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2006年09月26日

1巻目の「わにとかげぎす」

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「わにとかげぎす」(1)/古谷実
講談社・ヤンマガKC
9/6発売

          
32歳 警備員 友達なし……没な人生にお別れを!
可笑しく哀しい未完の小器!
深夜、巨大スーパーマーケットに棲息する一人の警備員男。ずっと、うつむいたままで生きてきた。気がつけば、独身、恋人はもちろん友達もいない。孤独は罪だと反省し、一人、星に願いをかける……。友達をください……友達!
(講談社公式サイトより引用)
          
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
不条理系ギャグ漫画のスタンスで、一般社会における異様な人々の生態を描く作品。
漫画的娯楽作品というよりは、変人ばかりが出てくる私小説、といった感じ。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)

 
【感想】
孤独に生きてきた一般社会人男性が、ある日のきっかけを境に友達捜しをするものの、寄ってくる人々は変な連中ばかりという内容。
ストーリー的なモノはあるのかないのかよくわからない作りのため、漫画の読みどころを捉えるまでは少々困惑するか。

とにかく全ての登場人物が軒並み変であり。そのおかしさ、滑稽さを眺める漫画でもありまして。
ギャグ漫画的に何か突飛な設定を持つキャラ、というわけではなく、現実的で日常的な風景の中で異様さを撒き散らすような、「イタい」キャラばかりなんですな。
友達捜しに目覚める主人公にしてもこれは同じであり、社会生活を営む上での一般的な価値観がどこか抜け落ちたような人々が蠢き錯綜するイタい様子に、感情移入できないのに何故かついつい目が行ってしまうという感じ。
あまり関わり合いになりたくはないが、ひとつのネタとしてハタから眺めている分にはなんか面白い人間。こーいうのって、読者にとって日常生活の中でもたまに接することがあるわけでして。

この漫画に出てくるような「イタさ」に対して、我々はこんなにも容易に好奇と嘲笑のまなざしを向け、またそこに後ろめたい快感を覚えるものであると、作者から突きつけられたような居心地の悪さもあるわけでして。
おかしいんだけれども、ここで生まれる「笑い」に罪悪感をも感じてしまうという、そんな漫画ですな。

【こんな人に読んでほしい】
ドラマとしての起伏が人間関係の構築そのものにあるため、人によってはまったく面白くないかも。
コメディタッチに描かれてはいるものの、意外にヒューマンドラマ的な漫画が好きな人に向いてるかも。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

投稿者 bird_chief : 2006年09月26日 03:42

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