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2008年02月19日

1巻目の「オーディナリィ±/高橋慶太郎」


オーディナリィ±/高橋慶太郎
全1巻
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
「ヨルムンガンド」でブレイク中の著者デビュー作を単行本化した1冊。雑誌掲載から5年ほど経てのコミック刊行です。
ある組織に属する、スゴ腕の殺し屋少女の物語なわけですが、少々上付いた設定でありながら、シリアスで緊迫感溢れるアクションシーンの連続に引き込まれる内容です。
確かにデビュー作だけあって粗はあるんですが、それでもこの作品全体を覆う重く冷たい空気はなかなか出せるもんじゃないよな。

 
舞台はとある高校。そこに通う一人の少女が実は殺し屋で、転校生の少女とスカートをひるがえして校舎で屋上で撃ち合いを演じるわけで。まぁこれだけだと、なんだかよくある厨設定だなぁと苦笑しかねないところ。ところが、ガンアクションのキモを抑えたディテールの活かし方と、じわじわと締め付けられるように緊迫感を高めていく構成の巧さがあるため、「女子高生のヒットマンねぇ…」なんて斜に構えてページをめくるとやられちまうんですなこの作品に。
 
1話完結の集中連載であったため主人公の主題をうまくフォローしきれていないのと、コメディリリーフが浮いていたりと、確かにデビュー作らしいところも目に付くんですが、女子高生ヒロインなのにここまでシリアスでハードボイルドな雰囲気を出せるもんだと感心しちゃいますわ。
 
収録話数は全部で3エピソード。それぞれが読みきりとなっているため、すっきりさっくり読めますんで、この酷薄で救いの無い、鋭く尖ったナイフのようにピリピリとした緊張感に酔ってみるのもよろしいんではないかと。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年02月19日 20:04

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