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2006年07月30日
1巻目の「水惑星年代記」

「水惑星年代記」/大石まさる
少年画報社・YKコミックス
7/26発売
全1巻
地球上で人々がつむぎ出す、様々な物語を読み切り形式で構成した短編集です。カラーページ完全収録でA5判なので大石ワールドを堪能しやすくなっています。
少女達のビターでスイートな青春物語!
(少年画報社公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
軌道エレベーターのある近未来の地球を舞台に、同一のSF設定を背景にした男女のドラマを綴る短編集。
それぞれに爽やかな読後感を堪能できる質の高い短編集。・・・普通に読むとただのちょいエロラブコメ短編集ですが。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
ある特定の設定を決めておいて、同一の舞台上での異なる人々の姿を描く短編集で、全体的に明るめのトーンで女性キャラは魅力的で露出度も高い。清潔感のある明るいエロがグッドだ。
SF設定もあるにはあるが、あくまで味付け要素のひとつとして無闇に前面に出していないので記号的な読み方でも大丈夫。ただし記号的に読むにもある程度SF世界の理解はいるので、そのへんで読み手を選ぶところはある。
この一冊の中では、ジュブナイルな恋愛模様を描いた系統の話がなかなか良い。
全体通してトーンの使用を最小限にとどめ、粗いアミカケにより陰影を描いているんですが、これがストーリーによく合うんだ。淡いロマンスとセンチメンタルにね。
作品の合間ごとに主題の根幹を示唆する存在を挟み込み、記号的背景としてSFを描きつつも、世界観のバックボーンにある奥行きと広がりも窺い知ることができます。
たぶんまだ世界観を出し切るとこまで描いてはいないと思われるんで、この先まだ読めそうだと期待しちゃいますな。
【こんな人に読んでほしい】
これはもうズバリ言っちゃうんだが、往年の鶴田謙二とか好きなら是非に。あれのSF度を下げてラブコメ度を上げた感じ。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 06:06
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1巻目の「お振るいあそばせ」

「お振るいあそばせ」/鈴木有布子
新書館・ウイングスコミックス
7/下発売
全1巻
恋が日々の原動力!! と断言する、お嬢様のさくら。『男の子だったら間違いなく好きになってたもん』というくらい大好きな親友・空の兄の大地が、ある日、古文の教師として赴任してきて…!?
表題作ほか、短篇「キリエの場合」、「ゆうなの場合」、さ・ら・に、幻の商業誌未発表作「夜明けまえ」を収録。強く、儚く、いじらしいメッチェン(少女)たちを描いた、マスターピース短篇集!!
(新書館公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
モチーフの異なる男女のドラマを扱った女性向け短編集。
テーマがそれぞれに特徴的で、単純なロマンスに終わらない何かを読み手に残してくれる一冊。
おいらこれ読んで、この人のファンになることに決めました。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
表紙が良いよね。これで思わず手に取っちゃったんだ。
さて内容は、とある高校を舞台にした微笑ましい恋の話から、天使やら何やら出てくるファンタジックなものまで。コメディからシリアスまでと幅のある読み切り連作となっております。
読み切り短編であっても、人物を活き活きと立たせたうえで丁寧に内面の変化を描くキャラ中心の話が続き、そこから意外性とちょっとした飛躍のある結末を用意したストーリーもなかなか読める。
描かれる人物と話の内容とそれぞれに適度なクセを持つため、好みのツボがはまれば好きになれると思います。
おいらはけっこう好き。
にしてもやっぱ、この表紙いいねぇ。
【こんな人に読んでほしい】
少女漫画として一定水準以上のものは持ってるんで、あとはどれか好みの話が見つかれば。女性側に視点をあてたドラマの作りをしてるので、少女漫画好きの男性にもすすめてみたい。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 05:42
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1巻目の「とかげ」

「とかげ」(1)/灰原薬
一迅社・ゼロサムコミックス
7/25発売
忍武は、夕佳の参列した葬儀の夜、遺体が動き出したのを目撃してしまう…。
その肉体には、不死の魂「とかげ」が宿っていた――!?
ゼロサムコミック初登場・灰原薬の現代ファンタジーが待望の単行本化!
(一迅社公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
とある少年が慕っていた女性の体に、成仏を許されず転生を続ける妖怪が入り込み、妖怪を狙う連中とのバトルがあって。という和風っぽいファンタジーアクション作。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
死ぬことのできない「とかげ」という存在と、その因果や「敵」の存在を主軸に据えたドラマが話の主軸であり、同時に肉体と精神が異なる存在となってしまった女性に対する主役の少年の複雑な思いと変化を語るストーリー。
この2人を中心に、敵味方ともにほどよい個性のあるキャラクター陣も揃ってまして、舞台設定に負けないキャラのドラマになってます。構造としてのバランスが良い。
和風伝奇っぽいダークな雰囲気と、反するコメディシチュとの振幅のバランスも心地よく、硬軟の揺り返しを追ううちに自然と作品の持つ空気に馴染むことができますな。
雰囲気とキャラ重視の和風ファンタジーアクション作として整った出来映え。
ただしストーリー上、舞台となる場面に狭さがあるため、変に閉塞していかないか心配。
【こんな人に読んでほしい】
キャラがまだ漫画の登場人物として育ってきてないとこもあるんで、特徴的な何かにはまだ欠ける点もありますが、しっかり読めるレベル。キャラ中心で和風伝奇とか好きなら。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 05:24
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1巻目の「冥界噺」

「冥界噺」(1)/凛野ミキ
一迅社・ゼロサムコミックス
7/25発売
コミックゼロサム増刊WARDで大好評連載中の「人が死んだ後に亡者となって行く死後世界・冥界」を描く凛野ミキのブラックコメディー第1巻!待望の登場!
(一迅社公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
地獄の閻魔様を美メン風主人公に仕立て、その周辺のなんやかんやでギャグコメディやってる作品。どっちかてぇと女性向け。
笑いはしなかったが楽しそうな雰囲気は出せている。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
地獄と閻魔様とその周辺の世界観とを、女性向け耽美調ファンタジー風に絵にしたうえで、設定とまったく関係のないとこでキャラを立たせたコメディをやっているという寸法。
作っておいた世界観よりも、性格設定の誇張によるキャラ中心のコメディを展開するというスタイルは同人パロディギャグのそれですな。
あくまで最初にこさえたキャラの枠組みから出ないコメディなので、賑やかではあるが終始予定調和にドタバタやるのでキャラの広がりは乏しい。
【こんな人に読んでほしい】
同人好き女性向け??
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 04:24
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2006年07月28日
1巻目の「海の人」

「海の人」/越智善彦
エンターブレイン・マジキューコミックス
7/26発売
全1巻
謎の巨大潜水艦、人魚のミイラ、アトランティス、銀髪と赤い瞳を持つ少女・美国、そして海にロマンを求める少年・海人。
著者お得意の軽妙なストーリーテリングで、古き良き「ジュヴナイル」の世界を演出。ファン必携の一冊です!
(エンターブレイン公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
19世紀中頃の時代設定の中で海洋冒険ファンタジーロマンをやろうとしていた作品。
ずっぱりと打ち切り未完。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
19世紀という時代を超えたテクノロジーを持つ潜水艦の活躍と、不老不死の存在と人魚の伝説と。多彩な要素の入り交じる、骨太で娯楽色の強い作品になろうとしていたようです。
導入部から徐々に広がりを持って世界観が描かれていく構成の上手さもあり、明確なビジョンと描きたかったテーマがきちんと見えてくる作品なだけに、未完というのはちょっと惜しい。
掲載は講談社シリウスであったようですが、誌面と読者に合わなければ不要なものは不要とされるわけで。シビアだよねほんとこのあたり。
【こんな人に読んでほしい】
なんにせよ打ち切り作であるのはしょうがないんで。ファン限定か。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 05:55
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1巻目の「伝染コンプレックス」

「伝染コンプレックス」/きづきあきら
ワニブックス・ガムコミックスプラス
7/25発売
全1巻
兄は嫌がる妹に毎夜手を伸ばしてくる「氷が溶けて血に変わるまで」。義父に弄ばれる姉妹はある日、自殺を決意するが…「suicaide note」。子供の頃、兄とふざけて身体を重ねた事が忘れられない妹「WHITE」。弟が帰宅する時間に合わせて着替えをする姉「YELLOW」…様々な気持ちが入り乱れながらも最も近しい存在「近親」に恋愛感情を抱く物語6編+4編を収録した珠玉の短編集!!
(ワニブックス公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●○○○
近親相姦をテーマに、思春期の少女を主人公とした背徳感のあるエロティシズム話を綴った短編集。
ストーリーやドラマを読む漫画というよりも、設定とキャラの立ち位置を下地にしたシチュエーションを切り出しまして形にしたという感じ。
空虚な厭世感を漂わせる少女たちの、はかなさと危うさを孕んだ姿は読者に響くものがあるんで、こっからもう一歩踏み出して欲しいな、というところ。悪くはないんだけどちょいと粗削り。
とは言っても、まぁ著者の初期作品集という位置づけの本なので。これで興味が出たら最近のやつをどうぞ。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
投稿者 bird_chief : 05:37
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1巻目の「虹ヶ原ホログラフ」

「虹ヶ原ホログラフ」/浅野いにお
太田出版
7月発売
全1巻
「虹ヶ原」という土地を舞台に、小学校の同級生たちの過去と今が交差する――。
子どもたちのうわさ、トンネルの中の怪物、家族の秘密、蝶の異常発生……あらゆる糸が絡み合い織り成す、新世紀黙示録。
(太田出版公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●○○○
とある町の複数の人物のドラマを、過去と現在と行き来しながらコラージュのように描く作品。それぞれの人物に痛みと傷を持たせ、それぞれの関わりの中で次々と奇妙な事件が起こっていくという具合。このへんの人物造形の巧みさはあるんだよな。
ミステリーのような都市伝説ホラーのような具合なんですが、話の結末として何がどうと具体的な答えが提示されておらず、こちらが読み解く必要があるという意味では難解な漫画ということになる。
何かやろうとしてるなぁという意図は伝わるんですがね。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
投稿者 bird_chief : 05:28
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2006年07月26日
1巻目の「ホスト一番星」

