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2008年10月12日

1巻目の「グラスホッパー/井田ヒロト・伊坂幸太郎」


グラスホッパー(01)/井田ヒロト・伊坂幸太郎
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
   
伊坂ノワールの幕が上がる!

現代社会の裏に生きる殺し屋達の出会いと闘いを描く、シニカルなサスペンス劇。
地に足が付いていながらも、

 
詐欺から殺しまで、非合法で非人道的な商売を行う会社に勤めている主人公。元は善良な中学校教師だったのだが、殺された妻の復讐のため、表向きは商社である今の会社に潜り込んでいた。
そして彼の目の前で事故に見せかけた殺人が起こる。そこに「押し屋」と呼ばれる殺し屋の姿を見つけ、彼を追うとともに、時を同じくして「自殺させ屋」「ナイフ使い」といった殺し屋が登場する。

いたって日常的かつ現実的に舞台を描きつつも、そこに生々しく存在するアンダーグラウンドの住人達。そしてそこに異能の力をエッセンスと加え、独特のアクションドラマとなっている作品。
超能力バトルというよりは、ダークでハードボイルドなサスペンス劇に「能力」が設定として加わっている感じ。絵柄が今風なのでハードボイルドさは薄められているけれども。

「押し屋」「自殺させ屋」といった名称とその仕事ぶりが、能力としては地味ながらも現実的な凄みと怖さがあり、特徴的な存在として目を引くとともに、それぞれの人物が抱えるドラマと心の闇とがストーリーを引っ張る作りになっております。
マンガとしては、そのへんの特徴やうまみを強く押し出しつつも、スマートで読みやすく、かつ浮ついた能力バトルマンガとならないようにしてありまして。かなり丁寧に描いてますな。

割と地味目なサスペンスドラマかなーと思いつつも、しっかりじっくり楽しめるノワールですな。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年10月12日 23:54

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