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2008年03月06日

1巻目の「とある魔術の禁書目録/鎌池和馬・近木野中哉」


とある魔術の禁書目録(1)/鎌池和馬・近木野中哉
オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●○○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
科学による超能力と魔術が等しく存在する近未来の日本にて、そのどちらをも等しく無効にすることのできる主人公が、禁断の魔術の数々を記憶に宿した少女を守るというお話。
なんでもありな能力バトル系漫画なんですが、練りこまれた設定にまず目が行き、ずいずいとページが進むとともに、ロジカルなアクションが堪能できる作品。
漫画に向いた原作なのか、面白く読めるなぁこれ。主人公もいいぞ。

 
舞台は日本にある広大な学園都市。表向きは教育機関の多いただ街だが、実はその都市全体が、科学的に超能力者を生み出す巨大な機関であった、という設定。
主人公はその中にあってまったく能力を使えないのだが、代わりに、超能力だろうとなんだろうと、異能の力をその右手で無効化するという極めて稀な人間でありまして。
そんな彼の元に、世界中の膨大な魔法、魔術、秘儀の記された魔導書の数々を頭の中に記憶として「所持」している少女がやってくる。
そして彼女を狙うものが現れ、超能力と魔法とごちゃまぜにしたバトルが展開されるという筋書き。

まずはこれら設定の、披露のしかたが巧いっすな。個々の設定は既存のものですが、超能力にしろ魔法にしろ、ストーリーに映えるようにケレン味を出すべく一工夫加えてあり、設定同士の組み合わせも相まって、「ほう、そうきたか」と素直に感心できるところ。
かつ、この作品の場合は設定に頼らず、主人公の個性をしっかり描くことができておりまして、読者を没頭させる牽引力がありますな。
ドジで冴えないんだけれども、ここぞというところで一発決めるその姿がかっちょいいのだ。
あと、こういった能力バトル物の場合は実際のアクションをいかに描くかに全体の質が大きく左右されるわけですが、仕掛けを施しロジックを展開させアクションシーンを組み立て、読ませる手順をきちんと踏んでおり、主人公の個性による爽快感も充分。
けっこう質の高いアクション漫画になってますよ。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年03月06日 23:40

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