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2008年04月28日

1巻目の「エハイク紀行/吉田戦車」


エハイク紀行/吉田戦車
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
「エハイク」シリーズ第3弾となる単行本であると同時に、「吉田○車」シリーズでもある一冊。どっか出かけていってそこで一句詠んだり。だから「紀行」なのね。
味わい深いんだけどくだらなくて、情緒があるんだけどどーでもいい。そんな奥ゆかしい笑いのある中身だ。

 
というかまぁ、これを漫画のレビューとして載せるのもどうよ、と。しかもシリーズ3冊目じゃねぇかと。
そういった突っ込みはまぁ目をつぶっていただくとして。漫画家ではあるんだし。

日常の、あるいは非日常の些細な光景に対して著者が一句詠むと同時に、そこに絵を添え、評者の解説が入るという作り。
句のみだとなんだかわかんないものも絵の効果でぱっと世界が広がり、さらに評者のツッコミにより笑いが生まれるという具合でして。
たとえば単行本のコシマキからの引用ですと

生卵
合わぬおのれを
恥じよパン

てな感じ。
日常的なんだけれどもぜんぜん日常にない。シュールで不条理な光景を鮮やかに吉田戦車独自のセンスで切り取ったものが多く、簡素で分かりやすいんだけれども誰にも真似できない、矮小に広がるイマジネーションの世界が楽しいのですな。
蝉の目線に立った句とかはまだ分かる。しかしガリの気持ちで詠んだ句もあるしなぁ。もはや生き物ですらない。

この独特なセンスは一度知れば誰かに教えたくなること請け合い。しかしこんなもんについてこれる人、身近にいるのだろうかと、おろおろとした不安に駆られることも。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年04月28日 23:46

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