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2008年07月02日

1巻目の「のろい屋しまい/ひらりん」


のろい屋しまい/ひらりん
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
おまじないから呪殺までなんでもありの「のろい屋」を営む姉妹の魔女を中心に描かれる、ファンタジックメルヘンコメディ。
SF並みに作りこまれた設定と世界観と、それらをあますことなく再現した絵が実に綺麗な漫画。画面の隅々を読む面白さもあるなぁ。

 
とある深い森の中、姉妹の魔女がやってきて、そこでのろい屋を始めることになりまして。
彼女達の元に様々な事件が舞い込む、という作りの読みきり形式。
魔女さんたちは絶大な力を持っているためか色々と無邪気でして。軽いノリで人に呪いをかけるは、パーティーでもするように戦争を起こしちゃったり。
そのへんはブラックではありますが、描き方自体は絵本のようなメルヘンそのものでして。魔女の異質さとヒロインとしてのかわいさを併せ持ってるわけですな。

作中ではなく欄外扱いでお披露目される設定は実に入り組んでおり、システムとしての設定も作りこまれていることから、どちらかというとSF的な読み方になるのが特徴。
和気あいあいとしたメルヘンでありながら、舞台と画面と、セリフの端々にこれらの設定をふまえた描写があり、そこから作品世界を奥深く堪能できる、という具合。
なので設定とか気にしなくとも「絵のきれいなファンタジー」としてもちゃんと読めるんですな。

全体的に非常にコミカルな作りであり、童話のようなストーリー展開がありつつも、世界観と設定を魅力的に描く内容となっておりまして。この幻想世界をはっきりと独特のスタイルできちんと絵にして表現しきっているのは凄いですな。
ただ、本編と無関係に提示される設定のほうが魅力的であり、物語としては登場しないんだけれども「世界を終わらせる許可を持った最強の魔女」とか、その昔起こったという大戦争とか、そっちのほうをメインにお話描いても面白そうなんだけどなぁ、と消化不良に感じちゃったりも。
ほのぼのメルヘンに見えて漫画読みを充分に楽しませてくれる内容ではあるんだけどね。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年07月02日 23:27

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