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2008年06月19日

1巻目の「TISTA/遠藤達哉」


TISTA(1)/遠藤達哉
オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●●○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
組織に属し特殊な能力を持ち悪人を始末してゆく狙撃手の少女と、彼女の正体を知ってしまった少年、事件を追う警察、FBIとがそれぞれに錯綜しあう、ノワールサスペンスロマン。
絵柄と設定は少年誌向けながらも、ストーリー自体は暗く、重いドラマになってます。昔の映画を見ているように、読み応えあるなー。これは面白い。

 
ニューヨーク中の悪人を震え上がらせる一人の暗殺者。驚異的な能力を持つこのスナイパーの正体は、孤児として教会に住む一人の少女だった。彼女は教会の指示により、社会的な悪を始末してきたのだが、正体を隠し学生として日常を送るなかで、ある一人の少年と仲良くなる。
そして彼女が新たな任務に赴いたとき、その現場に少年がいて……。

という展開。
構造的に見ると、組織に属する殺し屋の少女が、少年に恋心を抱き、暗殺業に身を置く自分をかえりみて罪の意識に苦しみ、ボロを出すことで組織や警察からマークされ、というようなところで。なんか全然少年誌っぽくないです。でもそれが良い。
設定としてはいちおう、なんか能力を持った眼球があってそれを受け継ぐことで超一流のスナイパーになるとか、ファンタジー要素あるんですが、舞台がニューヨークということもあり、なんか映画であったなーこういうの、という感じ。懐かしく親しみやすく、しかし確かに人の胸を打つロマンですな。

作画は今っぽくポップで明るいんですが、話の重さが漫画全体を引き締め、また精神的に追い詰められ徐々に病んでいく少女の姿が読者の心を掴みますな。なんかこう、圧倒されるのだ。

悩み苦しむ少女の姿に、暗殺者としての能力に疑問を持ち始める組織、そして少しずつ彼女を追い詰める警察。
この先の展開も救いが無さそうなんですが、少女が辿る道はどうなっていくのか、嫌でも気になりますな。

ジャンプSQ陣の中では思わぬ掘り出し物を見つけたような、そんな良作。
ガンスリンガーガールとか読んでるならこれも面白く読めるかも。色々と違いのほうが大きいけど。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年06月19日 21:59

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