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2007年06月18日
1巻目の「夜と星のむこう」

「夜と星のむこう」(1)/今市子
少年画報社・少年画報社コミックス
6/8発売
……複雑な家庭環境で育った姉弟の前に、死別したはずの……複雑な間柄の兄?が現れて……
そして、不思議な謎の青年も加わって……人々はさらに複雑な関係になる……!?
恐怖とユーモアが渾然一体と化した、今市子渾身の筆が冴え渡る逸品です。
(少年画報社公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
複雑な関係にある家族の間でホームコメディを描きつつも、スケールの大きなオカルト劇を展開する内容。
幾重にも折り重なるドラマは構造的な面白さがあり、読み応え充分。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
生まれて間もなく死んだ者とされていた兄との再会を果たした主人公。しかしその兄はどこかただならぬ雰囲気を帯びており、さらに怪しげな男性も加わり、日常が少しずつ怪異に包まれていくストーリー。
突如やってきた「兄」が主人公を振り回すホームコメディが基本軸としてありつつ、彼の身に起こる怪奇のドラマがあり。さらには、兄の存在を信じたくとも疑心にかられる母親や、身の振りどころにとまどう血の繋がらない姉といった、ぎくしゃくとした関係が描かれるシリアスなホームドラマの要素も。
かと思っていると、なんとはるか太古の時代から続く、神々とその眷属による争いの歴史があったり。
お茶の間ホームドラマと神々の争いが同列に語られるファンタジー作品となっております。
ドラマがいくつも同時進行しながらうまいこと融合し、スケールの大きなファンタジーとしても読めるというのは贅沢な作り。
それぞれのドラマの要素においてキーとなっているのは、「関係性の危うさ」でありまして。親と子であったりその他色々。
ドラマが幾重に重なりながらも、それぞれがキャラの関係性について語る内容であり、そこに破綻の影を忍ばせ、ゆるやかなコメディ劇なのに緊張感のある物語となっています。
こーいうのはなかなか読めない。
【こんな人に読んでほしい】
じっくりと落ち着きのあるファンタジーを読みたいなら。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 2007年06月18日 00:59
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