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2008年01月02日
1巻目の「かぶく者」

「かぶく者」(1)/たなか亜希夫
1・2巻同時発売
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
(ひょうたん書店通販ページ)
現代における歌舞伎の世界をテーマに、才能に恵まれながらも対照的な境遇にある2人の歌舞伎役者を描く作品。
芸能というものは、理解を深め知識を覚えることよりも、まず感じることが大事なのだと思い白されてくれる作品。
おいら歌舞伎なんて全然分からないんだけれども、ここに描かれるかっこよさ、美しさはビシバシと伝わってきましてね。ああこういうのはもう言葉なんて要らないのだなぁと、軽く感激しましたよ。
1人は、家柄に恵まれ7代目として伝統ある名を継いだ役者。もう1人は、家柄にまったく関係はないが、「かぶく」ことにかけては天性の才能を持った役者。この2人が互いを意識しながら、それぞれにみずからの芸の道を究めていくというストーリーでして。
演じることについて悩み、苦しみ、その末にひとつの光明を見出し芝居として演じる、というシンプルなドラマでありながらも、読み応えはなかなかに重く、また痛快でありました。
歌舞伎を読むための最低限の情報と知識を与えてくれながらも、決してそこが中心にならず、ここ一番の見せ場と盛り上がりは言葉を廃してドカンと絵で訴えてくるんですな。これが実にインパクトも有り、見惚れてしまう力強さに満ちています。
歌舞伎という、読者にとって縁遠い世界が舞台なため、そこで起こる努力や苦労になかなか共感できず、主人公達が遠く感じてしまうところがあるんですが、しかしそういうのを全て見開きでねじ伏せる力を持ってるんですな。
これはかっこいいぞ。
歌舞伎が好きとか知らないとかそんなことはどうでもいいのだ。美しさ、かっこよさに痺れる快感ですな。
(ひょうたん書店通販ページ)
投稿者 bird_chief : 2008年01月02日 02:57
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