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2006年10月20日

1巻目の「真夜中のアリアドネ」

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「真夜中のアリアドネ」(1)/霜月かよ子
講談社・別冊フレンドKC
9/13発売

          
悩みといえば、背が低いことと、新しいクラスになじめるかどうか。平凡な高校生・千代子の日常はそんなものだった。
だが幼なじみの少年・知治(ちはる)と再会したその日から、千代子の世界は大きく変わり始める。
地下深くにある高級秘密クラブに迷い込んだ千代子は、そこで驚くべき事実を知り……。
(講談社公式サイトより引用)
          
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
いたって普通な女子高生が、ふとしたはずみからヤバ目な世界に足を踏み入れ、事件に巻き込まれてしまうというサスペンス。
じわじわと浸食されるように変化していくヒロインの日常に、この先がどうなるのか非常に気になってしまう1巻目。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)

 
【感想】
主人公は普通の女子高生。かつて仲良しだった男の子がとある事件のために裏社会に関わるようになっており、ヒロインは彼と普通の高校生としての日常を送りながらも過去の事件と危険な世界に足を踏み入れていくという内容。
おとなしめで気の弱い少女が少しずつ危険な領域へと立ち入り、穏やかな日常が少しずつ変化していく様子にシリアスな緊迫感があり、読み進むほどに静かな盛り上がりを見せる展開。
全体として乾いた印象のある漫画のため、大仰なドラマティックさはないんですが、それがかえって、足元の砂山がサラサラと崩れていくようなそんな不安を感じさせてくれますす。

ヒロインがアグレッシブに事件に立ち向かうというんでなく、こう、本人の自覚も薄いままに否応なく事態に巻き込まれてしまうところに、ヒリヒリとした怖さもありまして。
しかし終始重苦しいサスペンス調だと読み手もダレてくるもんですが、息抜きのように挟み込まれるラブコメ風の日常シーンがうまく全体に緩急とメリハリを与えてまして。またそういう要素も示しておくことで、普通の女子高生が裏の世界を覗き込んでしまうというストーリーがより際だつようになってますな。

この先いったいヒロインは何を見て何を知ることになるのか、続きが気になりますなぁ。
とりかえしのつかないことが起こるような、そんな崩壊への期待を煽ってくれるんですよ。

【こんな人に読んでほしい】
シリアスで暗めの少女漫画とか好きなら。でも普通に読んでもけっこういけると思う。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

投稿者 bird_chief : 2006年10月20日 04:25

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