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2008年01月07日

1巻目の「怪談と踊ろう そしてあなたは階段で踊る」


「怪談と踊ろう そしてあなたは階段で踊る」/竜騎士07・野沢ビーム
オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●○○
 
(ひょうたん書店通販ページ)
とある中学校に通い、受験勉強に追われ、特にこれという夢もない。
そんなごく普通の男子中学生が、イタズラ目的で呪いや祟りのある「学校の怪談」を作り出し、学校内にその噂を広め、生徒達の間に浸透させていく。生徒達の間でその怪談「お骨サマの呪い」が広まるにつれ、ちょっとした小遣い稼ぎも兼ねていたそのイタズラはやがてイタズラの域を超え、やがて呪いの対象が生徒の一人に向けられたことから、現実に事件が発生してしまう。というお話。

 
「ひぐらしのなく頃に」の竜騎士07原作小説コミカライズであります。
漫画としては1巻読みきりであり、中篇ミステリーとして読める作品。ストーリーを広げすぎず膨らませすぎず、しかし怪奇的で予断を許さない展開に、真相や舞台設定の底が見えない構成に巧さがありまして。しかし事件の鍵となるポイントをほぼ1点に絞り込むことでストーリー自体を無理なくすっきりまとめあげ、なかなかに面白くできております。学校という閉鎖された空間の中で発生した「呪い」や「祟り」が仕掛けた張本人の意図を超えて増幅を始め、それが沸点に達したところで事件に至りまして。そしてやむをえず犯人を捕まえなくてはならなくなった少年が、事件の真相を解き明かそうとする、という流れ。
学校を舞台に怪談や都市伝説をテーマとするホラー的なスタイルを取りながら、事件を解き明かそうとする姿は聞き込みから始まりアリバイ探しとミステリー的でありまして。果たしてこれはオカルトホラーなのかそれとも推理サスペンスなのか?と読者も一緒になって考え込んでしまう作りになっています。やがて明かされる事件の全容もなかなかに目を見張るものがありまして、作者の思惑に翻弄されながらもそれが心地よい1冊。
ミステリー的であり原作付きでテキスト量も多く、どーしても絵を見るよりセリフやナレーションに引きずられるように言葉だけ読む漫画になってしまってますが、まぁそこはそれ。

ところで予断ですが、この作品、「ひぐらしのなく頃に」と一部の世界観を共有してます。そっちの面でもチェックしといて損は無いかと。
(ひょうたん書店通販ページ)

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)

投稿者 bird_chief : 2008年01月07日 23:31

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