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2008年02月21日

1巻目の「金剛番長/鈴木央」


金剛番長(1)/鈴木央
オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●●○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
規格外の強さを持つ高校生、金剛番長が政府の陰謀により東京都内で規格外のバトルを規格外に繰り広げるアクション作。
鈴木央に何が起こったんだ??と言えるほどにはっちゃけまくった作品でして。今どきこういう漫画を、メジャーな週間少年誌で大真面目にしかも面白く描いてくれるってのが嬉しくてたまらないっすな。

 
設定としては、日本を力により立て直す支配者となるべく、東京都23区をそれぞれ代表する謎の番長同士のバトルロワイヤルがあり、そこに主人公である金剛番長がある目的をもって自ら戦いの渦中に身を投じていく、という具合。
現代で番長マンガやろうってんだからさすがにこのあたりの設定はきっちり作るんですな。

そしてバトルシーンが圧巻。金剛番長の強さを見開きの多用やでっかい写植で分かりやすく、かつ強烈にアピールし、理屈や小細工を廃して力技で全てをねじ伏せる爽快感に溢れております。
少年誌のバトルものというと仕掛けとロジックの応酬というのが最近の流行ですが、やっぱそれだとどうしても話として小さくなりかねないものでして。
そういった方向とはあえて逆を向くことで、キャラクターのかっこよさ、人間としての大きさを問答無用で見せてくれるわけですな。
特に見せ場となるアクションシーンの迫力はズバ抜けておりまして。最近の少年漫画に足りなかったのは、こういう直感的に伝わってくる勢いや熱いかっこよさなんだよなぁ、と感心するところですよ。

しかし勢いで読ませる漫画ではあっても、漫画としての作りがしっかりしており、構図の見せ方やキャラクター造形は非常に巧いですな。無軌道に見えてきちっと練りこまれてまして。
例えば金剛番長の性格設定の場合、口数を少なく表情はクールに、そしていくらかの茶目っ気を与えることで、男としての普遍的なかっこよさと今ふうのディテールを持つキャラになっておりまして。義理人情に厚いんだけれどもそこで湿っぽい演出をせず、力強くても切れの良さがあり、スマートなんですな。

話としては、ある組織を追いながらも金剛番長と23区番長との戦いが順次繰り広げられるわけですが、この出てくる番長もことごとく規格外というか良い意味でぶっ飛んでまして。
王道、お約束的なんだけれどもギャグとマジのすれすれの線上で、描き手のノリに乗っかって楽しむのが心地よい漫画ですな。
少年マンガらしい少年マンガとして、一大傑作だと思うんだがどーだろう。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年02月21日 21:55

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