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2008年09月22日

1巻目の「おのぼり物語/カラスヤサトシ」


おのぼり物語/カラスヤサトシ
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
 
カラスヤサトシの真骨頂を見たり!

30歳を目前にして、漫画家として生活するためなんのあてもなく上京した著者自身の体験を綴る、実録エッセイ風4コマ。
著者のこれまでの作品同様、日常生活に起こるギャグを中心に展開されながらも、明るさや笑いだけでなく孤独や不安といったネガティブな要素もあり、おかしいのになんだか切なくて、じわっと来るマンガになってます。

 
カラスヤサトシの真骨頂を見たり!

30歳を目前にして、漫画家として生活するためなんのあてもなく上京した著者自身の体験を綴る、実録エッセイ風4コマ。
著者のこれまでの作品同様、日常生活に起こるギャグを中心に展開されながらも、明るさや笑いだけでなく孤独や不安といったネガティブな要素もあり、おかしいのになんだか切なくて、じわっと来るマンガになってます。
 
話は主人公が地元にいた頃から始まり、小さな仕事をこなしつつもある日突然、上京を決意。
地元の仲間との別れがあったり、東京での部屋探しにまつわるゴタゴタがあったり。
続く新居での一人暮らしから、知り合いの誰もいない土地での不安と孤独。そして売れない漫画家としてなかなか芽が出ない日々をこまかく記した4コマでありまして。

はたから見ればどうでもいいようなことまでネタにしているようでありながら、知らない土地での新しい生活に対する感動や期待といったものがネタの合間からにじみ出てくるようであり、たぶん1人暮らしをしている人なら誰でも「ああ、俺もこんなだった」と思うはず。

しかし世の中そう簡単にうまくいかないもので、やがて続く長い下積み生活も描かれるわけでして。
些細なことで落ち込む姿。一日終わって誰とも口をきかない日々。そしていい歳して何者にもなれていない自分自身に「これでいいのだろうか」という悩みがつきまとい。
このへんの、ネガティブな感情をネタにもってくるのはこの著者にしては珍しいですが、これが辛気臭いけれども切ない共感を呼ぶんですよ。

静かなナレーションで淡々と語られる、一人の男の物語。
かっこわるいしみっともないし暗くて不安に満ちてるけれども、なんだかじわっと面白いんだなぁ。
意外にこの作者は泣かせ話とか描かせたら面白いのかもしれない。西原理恵子の「上京ものがたり」の例もあるし。
(ひょうたん書店通販ページ)

投稿者 bird_chief : 2008年09月22日 23:22

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