« 1巻目の「格闘料理人ムサシ」 | メイン | 1巻目の「真夜中のアリアドネ」 »
2006年10月20日
1巻目の「ガブリン」

「ガブリン」(1)/小林まこと
講談社・コミックボンボンKC
10/6発売
260歳も年をごまかして人間の振りをして暮らしていた化け猫・こまが、人間の青年・月夜野研太郎にパンツを見られたことをきっかけに結婚!
ふたりの間には、人間とお化けのハーフ・ガブリンが生まれたのだった!!
元気な少女へと育ったガブリンは、生まれ持った不思議な能力で様々な事件を巻き起こす!
(講談社公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
ちょっと不思議な化け猫少女を中心に巻き起こるスラップスティックなギャグコメディ。
掲載誌はボンボンで、漫画としてはお子様でも読めるように作ってあるんですが、内容はまったく子供に媚びてません。そしてそれがいい味になってます。
・・・でも一体これは誰がどう読むものなのかが謎だ。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
人間の夫と化け猫の妻と、彼らの娘である女の子。
この一家が巻き起こす他愛の無い騒動を子供向けコメディとして描いてるわけですが。
キャラ作りやネタの端々がお子様を完全に無視しておりまして。
1巻目前半部分では面白い動きとか変な顔でウケを狙ってますが空回り気味。後半から登場する、元侠客で戦中派のじいちゃんという、ボンボンで出すキャラとは思えない人物が出てから俄然面白くなってきますな。
義理と仁義に生きてきた89歳の年寄りが、先立たれた自分の妻に負わせた苦労を詫びるとともに、孫の少女に人生を語るとか、どこが児童向け漫画なんだこれはという具合。
しかしこういった、子供でも読めるギャグコメディでありながら要所にこだわり強い作家性を見せるってのは、プロの成せる技だなぁと思うわけですな。
・・・でもやっぱ、とことん他愛のない内容なんで。極めて独特だけど面白いかどうかはまた別だよなぁ。
【こんな人に読んでほしい】
熱心な小林まことファン? あとは不明。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 2006年10月20日 03:50
Trackback Pings
このエントリーのトラックバックURL:
http://b-chief.org/mt/cgi/mt-tb.cgi/1035
コメント
うわー懐かしいタイトルを再び目にするとは。
実は「ガブリン」という作品、1994年にmimiコミックスとして出てたんですよ。導入部の1巻のみが刊行され、2巻目以降は出なかったんですけど…
(やや大人向けの少女漫画「Monthly mimi」に連載)
こちらのガブリン、ヘアスタイルは紹介されているガブリンと同じですが、「いい男の精気を吸い取って食べてしまう化け猫」という設定で、セクシー美女として登場します。
また、両親共に化け物(父は鏡の化け物・母はバラの化け物)で、人間とのハーフではないです。
mimi版「ガブリン」に登場する刑事(犯人に撃たれて絶命寸前のところをガブリンの魔力で救われ、おまけに若返る)の名前が「月夜野刑事」なので、名前だけ引き継いでるのでしょうね。
小林まことが少女漫画レーベルで連載していただけでも驚きですが、わりと面白い第1巻だったと思います。続きを楽しみにしてたんですが出ませんでした。
おそらく2作品は別物として読むべきものだと思いますが、前作でやりたかったことを盛り込むのかどうか興味がありますね。
しかし、「誰がターゲットなのかわからん」「掲載する雑誌はこれでいいのか」と思わせるのは、mimi版とまったく同じシチュエーションですな…久々の連載なので期待したいところなのですが。
投稿者 大道寺零 : 2006年10月26日 01:35