「ホスト一番星」(1)/小田原ドラゴン
集英社・ヤングジャンプコミックスBJ
7/19発売
女にモテまくるホストを目指せ!
今時の若者がなりたい職業第1位・ホストで頂点を目指す!という固い決意で上京した後家山一番星(おそらく童貞)。彼は果たして、歌舞伎町の夜のキングとなれるのか?
(集英社公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●○○○
妄想炸裂勘違いダメ男がホストの世界でいろいろやらかすというショートギャグ。
ややナンセンス風味で下ネタ風俗ネタを散らしてゆるめのギャグやってますという具合。たまーにクスリと笑える。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
投稿者 bird_chief : 01:53
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2006年07月25日
1巻目の「少女ファイト」

「少女ファイト」(1)/日本橋ヨヲコ
講談社・イブニングKCデラックス
7/21発売
バレーボール群像劇スタート!!待望の最新作
大石練・15歳。バレーボールの名門・白雲山学園中等部に在籍。練はずっと自分を抑え続けていた。小学校時代に全国大会で準優勝したチームのキャプテンであったほどの実力を隠しながら。
集団スポーツの中で、自分を殺さなければいけない理由は――。それでもバレーを辞められない想いとは――!!
(講談社公式サイトより引用)
オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●●○
高校女子バレーの世界を舞台にした王道的な熱血スポ根。
漫画を読む上での当たり前の面白さがぎゅっと詰まっているのと同時に、抜群の人物造形力による魅力的な登場人物ひとりひとりを追うだけでぐいぐい読めちゃう作品。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
才能はあるが、とある悲劇によりバレーからは一歩身を引いていた一人の少女の再生と挑戦を描くスポ根漫画。
ストーリーの本筋はスタンダードな流れを持ち、すっと作品世界に入っていける読みやすさが有りますな。
伏線を散りばめながら展開するドラマも心地よい抑揚があり、漫画の作りとして非常に整っているので自然に話に引き込まれていきます。
しかしなんつってもやっぱ、登場人物達がことごとく良いキャラであるため、ドラマに厚みと深みが出ているわけですな。
長編連載であるにしろ、1巻目にしてはやたらめったらメインから脇から登場人物が多いんですが、些細なキャラであってもそれぞれに強い個性と主張が有りまして。また、キャラごとの関係性も役割としての立ち位置だけでなく、主役を中心に一人一人が憧れ、嫉妬、恨みなどの感情をもって繋がり、さらにはキャラごとに個々の主題を持って立ち回るため、メインのストーリーを軸とした非常に厚みのあるドラマが展開されてるんですな。
そのため主人公を中心に据えたスポ根であると同時に、多彩登場人物による群像劇としても読めるわけです。
硬軟さまざまに幅を持って取りそろえられたキャラクター陣はほんと漫画をどっしり支える屋台骨として力強い要素となっております。
高校スポーツという馴染みやすいテーマがケレン味たっぷりに展開される、オーソドックスで読みやすい「漫画らしい漫画」でありながらも、濃くて色とりどりの人物が活き活きと、そして複雑に絡みあい全体のストーリーを作り出すという、非常に質の高い娯楽作ですな。
【こんな人に読んでほしい】
ほとんど読み手を問わない。熱血風味は苦手、というのでなければ誰が読んでも面白いはず。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 05:25
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1巻目の「水の色 銀の月」

「水の色 銀の月」(1)/吉田基已
講談社・モーニングKC
7/21発売
1・2巻同時発売
僕らはきっと青春の中にいた――。
吉田基已のデビュー作『水と銀』が、『水の色 銀の月』として再登場!
2浪で入った芸大も、ついに6年生の亜藤森。森は、よく晴れた水色の空の下、黄色のレインコート姿でたたずむ少女を見つけた。少女は高校1年生の桐生星。……数日後、再び2人は出逢い、物語が始まる――。
(講談社公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
あるひとつの男女グループを中心に、話ごとに主役が入れ替わる恋愛ドラマ。
しっとりと切なく、けど温かい。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
著者デビュー作の再発行本。
青春群像劇とでも言ったもんか。ストーリーごとに主役が入れ替わり、男女の軌跡と心の傷を中心にドラマが展開。
基本的にハッピーエンドなので安心して読めますな。
恋愛モノとしては、それぞれのキャラがしっかり肉体と思いを持って動いており、やや小ぎれいに過ぎるかなぁというドラマを形作るんですが、甘さとほろ苦さのある青春な恋愛としてみればこのくらいでちょうどいいのかも。
ストーリー含も含め、あとは好みの問題でしょう。
【こんな人に読んでほしい】
弱さや儚さといった要素も美しさのひとつとする女性キャラ陣の魅力は高いので、男が読む恋愛漫画として。クサ目なのでそのへんふまえて。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 04:22
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1巻目の「未来日記」

「未来日記」(1)/えすのサカエ
角川書店・角川コミックスエース
7/26発売
日記が趣味の中学生・天野雪輝は、自分の携帯に未来の出来事が打ち込まれているのを見つける。
だが、読み進んだ彼が見たものは、自らの死の記述だった!クラスメイトの少女・由乃を交え、空前のサバイバルゲーム勃発!
(角川書店公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
携帯電話の日記に自分の未来がなんらかの形で記され、この未来日記を持つ者同士が殺し合うという内容。
幾分大味なところはありますが、普通に楽しめる出来。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
携帯電話に未来の出来事が書かれる。
電話を持つもの同士でバトルロワイアル。
どんな種類の「未来」が描かれるかは携帯の持ち主によって異なる。
てな具合で、ルールを厳格に定めた上でロジックをぶつけあう一種の推理劇なんかなーと思ってましたが、意外に平板なアクションやってます。「未来日記」もアクション展開の補助的なギミック以上には活用されてなくて。
このへん肩すかしを食らった気分でしたが、まぁ普通に読める漫画ではあります。
携帯電話限定での予知能力、といったとこをもう一歩踏み込んでみても面白かったんじゃないかなーとは思いますが。
中心軸のストーリーも良い具合のサスペンスしてるんですが、局面ごとのドラマの展開がぎくしゃくしてたり唐突だったりで、読んでて「ん?あれ?なんで?」と引っかかるのも気になる。
あとホラーの手法を使うにも、ハッタリ以上の効果を出せていなかったりもするし。
描きたいことを形にしようという意図は伝わるんですが、全体的にちょっと空回りしてるかなーという印象。
テーマの面白さもあるし主人公もキャラが立ってるのに、なんかもったいなさがつきまとう。
けどたぶん、なんかこの先の展開でいくつか仕掛けを用意してるだろうなーと推測はできるんだよな。それを期待して読んでもいいかも。
【こんな人に読んでほしい】
粗さが目立ちますが、ちょっと特殊なサスペンスアクションとして読める出来。デスノートみたいなのは期待しないように。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 04:07
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2006年07月24日
1巻目の「アリスの照星」

「アリスの照星」(1)/原作:柿沼秀樹 漫画:長谷川光司
ワニブックス・ガムコミックスプラス
7/25発売
都内の女子校に通う天羽ヨーコは、一見「食べる事命」の天然女子高生。しかし、その実体は民間軍事会社《シールド》の凄腕エージェント=コードネーム・ALICE11なのだ!
類い希な射撃技術と、愛銃・INFINITY Tikiを駆使して様々なミッションをクリアするヨーコの前に、ライバル軍事会社《ガジェット》の兵士・グスタフが現れ…。
(ワニブックス公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
萌え系風味の女の子がマニア受けする銃とかドカンドカンと。合間にパンチラ。パンチラ。
軽めにさっくり読めるガンアクション漫画といった感じ。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
普通の女子高生が実はスゴ腕エージェント、というわけで、ややコメディライクにドンパチやってます。
それぞれが独立した話の中で、1回につきガンアクション、ギミック、ウェポン、お色気と見せるべき点をしっかりおさえ、その中でちらちらと小出しに伏線を蒔いて徐々に長編的な展開を作っていくようでして。アクション中心の読み切りものとしてこういう割り切ったスタイルは、サクサク読めるのにじわじわと話に広がりが出てくるので効果的。
キャラに対する説明が不足気味なとこは構造上どうしても出てしまい、キャラの弱さがあるんですがまぁドンパチ見る漫画なので。
アクションシーンがウリではあるんですが、ちょいとコマとコマのつながりが把握しにくく、流れとして読みづらさが若干有り。アニメのカット割りのようなコマ構成してるんすよね。スピード感はあるのでこのあたり気にならないといやぁ気にならないんですが。コマと構図の使い方をもっと精進してもらえれば、かなり読めるアクション漫画になっていくと思います。
あと登場する銃火器その他がけっこーマニアック。こっち方面にそれなりに詳しくないと、出てくる銃がことごとく聞いたことのないようなものばかりだったりするかも。まぁ小道具に過ぎないので気にしなくても大丈夫。
【こんな人に読んでほしい】
美女+銃は主食ですよ? という方に。やや萌えコメ風味で全体のトーンも軽めなのでそのへんふまえて。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 04:57
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1巻目の「WITCHBLADE丈琉」

