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2008年08月27日

1巻目の「ワンマン・アーミーゲイツ/小林源文」


ワンマン・アーミーゲイツ/小林源文
全1巻
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●●○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
数十年に渡り地球環境を破壊してまで戦争を行っている未来。
英雄的な活躍をしながら記憶喪失に陥り、新兵同然となってしまった主人公の目線で描かれる、未来の戦場のストーリー。
ちょっとレトロなSF設定ながらも、緻密でリアルな描写によりそこらの作品にない力強さで読ませる戦争劇画。

 
主人公はかつて西側陣営において「パンツァー・ゲイツ」と呼ばれ称えられた一人の英雄。しかしとある作戦の参加をきっかけに彼は記憶を無くし、以前のそれとは見る影も無い一兵卒に過ぎない身分となっていた。
しかし、彼が新兵として配属された部隊において、危機的状況に陥るたびにかつての「パンツァー・ゲイツ」としての動きを取り戻し、部隊を救っていく。
はたして彼が記憶を無くす前に見た物はなんだったのか。そしてこの戦争の行く末は…。てな感じ。

東西冷戦の果てに核戦争でズタズタになった地球。瓦礫と廃墟の中でハイラインよろしくパワードスーツに身を包み、自動化された兵器と戦う兵士たち。雰囲気的にはターミネーターだとかの終末的な未来世界におけるSF戦争ものでして。
今や陳腐化して誰も使わなくなった珍しい設定だなぁと思ったら、この漫画って初出が80年代半ばなのね。

しかし古い漫画ではあるものの、「読ませる絵」という点においてはいまだ色あせない魅力を持つ本作。
この作者がSFアクションやるとこうなるのか〜、と感心しつつ、ファンにとってはたまらん内容となっております。
あとなんというか…、この作品を描いた当時作者がデビューし立てだということもあり、ちょこちょこと過去のSFからの引用が散見されるのも特徴。
宇宙の戦士だったりターミネーターだったりエイリアンだったり。SF映画のギミックや世界が一番面白かった頃のいいとこ取りをしたような側面があるため、おっさんにとっては古きよきハリウッドSFを見ているような、そんな気分になれるはず。
今どきこういう世界観ってどこもやらないからねぇ。

でもやっぱ、廃墟となった東京で、パワードスーツに身を包み逆関節の2足歩行戦闘マシンを相手に戦うシーン読んでると、「ああこういうの、俺は好きだ」と再認識させてくれるような。そんな1冊。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年08月27日 22:13

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