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2009年11月27日
時空を超えた、古代ローマと現代日本の風呂の旅!これはオススメだ! 1巻目の「テルマエ・ロマエ/ヤマザキマリ」

テルマエ・ロマエ(I)/ヤマザキマリ
| オススメ度: | ★★★★☆ |
| 俺これ好き度: | ●●●●○ |
| 万人向け度: | ◆◆◆◆◇ |
| マニアック度: | ■■■□□ |
古代ローマで風呂場作りに悩む設計技師の主人公が、現代にタイムスリップして日本の風呂に感銘し、自らの風呂作りに活かすという作品。
古代人がタイムスリップというテーマは分かるが何故に風呂限定!?という奇想天外なアプローチ。
しかしこれが実に面白いのだ。
ここ数年ずっとシャワー派なのだが、これ読むと風呂に浸かりたくなっちゃうわ。
古代ローマの設計技師、ルシウスは新たな浴場のアイディアが出ずに困っていた。
そんな折、気分転換に入った公衆浴場で、突然にタイムスリップしてしまう。行き着いた先は、現代日本の銭湯であった。
そこにある様々な道具やアイディア、そして風呂を楽しもうという人々の気概に影響されたルシウスは、古代ローマに戻ると次々に画期的な風呂場を建設していくのであった。という内容。
古代ローマ人と日本人に、風呂好きという共通性を見出し、現代にある風呂、銭湯、湯治場を古代ローマの技師がどうアレンジしていくかというポイントが見ものでして。
世界に名だたるローマ人としての誇りを持ちながらも、平たい顔の奴隷達(と思っている)の持つ文明力と発想力にいちいち衝撃を受け、プライドを打ち崩されるルシウスの様子が楽しいですな。
基本的にマジメで勤勉なんだけど、他民族の真似事をしているという後ろめたさを感じていたり、奥さんとの関係がうまくいってなかったり、男色家の皇帝にアプローチされたりという苦労人っぷりもいい味出してます。
ルシウスが参考にする風呂場はその時々のテーマによって異なり、銭湯から家の風呂場から、湯治場にメーカーのショールームと幅広い。
そしてそこで彼は、ある時はシャンプーハットであったり温泉卵であったり、オンドル小屋やウォシュレットまでローマに普及させていくわけでして。
このへんさらっとやってますが、当時の文化と現代日本とを比較して、何があって何が無かったのかを把握していないと描けないモチーフでもあるわけでして。
日本の風呂文化の多様性と素晴らしさを改めて知るとともに、古代ローマの文化や社会風俗についても少しかじった気分になれるというわけですな。ウンチクや歴史雑学好きにもたまらない作りです。
しかしやっぱ、古代ローマと現代日本の比較はいいとして、なんでまた風呂限定なんだよ、というところがいいですな。ルシウスもいつもマジメなんだけど、「風呂」というテーマそのものが、全体をゆる〜いトーンで包んでいるようであります。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)
投稿者 bird_chief : 2009年11月27日 20:01
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