「WITCHBLADE丈琉」(1)/シナリオ:小林靖子 漫画:隅田かずあさ トップカウプロダクション社
秋田書店・チャンピオンREDコミックス
7/20発売
女子高生・タケルは伝説の武器ウィッチブレイドを巡る戦いに巻きこまれる。
妖伝奇ヴァイオレンス・サーガ開幕!!
(秋田書店公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
露出度高めのヒロインが化け物をばっさばっさとエログロに。
絵やキャラ、ドラマ、構成などのバランスが良い。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
むっちむちの女子高生が謎のアイテムに手ぇ出して、妖艶で色っぽい姿に変身して戦うっていう感じ。「ウィッチブレイド」というアイテムに、鬼の伝承と鬼退治とをなぞらえつつ設定の枠を固め、鬼にまつわる因果とともにヒロインの脇友達以上恋人未満な男の子を配置。
アイテムありきで始まるストーリーでありながら、キャラが主体となり因果と関係性の基でドラマを展開させてまして、容れ物としてのウィッチブレイドに頼らない話が組み立てられています。
絵の面では、ダークな雰囲気とエログロバイオレンス風味を出しつつアクションシーンもひととおりそつなく描き、変容するヒロインの怪しい魅力もなかなかに出ています。
でもってこういった構成要素がきちんと整った漫画になってるんで、安心して読めるとこはありますな。
【こんな人に読んでほしい】
こういったパターンの魅力を打ち出しつつちゃんと読める作りになってるので。好きなら。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 04:36
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2006年07月23日
ぶつ森住人となりました
先日、なんかゲームにハマってみたいようなどとだらだら言っておりましたが
というわけで、おいでよどうぶつの森プレイ中
平日は完全夜型生活なので時刻ずらしてます
マンボウとシュモクザメが釣ったりとかしてます。
投稿者 bird_chief : 07:15
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1巻目の「チェックメイト」

「チェックメイト」/雪リコ
角川書店・あすかコミックス
7/15発売
全1巻
謎の光を浴びて同級生のナッツとミルクが突然変身! 突如現れた謎の戦士は、ミルクを選ばれし戦士「黒のキング」と呼ぶが…!?
雪リコが描く、コスチュームチェンジアクション!!
(角川書店公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●○○○
女性向け変身ヒロインものとして意図された作品。絵とキャラはいいものの、流れとしての構成に難がありドラマの展開がちぐはぐとしている。
何をやろうとしてるのか読み手が把握できないままにいたずらにキャラが増えていき、そのまま尻切れトンボに終わっています。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
投稿者 bird_chief : 07:08
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2006年07月21日
1巻目の「武心」

「武心」(1)/万乗大智
小学館・少年サンデーコミックス
7/18発売
生まれつき体が弱く、病院暮らしを続けていた主人公・流星。そんな流星に生きる喜びを感じさせるため、父は柔道を教え続けた。
危険な手術を乗り越え、14歳になってついに退院を果たした流星は、柔道道場に入門する!
(小学館公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
技と心の面を幼い頃から鍛え上げられた柔道少年が活躍。
少年誌向け格闘技スポーツ漫画として、正面からしっかり丁寧に作り込んであるな、という1巻目。なんらかのブレイクスルーがあれば人気も出てきそう。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
幼い頃からの病院暮らしの中で、正直さと喜びをもって柔道に打ち込んできたという主人公。
純粋培養のため世間知らずなせいもあり、生き方や考え方までもまっすぐで馬鹿正直という性格。見た目はけっこうかわいげのある感じで。
1巻目では主人公の思想、信念といったものを前面に出すとともに、病弱で体も小柄で周囲からの嘲笑もある中、その力をいかんなく発揮して相手を軽々と投げ飛ばし、爽快感のある強さをアピールしています。お約束だけどやっぱこういうのは読んでて楽しい。
同時に周囲の登場人物を固め、ヒロインとライバルも配置したところで2巻目に続くとなってます。
柔道シーンもひとつひとつの挙動と解説を丁寧に挟み込んであり、また「力の流れ」というような言葉も出てくることから、テクニカルな点にも踏み込んだ柔道漫画やっていくんだな、とうかがい知ることができます。
変に奇をてらわず派手さに欠けるところがあるんですが、それぞれのキャラ造形を少年誌掲載ということもふまえてしっかり固めて作ったうえで、気持ちよさと迫力を持って「読ませる」柔道アクションシーンが描けていますんで、あとはこの先のドラマ作り次第でしょうな。
うまいこと盛り上がりを出していければ面白くなってくれそう。
【こんな人に読んでほしい】
少年漫画であろうとちゃんとした格闘技スポーツ漫画が好きなら。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 04:28
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2006年07月20日
同人の夏が来ますよ2006
今年の夏コミもいよいよ迫ってきておりまして
日々、ほんと毎日のように、情報が出てはチェックして、数量どーすっかなーと考えてたりとするわけでして
まだあんまどこにも情報無いようなものも飛び込んできたりするもんだから、なおさらどーーーすっっかなぁぁぁ〜、と頭を悩ますわけで。
ひぐらし解祭囃し編もどうにかなりそうだなぁ
つい先日までどうなることかという事態になりそうだったんだけれども
ほっと胸をなでおろし
これについては裏っかわの具体的なところで色々と面白いんだけれども
語るようなことでもないので割愛
いかにメジャーになってこようとも、同人はやっぱ同人なんだとなぁと
そのへんは肝に銘じておかないとなー
投稿者 bird_chief : 04:44
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2006年07月19日
1巻目の「花と惑星」

「花と惑星」/谷川史子
集英社・りぼんマスコットコミックスクッキー
7/14発売
毎朝ジョギング中にすれ違う青年に恋をするなずな。しかし、挨拶すらできずにいた。そんなある日、その彼が高等部の先輩であることを知り、大喜びのなずなだが…!?
【収録作品】花と惑星/春の蕾/チヨと私と庭先で/告白物語
(集英社公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
一生懸命な頑張る女の子達の恋の話を綴る短編集。
流行り廃りに左右されない作風により、少女漫画として普遍性のある話を丁寧に、繊細に描いております。ファンなんです。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
生活感や日常的景色の中で等身大の女性として描かれる主人公達には親近感があり、非常に活き活きと地に足の付いた姿をもって紙面のうえで動いておりまして。
描かれる恋の事情そのものは割と正統的ながらも、そのドラマの中で悩み、傷つき、そして立ち上がり歩き出す内面の姿を、丁寧に、暖かい視線のもとで形にしております。
話はどれも前向きで、安心感もありますな。
話も絵も好みでして、こういう短編作家の本を「いやほらこれはこれで1巻目だから」と逐一紹介できるのは嬉しいことだわ。
【こんな人に読んでほしい】
いかにも今どきな少女漫画が合わないという方に。男性読者もウェルカム。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 01:16
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1巻目の「ことのはの巫女とことだまの魔女と」

「ことのはの巫女とことだまの魔女と」/藤枝雅
一迅社・百合姫コミックス
7/14発売
全1巻
それは小さな御伽噺。 小さくはばたく羽と。 いとおしむ眼差しが。 赤い糸を繋ぐだけの。 小さな小さな御伽噺。
(表紙裏より引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●○○○
一迅社サイトに何故か商品紹介がどこにも無く・・・(7/18現在)
天然風味の巫女さんと利発で気の強い魔女が出会って百合風味に。
キャラとシチュエーションを堪能する一品。同人誌的。
絵とキャラを目当てに買う価値は充分にありますが、層としては限定的。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
投稿者 bird_chief : 01:06
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1巻目の「Odds―オッズ―」

「Odds―オッズ―」(1)/石渡治
小学館・ヤングサンデーコミックス
7/5発売
高校自転車ロードレース界で全国2位の力を持つ麟太郎は、交通事故で母妹を亡くし、父親も植物状態に…
自転車への思いを捨てられぬ彼は、父を養う金を稼ぐために競輪選手を目指すが…!?
(小学館公式サイトより引用)
オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●○○
競輪の世界を舞台にした、マッチョで熱血風味のスポーツドラマを形成。
奇をてらわず真正面からがっぷり四つに組んでくるようなストレートさと、熟練の巧さとが相まってぐいぐい引き込まれるように読める1巻目。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
最初の導入部にて、ある一人の競輪選手の姿と、彼がどうやら莫大な金を必要としているらしい設定と、おなじ自転車の世界でも道を違えてしまったライバルであり友の存在を見せておき。
描く時間をちょっと戻し、そこに至るまでの道筋を見せていくという流れになってます。
将来を有望視されたロードレースの選手がとある悲劇に見舞われ、競輪に転向するという話でして。競輪でのライバルとの勝負の中から、自分のアイデンティティを欠けて必死に悲劇からはい上がろうとする主人公の姿が印象的な1巻目。
細かに専門用語を交えて分かりやすく自転車競技の世界のリアルな姿も見せつつ、キャラ同士の因縁を含んだドラマが展開され、しっかりと読める漫画となっております。
【こんな人に読んでほしい】
正統派的なスポーツ漫画が読める人であれば誰でも。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 00:10
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2006年07月17日
1巻目の「平成コンプレックス」

「平成コンプレックス」(1)/小だまたけし
少年画報・YKコミックス
7/10発売
時代は平成6年…。戦艦大和が記念艦として存在する現代廣島を舞台に絵空事のようなドラマの幕が開く…!
少女の瞳を通し、別世界の日本の歴史が変わる!?
(少年画報社公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
戦前のそれとおぼしき世界観の元にある広島を舞台に、快活な憲兵隊員の女の子を主役に据えたコメディ風味有りのドラマ。
けっこう長編作としてしっかり作っていくような感じも。世界観はどうしてもとっつきにくいため、読み手を選ぶ。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
1巻つかってちょこちょこと舞台設定の説明がなされるんですが、太平洋戦争は起こらず満州は存続。日本には軍隊と憲兵がいる。ドイツと米英の大戦はあったらしいがその後欧米列強は植民地を保有している、という感じ。架空戦記っぽいそれ風であると思っていただければ。
そんな日本の広島にて、憲兵隊員である一人の女の子を主役に話は動いておりまして。
ドタバタやってるんでキャラコメディやるのかなーなんて思っておりますと、今後の展開のキーとなる人物が登場。
そっからテロやら天皇(かわいい少女)やらクーデターやらの影をちらつかせつつ、なにやらやっていこうという寸法のようです。
キャラ中心のコメディパートと、日本という国家を舞台に巻き起こる(と思われる)政変のドラマとのバランスがほどよく、軽さとシリアスさを併せ持つ内容となっております。
ただ1巻目ではまだキャラ寄りとも言えるんで、絵もかわいいしコメディとして読むのも有りかと。
長編作としては、こっから先どこまで踏み込んで天皇だの大東亜共栄圏だのにまつわる展開を膨らませていくかによるでしょな。
期待はしても良さそう。あんま見ないアプローチだし。
【こんな人に読んでほしい】
ミリタリー寄りの萌え系?? 思想的に右側の??
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 01:51
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2006年07月16日
1巻目の「花と泳ぐ」

