「ひょうたん書店」で検索してきた方へ
  ひょうたん書店公式 Webひょうたん書店 コミック通信販売・ひょうたん書店

« 漫画読みに襲いかかる梅雨の悲劇 | メイン | 東方の浸透は、これまでに無いムーブメントの形なのかも »

2008年05月29日

1巻目の「鬼燈の島−ホオズキノシマ−/三部けい」


鬼燈の島−ホオズキノシマ−(1)/三部けい
オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●○○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
複雑な事情からとある島に集められた子供達が遭遇する、島に隠された秘密と大人たちの「嘘」から始まるサスペンス劇。
ミステリ作として読みながらも、読者視点としてもいったい何を信じればいいのかわからなくなるような、困惑と幻惑がなかなかに見事。

 
家庭に問題を抱え、親と離別しある島の学校へやってきた少年とその妹。
新たな環境と新たな友達に出会いながらも、少年は他の児童から謎めいた秘密を聞かされ、そして小さな島を舞台にした不可解なサスペンスが始まる、という具合。

密閉された空間で巻き起こるミステリ劇でありまして、読者が混乱に襲われつつも着々と進行する事態がなんともじわじわと怖くて良いっすな。
「大人を信じるな」と言う他の子供。入ってはいけない場所。血の付いたナイフ。そして謎の第三者。
やがて多少のトラブルが起き、子供達は団結して大人達の「嘘」から逃げようとするが……。という感じ。
断片的で矛盾を孕んだ情報が次々に提示され、しかも主役の側である児童達全員が異様な事情を抱え、一筋縄ではいかないわけで。
特に主人公達が、まだ年端もいかない無力な子供達であるというのが、どう転んでしまうか分からないヒリヒリとした緊迫感になってます。

ミステリ長編作でありますんで、その1巻目だけ読んでも全体の評価なんてしようもないんで、まぁ読むなら最後まで付き合わないといけないですな。
それだけの出来の良さはあると思いますぜ。

にしても、自らあとがきにて吐露してますが、著者の三部けいってこういう作品も描く人だったんだなぁ。相変わらずおねえちゃんがエロいのはうれしいが。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年05月29日 22:15

Trackback Pings

このエントリーのトラックバックURL:
http://b-chief.org/mt/cgi/mt-tb.cgi/1669

コメント

コメントしてください




保存しますか?


 
なかのひと