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2008年01月21日

1巻目の「PEACEMAKER/皆川亮二」


「PEACEMAKER」(1)/皆川亮二
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
ガンマン同士が金と名誉を賭け、決闘で腕を競い合う西部劇の世界。
伝説的な早撃ちの名人を父に持つ早撃ちスゴ腕の主人公が、旅の途中でとある少女と出会ったことから悪魔のような傭兵集団との戦いを繰り広げる、という内容。
SFだなんだとやってきた皆川亮二の最新作が西部劇??、と思ってましたが、読めばしっかり面白いよなー。

主人公はムチャ強いんだけど平和主義者で、父親の形見として美しい彫刻の入ったコルトSAAを使う人物。
無闇な殺しはしない主義で、そのせいで決闘で賞金稼ぎすることもなくいつも空腹。おまけにバクチ好きだが賭け事の才能のカケラもなく、いつも貧乏。しかしいざという時はその表情も凛々しく、凄まじい早撃ちで敵を倒す、という感じ。
主人公の旅のお供についてくる少女とバクチ打ちの2人が、これまたクセの強いキャラでして。彼らの掛け合いや場面ごとの役割により、相互に個性と特徴が出てくるわけですな。
主人公しかりその周囲の面々しかり、シリアスな西部劇の世界でありながら、主人公達だけがいまいち2枚目になりきれない、というとこがキャラの創り方として巧いっすなぁ。

設定上派手な武器も無く、見せ場は一対一の決闘が多いため、これまでのアクション作に対して大立ち回りも無く、割合に静かなアクション漫画ですが、その分山場に向かうまでの場面ごとにキャラを巧く立ち回らせ、ここぞという見せ場の決闘シーンでは緊張感を最大限に演出。
そしてそこに実際の早撃ちテクニックをウンチクとして挟み込み、アクションシーンを盛り上げる小道具として活用しておりまして。

アイテムや設定が限定的になる分、うまくギュッと密度の濃いバトルが描けている感じです。
弘法筆を選ばずじゃあないけれども、キャラと構成と演出に長けた作家は、舞台や設定おかまいなしで面白いもん描くねぇ。

ところで主人公の得意技。
シングルアクションのリボルバーを、ホルスターから抜くと同時に3連射するという、「スポットバーストショット」ってさすがに架空のテクニックだよなぁ。実際にできたら凄いんだろうが。見てみたい。
このへんの虚実ギリギリのところのかっこよさも味。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年01月21日 23:38

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