「花と泳ぐ」(1)/口八丁ぐりぐら
芳文社・まんがタイムコミックス
7/7発売
幸太の同居人は幽霊の菊子。周囲をも巻き込んで彼らが送る楽しくも切ない奇妙な日々……どうする幸太?
この日々が限りあるものだとしても、彼女の存在が誰にもわからないものだとしても、僕は菊子と言う名の花と泳ぐ。
(芳文社公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
かわいい女の子の幽霊が同居人となってしまった、という設定の日常的コメディ4コマ。
読み切り4コマであると同時に、細かに伏線を張りながら長編的な展開を見せています。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
同居人はかわいい幽霊で、隣人は霊媒師の女の子。
幽霊と霊媒師を配置しつつも、あまりオカルトちっくに走らず日常風景の中でコメディやりつつ、キャラの魅力を描いていくというスタイル。
キャラ中心のコメディ4コマとしては普通よりちょっと良い感じ、というところ。
ただ特徴的なのは、この幽霊が何者なのであるかという点について、少しずつ少しずつ長編としての展開を見せているところ。
過去形で語られる主人公のモノローグと、そこに添えられた別れや後悔といったニュアンスから、楽しげなコメディの景色にふとした切なさを加味させております。
これがまた意味深なもんで、続きがなんか気になっちゃうんだよな。
時間の流れと話の行く末を読者に意識させることによって、単発読み切りが基本であるコメディ4コマに「引き」を作っているわけですが、作品の基本スタイルはキャラに発展性を持たせないコメディ4コマそのものなので、そのへんの兼ね合いもどうしていくのか気になりますな。
【こんな人に読んでほしい】
「なんか楽しげ」なだけじゃない4コマものをご希望なら。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 05:33
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1巻目の「おとなの生徒手帳」

「おとなの生徒手帳」(1)/大井昌和
芳文社・まんがタイムコミックス
7/7発売
「生徒は全員大人のお姉さん!」
女子高の二部クラスの担任、早川誠太郎は自分よりも「お姉さん」で美人の生徒達に囲まれて、夢の様な毎日と思いきや…!?
(芳文社公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●○○○
定時制高校にて生徒の年齢がバラバラなクラスを舞台にする人情コメディ。
萌えコメだと思って読むとけっこう湿っぽい。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
定時制クラスの担任が主役で、生徒はみんな女性だが主人公よりみんな年上という設定。
それぞれの生徒に多様な背景を与えたうえで、コメディやりつつもその背景に基づく形で人情話を展開させていくという寸法。
あまり変な飛躍をさせないところで人情モノやるため、お茶の間メロドラマになっているところが見受けられる。まぁそれは話の作りとしてしょうがないところなんですが、そっち方面に話が進むと途端にキャラが立ち位置だけで動くようになったり、台詞が説明的になったり、主人公の影が薄くなってしまったり。
そのため結果としてエピソードの流れのみしかこちらに伝わらず、そのエピソード自体も湿っぽいお茶の間メロドラマであるため、全体として陳腐な印象になるのは否定できないところ。
漫画の骨組みはきちんとしてるし普通に読めることは読めるんですがね
4コマ誌の中で掲載されてるときは、誌面の中でひとつの華となるくらいの存在感はあったんですが。まとめて読むとなるとどうかな、というところ。
あとけっこう女性キャラかわいく描く人のはずのに、なんかえらくムラがある。
【こんな人に読んでほしい】
舞台の間口も広く、コメディ風味でありつつも軽めの泣かせもあり、読み手を選ばないけどこれっていうもんでもない。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 05:12
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1巻目の「私立彩陵高校超能力部」

「私立彩陵高校超能力部」(1)/石田あきら
一迅社・REXコミックス
7/7発売
新入部員急募――! 私立彩陵高校超能力部はいきなり廃部の危機に瀕していた。
部活動の規定人数の5人を割ってしまい、1週間以内に新入部員を確保しなければ彼らの未来はない!
ひと癖もふた癖もある超能力部の面々が繰り広げる愛と青春の超能力学園コメディ!
(一迅社公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●●○
超能力が日常にある設定で繰り広げられる読み切り型学園コメディ。たまにお色気も。
seed!コミックスにて刊行されていた分の再発行。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
学園コメディということでとりとめのない感じの日常風景をドタバタ混じりにおもしろおかしく、というところで。
ギャグコメディといってもネタ性は皆無でほんとだらだらっととりとめがないんですが、役割と設定をきちんとふまえたキャラが適度に動き回り、場面もキャラ主体で動くので、キャラクター性を打ち出すコメディとしては読める出来。もすこし遊びのあるネタがあってもいいような気はするけど。
違うベクトルで変化を与えるため、キャラを深めるシリアス目なエピソード挟んだりも。
スマートなタッチにほどよい崩しも相まって、絵とキャラの相互作用により作られる賑やかで楽しい雰囲気はきちんと出せていると思う。
【こんな人に読んでほしい】
そこらのなんとなく萌えコメよりは読めるものの、萌えコメの一種として。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 04:54
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2006年07月14日
「楽しむ」という無駄を求めて
2chスレ
ゲームを楽しめなくなる年齢になってきた(>かーずSP)
229 名前: ('A`) 投稿日:2006/07/12(水) 01:50:32 0
時間と引き替えにしていいと思える「何か」がないんだよな
子供は純粋にゲーム世界を楽しめても
歳をとるとのめりこむにも理由が必要になってくる
おおいにうなずくところがあり。
最近、ふとしたときに、RPGにでもどっぷりはまりたい、MMOで無闇に時間使いたい、などと思うことがあり。
じゃあ何があるかと見渡しても魅力的に映るモノが見あたらず、「まぁいいか明日も仕事だなぁ」なんて自分の気持ちにあいまいにフタをしてしまったり。
でもそうじゃないもんな。やっぱあるもんな、自分の生活リズムがおかしくなったり、仕事に支障が出ちゃいそうになっても面白くてやめられない何かが欲しいっていう渇望。
既存のRPGやなんかのゲームにそのはけ口を見いだそうにも、やはり子供の頃と今とでは色々と違うわけで。
歳を食えば使える時間や好みのゲームも変わるだろうし、時代が変わればゲームそのもののスタイルも変わる。
今現在の自分に合ったゲームを、今現在出ているゲームの中から探して、どうにか折り合いを付けるということになるんだろうけれども。
でもやっぱ、何かを犠牲にするくらいハマれるゲームをやりたいなぁっていう望みは消えないんだよね。
睡眠時間が減っちゃって、日中の5時まわると体がしんどいけど10分でも多くそのゲームで遊びたい、とか
いちおう仕事はするけれども、朝からずっと、そのゲームのことが頭から離れなくて上の空だとか
そーいうのが欲しいなぁと最近になって特に強く思うようになった
「じゃあやればいいじゃん」て話なんだけど、じゃあどれがそういうゲームなんだということになるわけで
PS2持ってないしPCゲームもとんとやってない(最近になってDSLite買ったけど)。でも、子供の頃の、学生時代のあの熱中を求めたいという時に、今のゲームがわかんなくて困るわけだ
まぁネットであれこれ評判良さそうなの調べりゃいいし、2chでスレ覗いたっていいんだろうけども
確信を持って「おおこれはすげぇ良さそう!」て思えるのってなかなか見あたらないし、何よりめんどくさい
ましてやネットで情報収集なんてあんま得意じゃなかったりすると、こういう「楽しみ」への欲求ってどうすればいいのかほんとわかんないだろうなぁ
任天堂が最近色々言ってる中で、ゲームを離れてしまった人々をどう取り込むかみたいな話が出るけど
そういう人たち向けのコンテンツを提供していくってのは大前提としてあるんだろうけども
「出会い」も提供してほしいよなぁとワガママに思っちゃうわけですよ
知らない層へのアピールとなると口コミが最も影響力あるのでしょうが、ほら、普通の社会での日常生活の中でゲームの話ってそう頻繁に出てこないでしょ
TVCMは一種の風景みたいなもんだし
そういう中でゲームを離れちゃったけど欲求はある人々を振り向かせるような何かがあったら、喜んで振り向いちゃうんだけれども
趣味無くなっちゃうとこういうときキツイなぁなんか。
投稿者 bird_chief : 05:10
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1巻目の「黒地旅記―カオスアイル―」

「黒地旅記―カオスアイル―」(1)/ゆづか正成
一迅社・REXコミックス
7/7発売
黒き呪いによって大地は腐食し、作物は枯れ、人々は苦しんでいた。白き術を使い、大地に命の息吹をもたらす至福者フィルとその従者ユゥは旅を続ける。
全ての土地を浄化し、「約束の地」に辿り着くことができるのであろうか…。
(一迅社公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
なんだかファンタジーバトルっぽい、ていう感じのそれ。
設定を出し切れていないのか世界観の魅力はいまのところ無い。
ちゃんと読めるしキャラもそこそこ主張があるのになんか地味っていうのが惜しい。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
化け物が沸いて人と土地を汚染する病んだ土地があって、どこからともなくやってくるいわくありげな2人組がバトルしつつ土地を浄化して人に感謝されて次の話、という流れ。
世界観や舞台設定はいろいろ作ってあるのかなー、と推察しつつもそれらの提示がうまくできておらず。序盤は読者への情報量を制限するという意図なのか、そんなに深くない世界観なのか。どっちだ。
描き込みも多く情報密度のある絵なのに、まだ絵だけで独自の世界を表現するとこまでは至っていない。提示される設定量の少なさと相まって、どうしても「なんとなくファンタジー」に収まっちゃってるのがなんとも。
その分、主人公などの主要キャラに、2巻目から後への伏線となりそうな背景設定をちらつかせることで期待感を高める作りになってはいます。
ただ、もったいぶるには少々不相応かもなぁと。掴みに弱いから。
【こんな人に読んでほしい】
特に無し。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 05:07
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1巻目の「ろりぽ∞」

