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2008年08月04日
1巻目の「この度は御愁傷様です/宮本福助」

この度は御愁傷様です/宮本福助
全1巻
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
(ひょうたん書店通販ページ)
生前、奔放な暮らしをしてきた1人の人間のとんでもない遺言により、一軒の家と遺産をめぐり振り回されることになる家族の姿をドタバタと、しかし温かく描いたホームコメディ作。
宮本福助らしさがうまい具合に一般誌で発揮された内容。
このまんまドラマにしちゃえるくらいに幅広く楽しめる作品。ですな。
ストーリーは、ある一人の男性が亡くなるその瞬間から始まる。3人の子供に対して「遺産はダーツで決めろ」という言葉を残し、この世を去るわけでして。その日から、残された家に何かというと故人に縁のある人間が集まり、トラブルや騒動を巻き起こしていく、という感じ。作品の主観は故人の孫にあたる少年の目線に置かれ、その一歩引いた立場から、遺産トラブルではあるんだけれどなんだかほのぼのと、一連の騒動が滑稽なドラマとして描かれているんですな。
そもそもこの死んだ祖父というのが生前何をやって暮らしていたのか職業も不明であり。
世の中をおもしろおかしく生きることにのみ全力を捧げ、やがて話が進むごとに、生前の祖父の悪行(?)が次々と表に出てきて、そのたびに祖父の子供たちは振り回されることになる。という具合。
漫画としての舞台を、故人の住んでいた一軒の家のみにとどめ、家と家族とで結びついた人々のコメディドラマになっているんですが、その割に登場人物がみんなどこか破天荒で、けれども憎めないお茶目さを持っており、コメディというより「喜劇」的な感じですな。
このまんまセット作って舞台演劇かドラマか作れちゃうよなー。
宮本福助の作品として、形としては「拝み屋横丁顛末記」からオカルト要素を全部とっぱらった漫画、とでも言ったもんか。
そのため既存のファンにとっては目新しさは無いものの、これで逆に新たなファンを獲得してほしいなーと思ったり。
単行本一冊分の読み切り作であり、それぞれの話もオチがうまい具合に利いていて安心して読める作品。気軽に手にとってほしいなぁ。
(ひょうたん書店通販ページ)
投稿者 bird_chief : 2008年08月04日 23:29
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