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2008年02月20日

1巻目の「同級生/中村明日美子」


同級生/中村明日美子
全1巻
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●●○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
男子校を舞台に、一見ソリが合わなさそうな一組の男の子の、ピュアな恋愛の行方を高校生活を送る姿とともに綴ったBL作。BLだけどエロは軽め。でもエロいけど。挿れてはいない、てとこ。
1月の新刊、「片恋の日記少女」で初めてこの人の作品を知って「うわなにもんだこりゃ」と驚きましたが、今回のBLでもしっかり読ませてくれるのは凄いなぁ。

 
でもまー、この著者の新刊だと思ったら「BLかよ!」と男としては思ってしまったわけで。けど読んだもんね。
読んでしまうとあれだよ、「うわああ俺男なのになんかときめいてしまってる!」と…。
そういや刊行レーベルである茜新社のEDGE COMIXって、オノ・ナツメがbasso名義で本出してたりするもんなぁ。恐るべし。
あれですよね、BLといえど、定型的にせずに人間とその繋がりや結びつきをしっかりと見せてくれれば、ちゃんと面白くなるんですよ。

本作の主人公となる男子は、片方は真面目な秀才でもう片方はバンドやってて軽そうな子。そんな2人の出会いから高校卒業までを短編連作として読ませる作り。
登場人物を限定させ、長編としてじっくり描ける余裕のためか、恋の始まりから話としての結末まで、丁寧な人物描写と繊細な心情の行き交うシチュエーションを重ねることで、主役の2人の、キャラクターとしての輪郭が体温を持って伝わり、いかにもなBLの枠を超え、登場人物が印象的な恋愛ストーリーとなっているんですな。
そっちの趣味は無いはずの男性漫画読みでも、感情移入できてしまう不思議。

また、ナイーブなタッチで美しく描かれる男同士の恋愛模様でありながら、ここぞという山場の一歩手前で絶妙にコメディリリーフを挟み込み(照れもあるのかもしれないが)、ふわっと空気を軽くしてくれるのも男性でも比較的読みやすい理由のひとつ。
それでも濃厚なラブシーンは徹底的だしなぁ。このへんの硬軟あわせた使い分けの巧みさは感心しますな。

「うおおBLなのに!読める!面白い!」と感服してしまうのは、よしながふみを初めて読んだ時にも味わったなぁ。
登場人物をじっくりと、しっかりと描ける作家であり、今後が非常に楽しみですよ、この作者。
しばらくすれば大化けするかも?
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年02月20日 20:04

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コメント

興味深いコメントありがとうございます。
そう考えると、こうしてBLマンガを一般男性が手に取り読むようになっている今は、何かの変化の現れなのかもしれないですね。

このことに改めて気付かされ、新たな記事として書くにあたり、コメントを引用させていただきました。
なにとぞご了承ください。

投稿者 鳥酋長(管理人) : 2008年03月13日 00:33

「BL」の単語を「少女漫画」に変換して読むと、なんか30年ぐらい前に、どこかで読んだ文章を思い出します。時代ってこうやって流れてゆくんですねぇ…。あと30年後はどうなっているんだろう…。

投稿者 スス : 2008年03月11日 01:44

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