「ろりぽ∞」(1)/仏さんじょ
一迅社・REXコミックス
7/7発売
メイド喫茶「アンリミテッド」のトップウェイトレス・鎌ヶ谷みさきはメイドコンペで連戦連勝! 一方そんなみさきに憧れてメイドを目指す少女・矢柱みのり。
様々な想いを胸に秘め、少女たちはメイド服を身にまとう…。さあ、メイド精神にのっとり、正々堂々とご奉仕せよ!!
(一迅社公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
メイド喫茶のサービスを競うってなとこでスポ根の骨組みを持ちつつ萌えコメ。
完全に萌えオタ向けですが、長編ドラマをちゃんとやっていこうという意図は認めたい。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
メイド喫茶で競技があって、店員サービスを競うバトルがあって、という前提なんですが、そっちを主体とするのではなくスポ根ちっくなヒロイン成長劇としてやってくようです。転落と再起、ライバルと仲間がいて、とか。
熱血に偏りすぎないよう、主要キャラにボケ役を配置させてます。
メイド喫茶競技というネタは一見良さそうですが長編展開が前提となると発展性に乏しいんで、ドラマ主体にするのは良い判断かと。試合そのものじゃなくてそこに至るドラマを中心とするスポーツ漫画と思ってもらえれば。でも基本は萌えコメだけど。
絵で力押しできる感じでもないし、メイドさん熱血スポ根という要素もまだちょいと頼りなさげなので。ドラマの盛り上がりの中でいかにキャラを引き立たせていくことができるかでしょうな。
長編ストーリーを組み立てていくようなのでそのへんは様子見しても。
【こんな人に読んでほしい】
まぁ、そのまんま。表紙買いしちゃってもいいかなこれは、という人に。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 04:53
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1巻目の「ガウガウわー太2」

「ガウガウわー太2」(1)/ガウガウわー太2
一迅社・REXコミックス
7/7発売
社動物病院の息子、社太助は動物の言葉がわかる特殊能力の持ち主。修学旅行で北海道に行くことになるが、みさとへの想いで頭がいっぱい。
そんな中、時を同じくしてみさとも牧場研修で北海道に…。北の大地で二人を待ち受ける運命は!?
(一迅社公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
版元と掲載誌を変えての続編連載のため既読者限定かなぁと★ふたつなんですが、ほのぼのシリアスラブコメとしてしっかりした出来。
委員長委員長。なにはなくとも委員長
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
動物の言葉が分かるという設定でもって、ハートフルな人情ドラマやりつつ、少女漫画ライクにストレートな恋愛劇もやるっていう。
人情ドラマ要素と恋愛要素に手堅さはあるものの、ストーリーの面からすると型にはまったようなとこがあり、状況が優先してキャラがいまひとつ前面に出てこない印象。
しかしそれぞれの流れとシチュエーションを一本の展開としてしっかり組み立てはできてますんで。あとはキャラか。
長編としての新展開を予感させたところで2巻に続くとなってるんですが、やっぱ状況ありきなんだよなぁこれも。
1巻目通じて本筋と関わりのないところにいるはずの委員長が一番キャラ立ってるのは皮肉なことだわ。
委員長委員長。なにはなくとも委員長
【こんな人に読んでほしい】
いきなりクライマックス的な展開を見せるんで、やはり前シリーズからの流れを知っている既読者向けか。あとはメガネツンデレ委員長属性持ちに。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 04:38
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1巻目の「桃子マニュアル」

「桃子マニュアル」/橘裕
白泉社・花とゆめコミックス
7/5発売
全1巻
メガネっ娘・桃子の正体はなんと魔女★ 普段はママがくれたメガネで魔力を封印してるけど、もし運命の人以外にバレたら猫になっちゃう!?
ちょっと変だけど優しい押足くんに片思い中の桃子だけど、幼なじみの祥平は昔の事を根に持って嫌がらせしてくるし…桃子の運命の人はいったい誰!?
(白泉社公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
魔女なんだけどバレたらいけない、ていう前提のもとに展開する恋愛コメディ。
ドタバタやりながらも、基本をふまえた恋愛要素をしっかり進展。オチに至るクライマックスの盛り上がりは見もの。
この1巻のみでおしまいのようなんですが、もっと読みたいようこれ。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
さえないメガネっ子なんだけど魔女。ただし他人にバレると猫になる。魔法を無闇に使わないように、制御アイテムとしてメガネかけてるという設定。
中心の筋は、仲違いしていた幼なじみとの誤解が解けて、それが恋に変わり成就するというこの手の王道なんですが、肉付けとなっている部分が楽しい。
キャラがみんなクセのある個性を持ち、コメディパートは実に賑やかで楽しい。そこからそれぞれに相互作用でキャラ中心の話を組み立て、伏線やらなんやらで膨らませた展開もきちんとオチに向かって収束させてます(やや強引ではあるけど)。
キャラの挙動を見ているだけでも楽しいドタバタのすったもんだの楽しいギャグコメディなんですが、最初から最後まで丁寧に組み立てられた構成により、徐々に話にのめりこんでいってしまうという感じ。オチも大団円で気持ちいい。
ヒロインの黒川さんかわいいしな。
しかし設定上、「メガネの黒川さん」「ネコミミ黒川さん」のどちらかしか拝めないわけで。苦悶しきり。
・・・と思ったらラストで──。これひょっとして、読者を煽る作者の手腕なの?そーなの?と勘ぐってしまった。
【こんな人に読んでほしい】
賑やかで楽しい少女漫画ラブコメが好きならオススメしたい。けっこうこれ好きよ。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 04:18
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1巻目の「with!!」

「with!!」(1)/斎藤けん
白泉社・花とゆめコミックス
7/5発売
賀茂口真砂は顔も成績も運動も「普通」な少女。一方、兄の司朗はすべてに秀でたカリスマ生徒会長。
文化祭を間近に控える中、真砂をかばった司朗は事故で亡くなってしまう。そして真砂にある異変が…!?
(白泉社公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
妹の中に兄が居着いてしまい、二重人格(?)となってしまった主人公。
学校生活の中でのドラマを元に、ドタバタやりつつちょっと泣かせに来たりと。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
死んだ兄貴が妹の中に乗り移り、主人公が兄貴になったり妹になったりとやるコメディ。
が、そこんところをメインに据えるのではなく、学校と学校行事と、死んだ兄に関わる人々がいろいろとドラマを作り、それらを軸に話は進んでいます。文化祭がどうのとか、あの時のサッカーの試合がどうのと、かわいげのある素材でシリアスに泣きドラマやってるんですが、コメディパートと比較して重くなりすぎないバランス構成ですな。
キャラのドラマ主体なので、入れ替わりや乗り移りといった設定要素をギミックとして活用していないのは仕方ないか。もったいないけど。
ともあれ、フシギ設定を前面に出しつつもキャラと構成の土台がしっかりした上で笑いあり涙ありとやってまして。真面目に読める漫画になってます。
【こんな人に読んでほしい】
少女漫画が読めるなら誰でも。重すぎず湿っぽくなりすぎず、という感じで。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 03:56
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2006年07月12日
心に残る さりげない一言
2〜3日ほど前
夕方の休憩時間、メシでも買いにと外出中
下校途中の女子高生たちが前方から歩いてきて
すれ違いざま、その中の一人が
「あっ、あたしタンポンつけたまんまだ」
( ゚д゚)・・・。
投稿者 bird_chief : 01:57
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1巻目の「無敵看板娘N」

「無敵看板娘N」(1)/佐渡川準
秋田書店・少年チャンピオンコミックス
7/7発売
鬼丸飯店新装開店!!
鬼丸飯店の看板娘・美輝が元気いっぱい大暴れ!! 新しい仲間も加わって、花見町はますますお祭りさわぎだ!!
(秋田書店公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
女の子なのに度を超えて破天荒で暴れん坊で鬼神のごとく強い、という主人公を中心に繰り広げられる、ハイテンション熱血バトルギャグコメディ。
「無敵看板娘」の前シリーズを一旦区切ったうえで、同一舞台と同一キャラを用いつつも完全にイチから仕切り直しとなっての1巻目。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
とあるご町内を舞台に、暴れん坊看板娘が何かに首つっこんで、格闘アクションもかくやという大暴れを繰り広げた後、オチが付いて終了、という読み切りギャグコメディ。
長期の連載作を一旦終わらせといて、タイトルを一部変更させて1巻目からまた続きを描いていくという方法は秋田書店よくやるんですが、この1巻目の1話目から読み始めても完全に新連載作として前の流れを知らずに読めるというのは珍しい。
設定とキャラ紹介から丁寧にやってんのよね。
やはり何より、キャラがみんなすこぶるパワフルで存在感に充ち満ちておりまして。もんのすごいテンション高くドタバタやってんの眺めてるだけで楽しく読めるという具合。
またその勢いとテンションの高さを絵として見せることができているてのもポイント高い。
あと、この手の漫画はノリとギャグのセンスが重要ななんですが、偏ったり濃いとこ狙ったネタに一切走らず、身近な光景とありふれたモチーフを元にしてまして。ほとんど年齢性別問わず誰でも読める漫画になってるってのは評価されるべきところだと思う。
・・・勘九郎、先生、手品師は退場かー。あれに負けないくらいの新キャラ出せるかなー? なんせ主人公がズ抜けてるからなぁとちょっと心配してましたが、杞憂でしたな。
珍しくなんか変なとこ狙ったキャラもいるが。
【こんな人に読んでほしい】
とにかくすぱーっと読めて明るくて勢いのあるものをお求めの方に。表紙だけだとどこの美少女コメディかという感じですが、ヲタ臭さはほとんどありませんので。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 01:54
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1巻目の「しゅごキャラ!」

