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2008年04月24日

1巻目の「櫻狩り/渡瀬悠宇」


櫻狩り 上/渡瀬悠宇
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
大正時代の東京。華族の青年と若き書生との、公爵家を舞台に繰り広げられる愛憎入り混じるロマン作。少年愛の要素があるものの、括りとしてはBLというより耽美ロマンという感じ。
ドロドロとした愛と狂気の悲劇でありまして、重いんだけれどもじっとりとした面白さがあるなぁ。

 
世界恐慌の影響にある日本。地元で優秀な成績を収め、学問のために東京に出てきた少年が一人。当てにしていた居候先を失っていたところ、あるきっかけで出会った華族の屋敷に書生として暮らすことになる。
ところがどーも、屋敷の主人は容姿の良さから複数の男性と関係を持っており、また屋敷と一族にもなにやら因縁が秘められており。
しかしそういったものに気付かされることのないまま、書生と主人は固い信頼関係を築いていくが…。という内容。

快活で純真無垢であり、勤勉で忠義の心を持つ少年と、謎と憂いを秘めた美しき御曹司とが、互いに心を通じ合わせていく一方で、屋敷に秘められた秘密が明らかになり、閉ざされた世界の中でどろっどろに愛情と憎悪の渦巻く悲劇が始まる、という展開でして。まさしく「耽美!」な作り。
ことあるごとに描かれる、若い書生のひきしまった肢体とかもう、エロいもんなぁ。

単行本として、A5版ハードカバー上製本という豪華な作りであり、読めば分かる著者の意気込みもビシバシと伝わってきまして。
ハードな展開で重くシリアスなドラマでありますが、その分読み応えは充分。
「え?男同士なの?BL?」とかいう偏見抜きに読んでもらいたい。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年04月24日 23:37

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