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2008年01月15日

1巻目の「電波の男(ひと)よ」/西炯子


「電波の男(ひと)よ」/西炯子
全1巻
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
表題作他複数の作品からなる短編集。
ちょっと変だけどキュートな男女が繰り広げる大人の恋愛模様。
著者独特の、コミカルなんだけれども甘さと切なさのある質の高い話が堪能できます。
男女間のドラマとして構造のシンプルな作品が多いため、この人の著作の中では割と真っ向勝負にクラシカルな恋愛モノやってるなぁと感じましたが、キャラのクセの強さは相変わらずで、ファンにとってはなんの気負いもなく読めるところ。

 
特にやはり今回も、登場人物の個性の強烈さ、インパクトが眼を引くところですな。
コンプレックスのためやたらに卑屈だったり、価値観や趣味が特殊だったりと「ちょっと変」が揃っておりましてね。そのため妙に恋愛には奥手だったり不器用だったり。
ただ変なだけでなく、恋愛に対して誰もがふと抱いてしまうような、後ろ向きな態度やネガティブな発想ををうまくキャラに反映させ、転じて読者に親近感を与えてくれます。そのため、どのキャラもどこかおかしいのに、憎めなくて愛すべき人物となっているんですな。

キャラの滑稽さが際立ちながらも、ドラマ展開はセンチメンタルで叙情的であり、おおむねハッピーエンドとなりますんで安心して読めますな。意外性に欠けると言えばそうなんですが、その分キャラの挙動や思惑を見てるだけで楽しいので、ここで変に物語として起伏を出されてグラグラ揺さぶられるよりは、こっちのほうが読みやすいかなぁとも思ったり。

それにしても表題作ともなってる「電波の男よ」。よりにもよってアマチュア無線とはまぁ。
そういうところが好きなんだけどね。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年01月15日 00:58

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