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2008年05月18日

1巻目の「戦海のテティス/かたやままこと・中里融司」


戦海のテティス/かたやままこと・中里融司
全1巻
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
第二次大戦中の日本海軍。軍機違反のはみだしものばかりを集めた巡洋艦と、巡洋艦の精霊として艦を導く巫女との太平洋での激闘を描いた読みきり連作。
ガッチガチのコアな架空戦記ものに美少女要素を少しだけ加えるとこうなる、という内容。でもかっこいいのはオッサン連中ばっかなんだよな。

 
公式には存在しないことになっている、日本海軍のある艦艇。その船の乗組員は違反を犯した連中ばかりで、艦長はアメリカ人とのハーフ。そしてその巡洋艦には、幽霊のように艦に取り付く少女の姿の精霊がおり、その霊感を用いて米艦艇を撃破していく、という感じ。
巫女さん幽霊はいわばレーダーのような役割を持っており、千里眼をもってして敵の位置や飛来する砲弾を探り当てるわけですな。しかし母体である巡洋艦がやられると、巫女さんも傷つく、という設定。

作品としてはかなりシリアスで真面目な架空戦記であり、この巫女さん幽霊に過剰な能力を持たせなかったために、美少女+軍艦という昨今流行の路線に見えつつも、よくある例とは違った特色になっていまして。
巫女さんはあくまでレーダーとしての補佐役。実際に活躍するのは暑っ苦しい男達なんですな。自己犠牲によるヒロイズムとリリシズム満載でけっこうコッテコテな戦記漫画というのが本質かも。でもその分、作画の質はなかなかのものでして、大迫力の艦隊戦がたまらんのだ。

そもそもたった一隻の巡洋艦を中心にした漫画が、しかも一般紙で掲載されるってのが異例でして。一応の要素として「美少女もあるよ」とやってるから可能なんでしょうな。
こうして美少女要素をダシにして、もっとマニアックなモチーフが普通の漫画誌とかに載ると面白いのにな。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年05月18日 23:59

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