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2008年02月15日

1巻目の「かへ/山本揚志」


かへ/山本揚志
全1巻
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●●○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
表題作である、店と孫を残し息子夫婦に先立たれた老夫婦の物語をはじめとるす短編集。
一年くらい前に局地的に話題になった作品を含め、Web掲載の漫画を収録した一冊。
あの「瀬をはやみ」が収録されてるのだ。

 
ぱっと読んだところでは、少し地味目だが、絵と話ともに一定の重さのある昼ドラ的な感動エピソード、といった内容。が、ところどころで違和感となる要素や展開も含まれ、この作品のそもそもの経緯を知らないと多少の困惑もやむなしか。

実はこれらの作品は、元々は企業の広告企画として作られた漫画でありまして。
ストーリー漫画の中にCM的性質を取り入れたところ、漫画構成としてあまり必要性の無い部分があったり、そこだけ妙に説明的だったり、前述の違和感の元となっているわけですな。

特に、ネット上で大いに話題となった「瀬をはやみ」は、身分違いの恋を描いた古風なロマンスかと思いきや、中盤から予想を超えた展開を見せ、企業広告とストーリー漫画とのミスマッチが非常にシュールな化学反応を見せているんですな。
泣ける話なんだけれど、どこかおかしい。そのおかしさをある種のメタ的なギャグとしてとらえることもできる一冊となっております。

ともあれ、そういった楽しみ方は「これが本来はCM的な企画であった」と知っているから可能なわけで。
知らずに読むと「ちょっといい話ではあるんだけど…??」となってしまうかもしれないっすな。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年02月15日 23:42

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