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2008年05月19日

1巻目の「孤独のグルメ新装版/久住昌之・谷口ジロー」


孤独のグルメ新装版/久住昌之・谷口ジロー
全1巻
オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●●○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
孤独のグルメである。新装版である。出直しと言えど新刊であるには違いないし「1巻目」でもあるのでレビューをあげたって問題ないのだ!

ロングセラーであり最近になってまた再びじわじわと色んな意味で注目されている作品でして。面白いんだが明らかに普通の漫画と違う作りであり、人を選ぶようでいて誰が読んでもじっくり楽しめる一品。

漫画としては「食べ歩きグルメ」本の体裁をとっているものの、創作物である一人のキャラクターが主人公であったり、登場する店や食事も下町の食堂であったり普通の定食であったり、というのが特徴のひとつ。
輸入雑貨を扱う個人業者であるゴローさんが、腹をすかせては目ぼしいところでなんか食う、という作り。

コンセプトとしては「ハードボイルドな食べ歩き」であり、食事の様子は小ざかしい薀蓄もなく、ひたすら主人公の内面の感想によってつづられる。
またおかずの取り合わせや食事のスタイルに持つ独特のこだわりやささやかな美意識は、多かれ少なかれどんな人でも持っているものであり、読んでて不思議と共感できてくるのだ。食事に限らずとも、「ひとりで好きなものに打ち込む」ような、なんらかの趣味に置き換えてみると分かりやすいと思う。
そこには自分で決めた自分だけのルールがあり、ルールを達成する喜びがある。そんな「独りの喜び」が面白いんですな。

作画においても非常に贅沢な内容であり、取材写真を基にした精密で情報量の多い画面と、主人公のモノローグを丁寧に補足する繊細な表情の変化が見事っすな。慌てて読まずにじっくり丹念に読みたい漫画。
文庫版買おうかなぁと思ってましたが、やっぱこの作品には最低でもこの版型が必要でしょう。
新装版ということで、巻末には「SPA!」にて10年ぶりの新作として掲載された作品と、対談が収録だし。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年05月19日 20:56

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