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2008年07月11日
1巻目の「ふら・ふろ/カネコマサル」

ふら・ふろ(1)/カネコマサル
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
(ひょうたん書店通販ページ)
アパートの一室にて貧乏同居生活を送る二人の女性の、ゆるゆるだらだらとしたどうでもいい日常をほんわかコミカルに描くコメディ。
日常コメディかと思いきや、1ページ漫画の連続というあまり類を見ない体裁を持つ作品。
最初は違和感があるものの、しだいにじわじわと、このゆるい世界のトリコに。
内容としては、ボケ役とツッコミ役に分かれた2人が、毎日の金欠気味な暮らしの中で、ささいな出来事でどうのこうのやっているという、生活感のあるコメディ。
特徴的なのは、連載1回分あたり、ひとつのお題に対して1ページで終わる話が複数続く、という形式をとっていること。
ちょっとわかりにくいが、コメディとして読んでいると、話が続きそうなところで次のページではもう次の話になっているという感じである(4コマ漫画を読んでいる感覚に近い)。
なので読み始めの当初はその非連続性が変な違和感となり、「あれ?これでいいのか?」と戸惑いがありますな。
しかも、この「ひとつのネタで1ページ」とやっていながら、1ページでオチがつかない場合があり、感覚として「ここから話が広がるんだろうな」と思っているとブチっと流れが切れてしまうようでして。
ところが、読んでいるうちにこれが不思議と心地よいリズムとなってくるのだなぁ。
だいたい考えてみれば、普通の日々の暮らしの中でのちょっとした発見やおかしな出来事というのは、きれいにオチがつくものでもないわけで。どこか投げっぱなしだったり、後に何か話がふくらんだりするわけでもなく。
このへんの「何かが起こるわけでもなく」淡々と毎日を送る様子が、妙に親近感が出てくるわけだ。
そしてネタ自体に連続性を持たせないけれども、季節の移り変わりと生活の変化はきちんと絵として反映させ、例えばある話で壁飾りを部屋に付けたら、後の場面でもちゃんと壁飾りは部屋にあるし、間取りや家具の配置も一貫しておりまして。小道具の描き方も細かく正確だし。
そこに暮らし、生活しているという実感をきちんと持たせているわけですな。
そのうえで、とりとめもなく起こるちょっとした出来事を断片的に描くことで、普通の生活が実感を持って伝わってくるわけですな。
読んだ感触は独特だし、コメディではあるがなんかオチのない日常小話みたいだし。
けれども丁寧に誠実に作られてると思いますよ。
(ひょうたん書店通販ページ)
投稿者 bird_chief : 2008年07月11日 23:37
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