。現実的なようでいて、きれいな恋愛。……憧れたってよいじゃないか!きれいで爽やかな大人の恋に!

 
とあるマンションの5階に住んでいる社会人女子の小沢さんは、その日あるきっかけで3階に住む小山田という冴えないメガネ男の部屋にお邪魔することになる。
一人暮らしである小山田くんの部屋は、彼の兄が様々な物を送りつけてくるため、おもちゃから雑貨から世界中のお土産品にエロDVDに洋酒と面白いものがそこら中に溢れ、親しい友人からは「煩悩寺」と呼ばれる奇妙な空間となっていた。

この煩悩寺のおもしろアイテムと高級洋酒に惹かれ、何かというと遊びに来る小沢さんでありましたが、わいわい楽しくやりつつも、小山田くんは彼女のことが女性として密かに気になるし、小沢さんもなんだか気持ちが揺れ動いておりまして。

どーやら女性とお付き合いしたことのない小山田くんは冴えないメガネ野郎だと思っているとなんだか前向きで応援したくなるし。
酒好きで面白いものが好きで、サッパリと気持ちの良い性格だけれどふとした時にかわいさを見せる小沢さん。
彼らのこの楽しい日々がどう色と恋と欲(?)に変わるのか、ドラマとしては静かなんだけれども気になってしょうがない展開であります。

女性視点が多く含まれるラブコメで、女性側の日常と心の中とつぶやきとが目に付き、枠組みとしては女性向けマンガのようでありつつ、キャラとストーリーは男性向けという作りが特徴的。
なんせ小山田くんは恋愛沙汰にはそれまで無縁だったため、小沢さんが部屋にやって来ることは内心喜んでいて、でも表には出さないという内気っぷりを発揮しているし。
小沢さんは小山田くんに対して気のおけない遊び仲間のような感じで接してくれるんだけどそのうちあれでそれなことになるし。
若干、都合が良すぎやしないかと思いつつも、でもやっぱり「小沢さんみたいな、酒もちょくちょく一緒に飲んで遊んで騒げる明るい女友達が欲しいな!」というワガママな独身男性のツボを刺激してくるのよねぇ。ズルいや。

……と、思っていると1巻目の終盤で事態は急展開。
えー、ラブコメとしてここからどうすんのよー、と思ったりも。
いやまぁ二人がひたすらいちゃいちゃするような内容になってもそれはそれで楽しそうだけど。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 00:29 | トラックバック
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