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2006年12月07日
1巻目の「ピクシーゲイル」

「ピクシーゲイル」(1)/宮下未紀
角川書店・角川コミックスドラゴンJr.
12/1発売
生まれつき心臓病の度会りかのは心臓移植手術をうける。が、移植した心臓は魔法使いのもので、その地位と能力を受け継ぐことになる。
そんな彼女のもとに心臓の持ち主ゲイルの弟子・楊雷震(ヤンローレイ)が現れ!?
(角川書店公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
女の子がかわいいファンタジーアクション作。百合風味。
いろいろあって、戦ったりとか、という漫画でありながら、主人公の内面に主題を置いてまして。けっこう読ませるものはある。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
孤児で心臓病で、という薄幸の少女が主人公。心臓移植をして病院を出るが、その心臓はとある魔法使いのものであり、彼女は魔法使いの力と役職を受け継ぐことに。
そして退院と同時に、魔法使いの弟子であった女性と出会うことになるが、主人公の心臓は何者かに狙われている、という導入。
彼女がもともと自分のものを何一つ持っていなかった、という前提のもと、役目を与えられ、人との出会いがあり、また誰かに狙われることになるわけですが。
しかしそれは全て自分のものではない誰かの心臓を巡ってのことだ、と自覚するヒロインの姿が繰り返し描かれ、また、それでもかまわないという意思も見せます。
が、かまわないとしていながらも、ヒロインの相棒となる彼女に対して好意を抱きながら、しかし彼女が自分ではなく自分の心臓に執着を持っていることに対して、嫉妬にも似た感情を見せたりもするんですな。
特異なファンタジー設定を話のキーとして、そのキーを中心にヒロインの感情と自意識の変化を組み立て、それそのものをドラマの盛り上がりとする作品。
ありがちなファンタジーアクションという見た目でありながら、キャラクター自身の内面に起因する主題を明確に持つことで、「よくある漫画」から一歩抜け出せていますな。
巻末には百合成分を補給する番外編が。
【こんな人に読んでほしい】
ちょっと暗めではある。絵柄は萌え系ど真ん中だが、ファンタジー設定を飲み込むのに苦労しない人であれば割と誰でも。でもやっぱ萌え系かなぁ。元がロリエロの人なので需要はそっちだよな。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 2006年12月07日 03:53
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