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2008年09月03日

1巻目の「オクターヴ/秋山はる」


オクターヴ(1)/秋山はる
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
百合系マンガも花盛り、という昨今。ついに講談社アフタヌーンまでもが百合ん百合んの作品を出してきまして。
読んでみたればこれがもー、ぬちょんぬちょんのうふんあはんで(下品)。
そこらの百合コメディよりエロいんですが、しかし内面のドラマとしてじっくり読める作品に仕立てている点は評価されるべきっすよ。

 
主人公は、売れないC級アイドルやってた女の子。売れないままに引退し、地元で学生に戻るものの、口さがない田舎の人々からの声に耐え切れず、東京に出て所属していた零細事務所でマネージャーとして働いている。
自分を殺し都会に埋没する貧乏暮らしの中で、1人の女性と出会い、人の心に直接踏み込むような彼女の言葉に引き寄せられ、酒の勢いも手伝って体を重ねることに。という導入部。

主人公は華やかな世界に憧れていたものの、世間の嘲笑と欲望の対象として見られることで強い男性不振に陥っており、また自分の容姿に対して自己愛と裏返しのコンプレックスを抱いており。それらを全て1人の女性に見透かされてしまい、彼女から離れられなくなるというドラマ。

全裸もカラミもあるよ!というなんともエロい作品であるものの、話の核となるのは挫折と傷を心に残した女性が、ひとつの出会いにより変化していく、という内面のドラマでありまして。
百合なんだけれども、そこらに溢れる美少女百合コメディとは一線を画する内容になってます。

生々しいまでの女性の言葉。男性に対する恐れと嫌悪。そして、恋がやがて依存と独占欲に変わっていくこれらの様子は、見た目よりもずっとドロドロとしておりまして。
思い思われる女性達の、心の奥にある剥き出しの心情を読んでいるような面白さがありますな。

ま、そうは言ってもエロいのは事実。ただ、さっぱりとシンプルなタッチのおかげで、エロ描写が生々しくならずに済んでるのは良い点っすな。
アダルトな大人の恋愛物語として堪能できる作品。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年09月03日 23:23

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