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2008年11月06日

1巻目の「トライアルライド/小林知恵子・魚住青時」


トライアルライド(1)/小林知恵子・魚住青時
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
 
(楽天内ひょうたん書店通販ページ)
   
本格派にして競馬漫画の新境地!?謎すぎるキャラクターが気になってしょうがない!

競馬漫画なのにアフタヌーンで連載、という少々変わった土壌で生まれた作品。
現在の競馬界の実情をふまえつつも、非常に丁寧であり、なおかつ「変な」主人公達がこの先どうなっちゃうんだろうと心配になってくる漫画。

 
舞台は今の事情を反映させた中央競馬の世界。
人気騎手ばかりに騎乗機会がまわり、かつてのような徒弟関係を持ちじっくり新人を育成させてくれることが無くなっており。
主人公はそんな中で、さらによりにもよって悪評の付きまとう調教師の下についてしまった新人騎手。デビューから勝ち星無し。

師匠であるその調教師は、かつて天才と呼ばれた騎手だったのだが、まだ若いうちに現役を引退。その後は調教師となるものの、これがまったくやる気が無いし新人は完全に放置してるしで、周囲からの評判はすこぶる悪い。
どうやら天才騎手としてのセンスにより、独自の競馬理論を持ってはいるようなんだが、主人公への扱いはもうひどいものでして。

んでまた主人公のほうも、業界の常識をまったく知らず、他の騎手には興味が無いし何考えてるかわからない無表情。
しかし与えられた役目だけは馬鹿げているくらいに打ち込むという性格でもあり、師匠からの無茶な指示を淡々とこなしていく、という感じ。

この奇妙な師匠と弟子に対し、周囲は白い目で見るし親しい仲の人々も呆れ返るくらいでして。
非常に不可解で、二人とも何を考えてるんだかさっぱりわからない登場人物となってます。
さっぱりわからないんだけれど、なんでだかありえない勝ち方をするかと思いきや、師匠も弟子も変なことを口走るし…。
なんとも謎めいたキャラが、しかも二人もいるわけでして。いったい彼らは何者なんだろう?何がこいつらをそうさせるのか、何で勝てちゃうのか、何で強いのか、てなところにストーリーへの興味が集約していくようになってます。

「不気味なくらいに謎めいた二人の主人公」というテーマとその仕込みがうまいんで、競馬漫画とかいうの忘れて楽しめるんですな。
ジャンルがジャンルだけにちょっと敷居が高いけど、そのへん忘れて手にとっていただきたい。ちゃんと素人でも読めるように作ってあるしね。
(楽天内ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年11月06日 21:30

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