« Blog改装とマンガ大賞ノミネート選考 | メイン | 1巻目の「ワルキューレの栄光」/富士宏 »
2008年01月14日
1巻目の「われは剣王っ!!」/城爪草・芝村裕吏

「われは剣王っ!!」(1)/城爪草・芝村裕吏
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
(ひょうたん書店通販ページ)
ヒロイン=王 主人公=王を守る剣 という概念を抽象的ではなく作品の根幹となる設定に据えた作品。
主人公は喧嘩馬鹿とでも言うべき腕っ節の強さを持っており、14万3200分の1の確率で「剣」となる男でありまして。彼が謎の招待状によってとある学園に転入してくるわけですが、その学校では各地の「王」が「剣」を携え、この国の領土を賭けてまさに戦国乱世の群雄割拠バトルロワイヤルを繰り広げていた、という設定。
そんでもって、稀代の名剣としての能力を持つ主人公は、「王」ではあるが領土も剣も無く最低ランクに位置する一人の少女と出会うわけです。
基本的には学園バトルアクション漫画であるわけなんですが、ただの成り上がり系な能力ケンカ漫画に終始していないのは舞台設定の作り込みが冴えているからですな。
ルールを細かに決めておきながら、きちんと実際のアクションにもそれを反映させ、さらには設定をふまえたところで見せ場となるシーンを描いており、アクションにウェイトを置きすぎない所もあり、読んだ印象はそこらのバトル漫画とは随分違うはず。
このへんは、「ガンパレード・マーチ」を手がけた芝村裕吏の原作手腕によるところが大きいでしょう。
しかしながら、いかにバトルアクション漫画とはいえ、「普段はまともな学校だけど、ひとたび事が起これば全国各地の代表者がバトルを繰り広げ、毎年けっこうな死者も出てる」てのは設定として破綻スレスレの荒唐無稽にも程があるんじゃね?と突っ込み入れたくなりもするんですが、そのへんを払拭してくれるのは主人公に個性の強さですな。
一本気で喧嘩っ早いが情に厚く女性に優しく、それでいて無茶苦茶強い。そんな彼の破天荒な勢いに、無茶な設定に突っ込み入れたくなる気分はキレイに吹き飛ばされるわけで。
そうそう、確かに設定を作りこんでそれを活かしているんですが、そこに頼り切らずキャラの個性で読ませる漫画となっているのがポイント高いんですよ、これ。
(ひょうたん書店通販ページ)
投稿者 bird_chief : 2008年01月14日 02:11
Trackback Pings
このエントリーのトラックバックURL:
http://b-chief.org/mt/cgi/mt-tb.cgi/1392

