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2008年07月07日

1巻目の「橙星/群青」


橙星(1)/群青
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
魔女の伝説が残る土地にて、自らの願いを叶えるために旅をする少女とロボットとその他色々の、幻想と冒険のファンタジー。
丁寧に整った設定と登場人物の個性が目を引き、ついつい読み込んでしまう内容。
女性向けの絵柄でありながら、普遍性のある寓話として性別年齢問わず読める作品。

 
舞台はある架空の世界。封じられた4人の魔女の伝承があり、その4人の魔女の墓を訪れた者には、どんな願いも叶うという言い伝えがありまして。
その魔女の墓を求める一行の物語。
一人は、王様のもとから逃げ出してきた内向的ないじいじおどおど少女。もう一人は、200年の眠りから醒めたおとぼけ三白眼ロボ。んであとチビ三匹とお兄さん。
彼らがそれぞれに事情を抱え、やがてお尋ね者として墓巡りと同時に逃避行を続けるわけですが、彼らに秘められた謎と設定とが伏線となり、うまくストーリー展開を牽引しておりまして。単に願いを叶える旅ではない、登場人物に込められた秘密を求める物語に。

そんな彼らの人物造形がいちいち良いんだよなー。セリフと言葉のひとつひとつに非常に気を使ってあり、それらがうまく設定をなぞる形でキャラクターを立体的に形作り、ちょっとしたしぐさや言動が活き活きとしてくるわけです。
主役一行を追跡する王様の手下連中も、なにやら様々な事情があるようで、そういった人間関係を読み解いていくことで、展開自体に興味を向けさせるようになってます。
キャラ同士の関係性や感情を先に描き、設定を伏せておくことで続きが気になっちゃうわけですな。

作画は女性向けファンタジーとしてよくあるタイプではあるものの、馴染みやすいタッチでありながらファンシーさと幻想性を重視した画面を多用することで、下手すればBLっぽくなるところをうまく男性でも読めるように描いておりまして。なかなか巧いことやってます。

そーいやふと思い浮かんじゃったんだが、この主人公のロボ、三白眼で眠たい目をしていて、実直なくせにどっかとぼけてて天然で、言葉遣いがやけに丁寧で。でもボケキャラ。
なんか既視感あるなーと思いましたが、こいつってばあれですよね、R・田中一郎ですよね。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年07月07日 23:27

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