「しゅごキャラ!」(1)/PEACH−PIT
講談社・なかよしKC
7/6発売
しゅごキャラ それはふわふわしてて あいまいで 自分自身に信じてもらえないとすぐに消えてしまうもの――信じて あたしたちのこと
聖夜学園でウワサの小学生、あむちゃん。クールでかっこよくて、みんなから一目置かれる存在。でも、ホントのあむちゃんは……?理想のキャラに生まれかわりたい!とねがったら、とつぜん3つのたまごがあらわれた!そこから「しゅごキャラ」が生まれて……!?
(講談社公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●○○○○
ポップでファンシーでお洒落で賑やかな絵柄でもって、かわいいマスコットと不思議な力と美形ライバルがいて、という女の子向けの少女ヒロイン漫画やりつつ、あわよくばアニメ化も狙いつつという作品。というか企画も既に進行してんだろな。
意図がこれだけ具体的にはっきりと全面的に出されてる以上、好き嫌い関係なく俺の読むもんじゃねぇなということになるわけで。
でも絵はほんとかわいいなぁ
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
投稿者 bird_chief : 01:27
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2006年07月11日
ひぐらしデイブレイク体験版ダウンロード開始
黄昏フロンティア新作同人ソフト「ひぐらしデイブレイク」
体験版のダウンロードが始まりしました
落としてみる
・・・・・・
・・・・・・
・・・うおっ
いかん普通に遊んでしまう
投稿者 bird_chief : 02:26
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1巻目の「うつうつひでお日記」

「うつうつひでお日記」/吾妻ひでお
角川書店
7/10発売
『失踪日記』の吾妻ひでおが、仕事もせずに読書とうつとお笑い&格闘技番組に明け暮れた、どん底の2004年7月〜2005年2月までの日常を、淡々と綴ったプライベート日記。
心にしみます!
(角川書店公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●●○
とあるベテラン漫画家の、仕事のほとんど無い時期の、本を読んで鬱と不安に悩まされという日々を至極淡々とつづった日記。
が、その漫画家が吾妻ひでおであったわけで。合間に入るインタビューも面白いな。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
「失踪日記」で今再び注目を集めることになった吾妻ひでお。
ホームレス生活を経て断酒病棟に入り、その後「失踪日記」が本になるまでのおよそ半年間を描いた(つまり、再び注目を集めることになるそれ以前の)日記漫画。
起きてごはん食べてちょっと仕事して読書してたまに鬱になって寝る、という、ドラマも波乱も何も無い日々が延々と続いておりまして。
一般的な漫画と違い、箇条書き形式の日記を漫画にしたものであるわけで、全てのコマを均等に読んでいかないといけないため、視線を走らせて「流れ」で読めないため、全部読むまでえらく時間かかった。
日記漫画となると、その描き手がよほど面白い生活を送っているか、あるいは作者そのものがどこか面白い人であるかのどちらかでないと読めたもんじゃないんですが、この漫画の場合は後者。それもネガティブに面白い人である。
漫画家でありながら仕事の無い日々。唐突に襲ってくる鬱。
そういった姿をただもうひたすらに淡々と記してありまして、読む方も淡々と読んでると、そのうちなんだか読んでるこっちまで鬱々としてくるから不思議だ。
面白いのはページのそこかしこに必ずなんらかのコスプレ少女が描かれている点。
これという意味があるわけでもなく描かれている女の子のカット。漫画のキャラであったら模写してみたり。これが非常に面白いな、と。
基本的に日記であるので女の子の絵はいらないはずなのである。しかし日記を書くのと同じようなスタンスで、とりとめもなく筆を走らせ絵を描く。
このくらいの漫画家になると、何かを見聞きしてそれに触発されて絵にしてみるという行為自体が、食事睡眠排泄のような生理的行為と同じなのかもしれないなぁと。「漫画家」っていう生き物なんだよなたぶん。コンプエース掲載作の真似なんかしてるし。吾妻ひでおで東方キャラの絵ぇ見られるとは思わなんだ。
あとやはり、「失踪日記」刊行にまつわる裏話に関わる部分が興味深いね。
ある出版社にもってったら「前に出した本の売り上げがネックで」と断られ、「俺自分の本の売り上げなんか教えてもらったことないぞ」なんて。
出せたら出せたで、これが評判になったもんだから出版社が手のひら返したようになったり。自分自身なんも変わってないのにいきなり取材依頼が殺到したり。
いい歳になり仕事来なくても絵は描き続け、「漫画家やめようかな」と思いつつも仕事をこなし、重版を重ねるヒット作が生まれてあっけにとられたり。
これも立派なプロの姿なんだなぁと。
【こんな人に読んでほしい】
面白いんだけど、面白い面白くないを基準に読むものではない。吾妻ひでおになんらかの思い入れがあれば必携。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 02:23
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2006年07月10日
たまには日記っぽく
この2〜3日の動きでも
8日
午前中のみ仕事
とっておいた漫画まとめて買って速攻で帰宅するつもり
先月末の分からたまってたので合計で24冊 1万6千円超えた
帰ろうとすると自転車のカギが壊れて外れなくなっていた
店の倉庫から工具箱引っ張り出して1時間ほど苦闘するも無駄に終わる
呆然としていたら近所にバイク屋あったこと指摘され、そこにお願いしたらすぐにワイヤー切ってもらえた 30秒でカタがついた
(以下読みたい人だけ)
日も高い真っ昼間に出歩けるのでいろいろ買い出しするつもりだったが、クソ重い漫画提げて動き回れないのでとりあえず一時帰宅
3時まわっていた
荷物置いて再度外出
4時以降に時間指定しておいた代引きが届く予定なので急がないといかん
とりあえずは自転車の新しいカギを買って他にもいろいろと
4時ちょうどに再度帰宅
買った漫画読みつつ代引きの到着を待つ
「ラビパパ」読んでたまらず取り寄せた「紺野さんと遊ぼう」シリーズに良い手応えを感じる
来たのは結局5時過ぎ
届いたのは○○○○○○と○○○○○
さっそく使ってみるが期待を裏切らない出来だった 良し
7時から男ばっかの仲間内で集まってビアホールでジンギスカン
飲んで騒ぐ
その後何がどうなってそうなったのかよく分からないが、メンバー分かれてカラオケに行くことに
行ってみると一般人の女性2人と合流
気付けばそのカラオケ屋にあったメイド服を着ていた 俺が。
写メ画像あるけどヒゲボウズメガネのメイドなんて誰か見たいか?
パンピーの女の子とヲタ数名によるカラオケは、観察者としてみると非常に面白かったのだが仲間の名誉は尊重したいのでここで詳細は書かない
いったい何時間唄ってるんだと思っていると、フリータイムで部屋とったことが発覚 なんだそりゃ
解散 帰宅したら3時回っていた みんな軒並み俺より年上のいい歳した社会人だが大丈夫だっただろうか
9日
日曜 めずらしく休日の日曜
目が覚めたのは昼の2時
昨晩は帰宅後にうとうとしながら漫画読んで、結局寝たのが朝の6時とかだった
ので、昼のそんな時間に起きられたことに喜び
普段の休日は夜更かしして明け方に寝て15時間くらい寝て夜に起きるとか当たり前のようにやってるし
読みたかったのにようやく買えた漫画から消化
「コミック乱」8月号 創刊七周年記念と言うことで、巻頭カラープレゼント企画 南部鉄器とか職人手作り爪切りとか 渋いねぇ ちょっと欲しくなる 日常的に使えるものてのがいいね
次号予告に「難波鉦異本」のもりもと崇の名前が ほぅ、と思ったが作品タイトル「陰間天狗」を見てニヤける そういや俺「難波鉦異本」って単行本で買ってたっけなぁ
「銀魂」13巻 タマゴ股に付けて のくだりで吹く。作者このギャグめっけたとき嬉しかったろうな
「キンゲ」5巻 面白いんだが1巻目レビューの弊害か、こういう長編作をまともに楽しめなくなってる自分がいる
「鉄腕バーディ」13巻 同上
「BLOOD ALONE」3巻 こんだけいい舞台とキャラ作りながらも長編展開は考えてないんだな もったいないとは思わないけど 面白いから
「帝立第13歩兵科以上アリ!?」2巻 4コマと長編を交互に読む作り 掲載誌がそれぞれ別々だった時の名残なんだが、掲載誌が統一されても同じとはね いや面白いからいいんだけど
「宗像教授遺考録」2巻 うーん、面白い
「バガボンド」23巻 うーん、面白い
「クロサギ」10巻 うーん、面白い
「写楽」2巻 なんで俺これの2巻買ったのかよくわからんが気になる漫画 馬琴キター!
「RAISE」2巻 掲載誌でラフのまま載ってたりしたが単行本ちゃんと出て安堵 限定版はスルー
「かみさまのいうとおり!」3巻 新キャラ新展開と2巻の巻末で伏線貼っておいてスルーかよ まぁいいけど面白いから
「さんさん録」2巻 完結 あともう1巻くらい続いてほしかった もっと読みたかった 1巻目を読んだ時からいろいろずっと考えてるんだが俺はいまだにこの漫画の面白さを伝える言葉が見つからない
爽やかに優しく描かれるおじいちゃんのほのかな恋心とかもう! 奥付に参考文献の記述が どんなんだ 読みてぇ
1巻目のものはそっちに感想まわすので以下略
適度にざっと一巡して読んだところで髪切りに
そんなに長くはなってなかったのだがさらに短く
ボウズ頭に
店長さんと「普段、日曜休みとれないとあれですよねぇ」的な話で盛り上がる 10回目くらいだこの話題。
帰宅して軽くメシ食いつつ、漫画読み2巡目 BGM代わりにこないだ買った「人志松本のすべらない話」DVDを流す 買ってから4日目だが4日間ずっと何度も流してる
漫画でおなかいっぱいになってきたのでPCに向かう 1巻目レビューをもっと発展させるべくいろいろ考えてみる
記事単位で、条件検索抽出型の埋め込み式RSSリーダーを入れるのはどうだろう、とアイディアをもらったのでいろいろ調べる
ネックは閲覧時の重さか
DSの超期待の新作RPG「世界樹の迷宮」の開発者インタビュー記事を読む 長文だが面白い
”ニンテンドーDSになって、ある程度まで余計な、瑣末なことを入れなくても許されるという環境になってきたので、ムービーやお話、イベントというものを、けっこうバリバリ削って──”
のくだりで興奮 俺これ絶対買うわ
「極魔界村」の公式サイトのムービーがイっちゃってて良い(要JavaScript) 馬鹿だなー
他にもいろいろと調べ物してたが割愛
1巻目レビューしてるうちに夜が明ける
寝よう
投稿者 bird_chief : 05:16
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1巻目の「うさぎドロップ」

