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2008年08月27日
1巻目の「戦国妖狐/水上悟志」

戦国妖狐(1)/水上悟志
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
(ひょうたん書店通販ページ)
人と妖怪とが争いながらもともに暮らす戦国時代。
強大な力を持ちながらも人を憎む少年と、世直しと称して人間を救う妖狐の娘のコンビによる妖怪伝奇アクション作。
バトル物に見せておきながら、個人のアイデンティティと内面的成長をテーマに据えるという、著者独特の作風が活きている作品。
妖怪の暮らす日本が舞台。ここでいう妖怪の中には温厚な者もいたり、人に狩られてしまうのもいたり。
一方時代は戦国の世まっさかり。世間は荒れ落ち武者が野盗化していたり。
そんな中で、旅を続ける仙人の少年と妖狐の娘。少年は人よりも妖怪に触れて育ったため人間が苦手だが、妖狐は世直しの旅を通して彼に人間らしさを取り戻してほしいと思っている。んでバトルとなると少年は妖狐の血を体内に取り込むことで、妖怪に近い姿となり力を振るう、てな具合。
そしてこの二人と同行することになる、よわっちいが武芸で身を立てようと旅をする少年やら、ある事情で妖怪と人間の中間の存在になってしまった娘が加わり、やがて彼らの狙う「敵」の姿も見えてくるという展開。
主要キャラに明確な立場の違いを与えることで、彼らが相互に関わりあい、成長を遂げていくという内容でして。軽めのアクション漫画のようでいて、個人のトラウマや深い心理に根ざすものからの脱却と成長、という内面性の高いストーリーを用意してあるのはこの著者特有のものでして。
力を持つが人間嫌いの主人公、力は無いが人の弱さを知る少年、人と妖怪の間で自らの罪に苦しむ少女と、それぞれに「人間」と「力」に対する関わり方が異なる三人が、この先どのように変化を遂げていくのか。そこがストーリーの軸となりますな。
でもまー別にこう、内面性があるつっても陰々鬱々とした漫画ではなく、コメディ要素交じりのアクションバトル漫画として楽しめながらも、個人の内面が主題にある感じ。
あとマッグガーデンからの作品であるせいなのかなんなのか、ちょっと造語が多いか。
ともあれ著者のファンにとっては期待を裏切らない出来となってます。
(ひょうたん書店通販ページ)
投稿者 bird_chief : 2008年08月27日 22:54
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