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2008年07月31日
1巻目の「なずなのねいろ/ナヲコ仁」

なずなのねいろ(1)/ナヲコ
オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●●○
(ひょうたん書店通販ページ)
三味線の音色に魅せられたギター少年が、偶然出会った子供のような少女から三味線を教えてもらいながら、少年と少女とともに三味線を通じ、互いの置かれた境遇から成長を遂げてゆく、というドラマ。
音楽漫画でありながら、単なる部活ものに終わらない人間ドラマを描く快作。
最近いろいろこの手の漫画も増えてきたけど、ドラマ部分がここまでしっかりしている作品はそう多くないのだ。
ギターのプレイヤーとしてバンド活動に励んでいた少年。しかしギターの面白さを感じなくなっていたその時、1人の少女に出会う。小学生か中学生かという彼女の奏でる三味線の虜になった少年は、彼女に教えを乞うものの、当の少女はあまり乗り気ではなく。
やがてお互いに同じ学校の生徒だと知った彼らは、三味線部設立を目指して奔走するものの、少年のほうは元いたバンドとの確執があり、少女のほうも三味線に対して複雑な思いにあるようで。そこでドラマが展開する、という内容。
音楽漫画にカテゴライズされる作品でありながら、ストーリーの本質は様々な境遇に置かれた登場人物達が、音楽と三味線を通じて結びつき、影響し合い成長してゆく、という点にありまして。
やる気いっぱいで行動力もあり、先生となる少女をぐいぐい引っ張り回しながら三味線に打ち込む少年に、当の少女はというと、資質を持ちながらも自らの置かれた境遇のため三味線と正面から向き合えず。
しかしやがて少女は自分に正直でまっすぐな少年に影響を受け、閉塞的な自分の立場から抜け出すためその一歩を踏み出す、という具合。
楽器と音楽を通じて、はっきりと内面的成長という主題を打ち出している音楽漫画って、以外にありそうで無く。
三味線というモチーフが目を引く作品ですが、その奇抜さだけではなく、複雑に入り組んだ人間関係による人物ドラマとして読み応えのある音楽漫画になってます。
こーいうとこがちゃんとしている音楽漫画って案外少ないもんで。
絵柄的にキャッチーなのは、かわいいロリっ子と一緒に音楽やるぜ!という印象ですが、意外にこの作品は対象層が広いと思う。音楽漫画というよりは青春群像劇の秀作。
(ひょうたん書店通販ページ)
投稿者 bird_chief : 2008年07月31日 23:28
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