「うさぎドロップ」(1)/宇仁田ゆみ
祥伝社・祥伝社コミックス
5/19発売
案外、この世界も悪いもんじゃないって
りん、君はしっているかい―――?
祖父の隠し子・りんを育てることになったダイキチ
6歳児と30男が繰り広げる、なごみ系ちぐはぐLIFE
(祥伝社公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
30代サラリーマンの独身男が子育てに挑むという話。
「奮闘記」みたいなコメディに落とし込まず、少女を前にして変化してゆく主人公の内面を語り、それをドラマの軸としているのが好感触。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
祖父に隠し子がいたことが発覚し、親族の誰もが引き取りを拒む中で主人公が自らその「叔母」を引き取るという導入。
子育てに伴う未経験のトラブルにドタバタやりつつも、家族としての子供の存在に向き当たることで主人公も自らを見つめ直し、そして少女と過ごす時間を少しずつ積み重ねることで、互いに理解し合い、愛情が深まっていくという流れ。
心理描写と状況説明が丁寧なため、そこから浮き上がってくるキャラとしての主人公や女の子に自然な人間としての深みがあり、しかし表裏も無く飾らない言葉を用いているため押しつけがましい陳腐な泣かせ話にならず。また話の流れの中での微妙な緩急の付け方が巧く、軽妙な話の中で時折ドキッとする台詞が出てきたり。絵のタッチも相まって、さっくり淡泊に読めるのにじわっと印象に残る話になってます。
1巻目の終盤からは、少女の母親について話が動き、2巻目に続くとなってます。
【こんな人に読んでほしい】
子育て中のおかーさんとか? 男目線の漫画なんで男が読んでもいいんだけど。どちらにせよ大人向け。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 05:11
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1巻目の「マイ・スウィーテスト・タブー」

「マイ・スウィーテスト・タブー」(1)/山田たけひこ
小学館・ヤングサンデーコミックス
7/5発売
普通には絶対経験できないような、官能の世界。その、甘美で危険な世界に耽溺し、本能のままに性をむさぼること──それは当然ながら、社会が禁じている領域の物語。
現代最高の超個性派が描く、禁断の文学的官能ドラマがいま始まる──!
(小学館公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
画家志望で才能のある青年が、書生として師事することになった有名な洋画家の人妻に欲情してしまい、人妻はそんな若者をからかってエロいですっていう。
エロいんだけど表面的なエロさをウリにする漫画ではない。かといってそんな深くも無いけど。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
絵描きを目指す青年が、憧れの人妻をモデルにヌードデッサンしてたらなんかたまらなくなってきて、人妻のほうもそんな青年の思惑を感じて挑発してみたり。んで有名画家もその人妻もなんか変態的っていう。
主人公視点のモノローグによるナレーションと、芸術とはなんぞやと概念を語らせてみたり、ドラマはいたってシリアスに進行しておりまして。雰囲気としての「文学的官能ドラマ」にはなっているかと。
キャラ同士の関係性を発展させることで話を進めるメロドラマの構造を取ってはいるんですが、その構造に縛られているような感じ。
キャラの立ち位置がしっかりしてるのも良いことだし、これはこれで「書生と人妻の古風で退廃的シリアスドラマ」としてああこの2人はこの先どんなことになってしまうんだという方面での期待も膨らむんですが、今のままでは主人公がことあるごとに欲情する只のスケベ小僧なわけで。うまいこと読者を誤魔化してエロスと芸術を結びつけた主題へ昇華させていくことができるかどうかが課題。
あとエロマンガにならない寸手のところで明確な意図と執着を持って描かれる女性の肉体ってのがやっぱ魅せるもんがある。
【こんな人に読んでほしい】
気に入るなら絵買いしても。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 04:46
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1巻目の「コヨーテラグタイムショー」

「コヨーテラグタイムショー」(1)/原作:ufotable 作画:たあたんちぇっく 漫画デザイン:外崎春雄
ジャイブ・CRコミックス
7/7発売
海賊王ブルースの遺産が眠る惑星グレイスランドの爆破まで、あと1週間!
宝を狙う、コヨーテと呼ばれるミスター、ビショップ、カタナの3人はどう行動するのか?
アニメのオリジナルスタッフによるマンガが、ついに単行本となって登場!
(ジャイブ公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
陽気なダーティーヒーローによる痛快SFアドベンチャー。主人公がヒゲのオッサン。
ドラマの作りとしては古典的なんですがきっちり作ってはある印象。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
死んだ海賊王が隠した宝を手にするべく、収監中である義賊のボスが脱獄。組織からの追ってがあったり海賊王の忘れ形見である少女を救ったりとかそういう。舞台設定はSFだけど意味は無い。
アクション娯楽作としていい具合に読める。主人公がヒゲでマッチョなタフガイ中年てのもあんま見ないが、豪放磊落で信義に厚く、話を引っ張るだけの力を持った良いキャラになってます。
主人公達の追っ手として、ゴスロリ風味の美少女殺し屋12人姉妹とか出てきまして。良い感じに悪趣味。主人公が周辺のサブキャラ追いやるくらいにアク強いから、敵役はこんくらいじゃないといかんわなそりゃ。
設定や立ち位置、絵と表情によるキャラの立たせ方はいいのにネームがいまいちで台詞に力が無いのは気になるけど、原作付きだからかなぁ。
【こんな人に読んでほしい】
あんま濃くなく深くもなく、SF風味のすぱっと読めるアクション作でよければ。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 03:59
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2006年07月08日
1巻目の「Fine.」

「Fine.」(1)/信濃川日出雄
小学館・ビッグコミックス
6/30発売
27歳の上杉は美大卒業後も就職せず、美術家を目指していた。
貧乏生活を送る上杉に、かつて2000年をもじって「にしん年」の巨大雪上地上絵を描いた仲間たちからの同窓会開催のメールが届く。
数年ぶりに仲間と再会した上杉は、皆の成長に落ち込む一方だったが、帰り際に元恋人・りおから突然同居の誘いを受け…
(小学館公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
夢に向かって貧乏フリーターやってる主人公。とある女性との再会から、うだつの上がらなかった生活から脱却を目指すという導入部。
話の展開がまだ先行きも見えてこないため星も付けづらいですが、期待を込めるだけのものは充分にあると見ます。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
絵描きを目指す主人公がいる。他人とは違う生き方を目指すのだと息巻いていたものの、27歳になってもまったくもって無名であり。フリーター生活をする一方で細々とイラストの仕事があるようだが、芸術家としてのプライドのため依頼人とは衝突。
自己嫌悪に陥りそうになるも、自分の構えるHP上でWebラジオを公開し、30人ほどの客に理念を語ることで心を満たし、掲示板の書き込みに励まされるという日々。あるのは絵に対する情熱のみ。
「卒業したらバイトでもすればいい。30までは貧乏やってやる」と理想を高く掲げていたはずが・・・。という主人公の、その痛々しく生々しい姿を描いておいて、彼が一人の女性と再会してさあどうするという話なわけで。
男女のドラマにするのか夢追い人の挫折と再生の話にするのかはあるいはその両方なのか。どこへ行こうとしているのかまだ見えてこないのですが、作者の想定している主題をきちんと描いていけばまっとうに面白くなってくると思いますよこれ。
なぜなら、美術家志望のフリーター暮らしをカタにはめた設定のひとつとするのではなく、主人公の向き当たる現実の厳しさと、それに対する悩みや葛藤がきちんと読者に響くからなんですな。
あと主人公の対となる存在として、「美大卒業後にWebデザイナーとして下請け広告デザイン会社に勤めるも、クリエイティブとはほど遠いサラリーマン生活に身を置く」っつーキャラも用意しておりまして。あ、他にもなかなかドラマを動かす存在として良さそうなキャラも揃っておりましてね。
今後に期待は持てますな。
【こんな人に読んでほしい】
クリエイティブな何かを目指す道の途中にいる人々へ。・・・・・・逆に辛くって読めないかもしれんが。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 02:21
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2006年07月07日
1巻目の「たたかえ!たらんてら」

「たたかえ!たらんてら」(1)/葉生田采丸
集英社・ジャンプコミックス
7/4発売
渚鳳仙高校一年・山井喜太郎は強くなるため、猛者ぞろいと噂の総合格闘技部「タランテラ」を訪ねる。
だが、明日原メグら超激強な美少女部員たちに痴漢と間違えられ大ピンチに!? 最強の格闘ラブコメ、登場っ!!
(集英社公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
頼りなさそうな男の子が、ムッチムチな美少女だらけで格闘アクションドタバタラブコメ。テンション高めてばーっと読む感じ。
パンモロ半脱ぎお約束シチュ盛りだくさん。エロいことはいいことだ。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
ハーレム型ラブコメとしては定型的ながらも、女性キャラ陣の立たせ方がちょいとバランス悪く、ヒロイン4人中2人ほど影が薄い。まぁ主ヒロインを立たせることに特化したと考えることもできるし、この先キャラごとにエピソード重ねていけばどうとでもなるとこではある。
やっぱなんつっても、エロシチュラブコメとしてのこの絵がなかなか良いすね。
シャープで透明感のあるタッチでもって、肉感的でぷにぷにむにむに具合のある女性陣が大変によろしい。
【こんな人に読んでほしい】
エロくて賑やかで楽しいが後に何も残らない漫画ではあるんで。読むなら大股開きのパンモロ目当てと割り切って。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 05:40
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1巻目の「コトクリ」

「コトクリ」(1)/著者:佐倉ケンイチ 原作:あがりえ侑市
集英社・ジャンプコミックス
7/4発売
糸ではなく、言葉で人形を操る『言繰師』甘味ヨウカンと、名優を両親に持つあがり症の舞台役者・はとうカラシが出会う時、運命の歯車が回り、摩訶不思議な物語が動き出す!
ネオジャパネスク活劇、開演!
(集英社公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
和風っぽい独特の世界観を持つ舞台に悪事を働く特定の敵がいて、それと戦うコンビ二人という構造。
舞台設定をうまく消化させた画面を下地に展開される、形の整ったアクション作。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
『言繰師』と舞台役者のコンビのうち、一人が言葉による能力でもって役柄を与え、もう一人がその役に容姿までも変化することで強くなってバトルする、という仕組み。
アクションシーンでは必然的に役者のほうが影が薄くなるわけで、作品全体のドラマ進行自体は役者側に譲るという形で、へっぽこ役者としての彼の成長を主題のひとつとすることでバランスをとっています。
アクションを見せる王道的少年漫画としてキャラ、話、絵のバランスも整い、不足は無い出来。
ただし特徴的な何かこれという魅力に欠けるため、地道にキャラとドラマを掘り下げていくしかこの先発展性が無いかなーという気も。
【こんな人に読んでほしい】
王道的少年向けアクション作として。真面目なお仕事ではあるのでちゃんと読めます。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 05:37
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1巻目の「ツギハギ漂流作家」

「ツギハギ漂流作家」(1)/西公平
集英社・ジャンプコミックス
7/4発売
漂流作家…それは未開での冒険を文章にしたため、世に知らしめる者達。
国一番のボロ出版社・ソガノ出版に、大作家フジワラ・ノ・フヒトの弟子を名乗る新人漂流作家・吉備真備が現れた時、一つの物語の頁が開く!!
(集英社公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●○○○
ジャンプ的王道冒険少年漫画として、世界観やキャラ設定に凝ったまではいい作品。
骨組みはできているが肉付けに不足が有り、話もキャラも絵もこれといった魅力に乏しい。
普通に読むことはできるものの、何かこれっていう突出したものが出てこないとこの先ツライか。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
投稿者 bird_chief : 05:26
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2006年07月06日
1巻目の「日本ふるさと沈没」

「日本ふるさと沈没」/鶴田謙二、吾妻ひでお、あさりよしとお、唐沢なをき、遠藤浩輝、西島大介、伊藤伸平、恋緒みなと、米村孝一郎、ひさうちみちお、トニーたけざき、空ヲ、いしいひさいち、寺田克也、TONO、宮尾岳、安永航一郎、ヒロモト森一、幸田朋弘、ロマのフ比嘉、とり・みき
徳間書店・アニメージュコミックス
6/30発売
全1巻
北海道から沖縄まで 首都も古都も田舎も街も 嗚呼、私のふるさとが沈んでゆく!
オール描き下ろし 超豪華執筆陣でおくるオリジナルアンソロジー
(徳間書店公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
作者の地元が水没してしまったら、というテーマによる、様々な切り口の作品が堪能できるアンソロジー。
著者陣すげぇな。全方位無差別に濃ゆい濃ゆい。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
作者の地元が水没してしまったら、というテーマによる、様々な切り口の作品が堪能できるアンソロジー。
著者陣すげぇな。濃ゆい濃ゆい。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
小松左京「日本沈没」の例にならい、作者陣それぞれの出身地を水没させるわけですが。
さすがにこれだけのメンバーを揃えたためか、ページ数にけっこう制限があったようで、だいたい平均8ページ。最小で4ページ。
少ないページ数でもって「沈没」というテーマと地元ならではの話を漫画にするとなると、その方向性も限定的になるようで。大半はご当地名物を並べてなんとなくギャグコメディにするか、ネタと話に凝る代わりに「地元」の必然性は薄くなるかのどっちか。それでもけっこうどの作者も頑張ってはいるんですが、どーしても中途半端な印象になっちゃうのは否定できない。ストーリーで読ませるには16ページは必要なんだなぁと。
純粋に話が面白かったのは米村孝一郎「続山海評判記」。コメディに走らずストーリーを読ませる作りにしたうえで、ちゃんとその土地を舞台にしなければ描けない話になっているのはお見事。あと地域性をテーマに切り口の妙を見せるのはいしいひさいち。巧いなぁ。
なにはともあれアンソロジーという性質上、質にばらつきがあるのはしょうがないし、好きな作家が並んでいればそれだけで満足できちゃうようなとこもあるし、読んでみていくつか好み漫画があればそれでオッケーかなぁなんて後ろ向きに優しい眼差しになりもする。
著者陣は確かに豪華だし、こんなような本はそう何度も作られるもんじゃないので希少性もあるんだけど、面白いかどうかはまた別なんですなぁ。
あと蛇足ですが、安永航一郎は最初に竹島沈没漫画を描いて没になったらしい。
もったいないな〜。
【こんな人に読んでほしい】
著者陣を眺めて「おおっ」と思えるようなら。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 04:56
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2006年07月05日
2006年6月期・おすすめエロゲPV
2006年6月期・おすすめエロゲPV
エロゲの担当店員としてあれこれ見て回ってるOPやデモ映像のご紹介。
6月に発売されたソフトで、メーカーから公開されているOPなどのムービーの中から「お、これちょっといいんじゃないの」てやつをピックアップ。
今年の6月は売り上げちょっと厳しいかなー延期多いし大作に乏しくてどうっすっかなーと思ってましたが、終わってみれば前年同月比もいい数字出たのでほっと胸をなで下ろし。
しかし店頭で流すためのDVD作りのペースが落ちちゃってお客さんに充分に映像を提供できてなくて反省。
作業にそれなりに時間食うので気分が乗らないと毎週作るのもちょっぴり大変。自宅でやってる以上どーしてもねぇ。
以下ソフト名クリックで「Holyseal 〜聖封〜」内のDLページへ
メーカー名クリックでメーカサイトへ
どれも容量でかいのでそのつもりで。
いつもお世話になってます聖封。
聖封につながりにくいなーって時はメーカーサイトからのほうがけっこう軽かったりします。
・「委員長は承認せず! 〜It Is a Next CHOice〜」OPムービー(Chien)
3DCGパートがキャッチーで歌もかわいげに。
・「辱アナ」OPムービー(LiLiM生)
陵辱系の雰囲気を重視する作り。でもって実写の人物も映像に交えてます。珍しいすね。
・「グリンスヴァールの森の中 〜成長する学園〜」デモムービー(ソフトハウスキャラ)
主題歌のサビの部分が印象的で。店内で流してると頭に残るんだわ。
後半はゲーム紹介パート。面白そう!て気にさせてくれますな。
・「Summer Days」ムービー各種(overflow)
聖封内ページでずらっと並ぶ修正プログラムの下にあります。全3種
主題歌は共通。いちばんよくできてんのはOPムービーですがそれぞれに趣が異なる映像なので、違いを見てみるのも。
・「姫さま凛々しく!」デモムービー(Q−X)
歌声が耳に残る主題歌すな。
・「ガジェット トライアル」デモムービー(工画堂スタジオ)
一般タイトル。ミラーサイト無いので公式からのみ。コミカルなマーチが楽しい。
高解像度版がGame-Style内に有り。(左端に並ぶ「特集記事」リンクの最下部にある「過去の特集記事」から、6月9日のとこ)
・「あまなつ」OPムービー(チュアブルソフト)
優しく穏やかな主題歌が良いすな。
聖封ページ内下部の「GWAVE『Mermaid Kiss』デモムービー」はOP主題歌とは別の曲のPVって扱い。
・「人妻×人妻ADV 〜人妻温泉繁盛記〜」デモムービー(Discovery)
映像はシンプルなもんですが、主題歌がけっこういいなぁ。
・「彼女たちの流儀 Their Styles」デモムービー(130cm)
主題歌と映像としっかりまとまった作り。先行デモのほうは主題歌共通でプロモーション色が強め。
・「H2O 〜FOOTPRINTS IN THE SAND」デモムービー(枕)
光のエフェクトがキレイなムービー。主題歌もいい感じの雰囲気出てますな。
・「FESTA!! -HYPER GIRLS PARTY-」プロモーションムービー(KID)
PS2版。PC版とは違う曲使ってます。楽しげにできてんのは一緒。
・「魂響 〜御霊送りの詩〜」デモムービー(イエティ)
PS2版。主題歌かっちょよいすな。
・「Schoolぷろじぇくと☆」デモムービー(アトリエかぐや)
リストにはいろいろ並んでますが基本的に内容はほぼ同じもの。
ノリのいい曲に賑やかで凝った映像が楽しめます。
・「ブルーブラスター」デモムービー(工画堂スタジオ)
ミラー無しなので公式から。曲とロボのミスマッチが。
・「こいいろ Chu! Lips」デモムービー(Peas Soft)
今回のメンツで一番好きだったムービー。キュンキュン主題歌とあとああいうアニメーションの使い方は好きなんだ。
・「はちゅかの」オープニングムービー(めろめろキュート)
チップチューン風味がキャッチーな主題歌に、3Dオブジェクトも駆使してかなり気合いの入ったムービー。これ良いね。
6月は大作に乏しかったんですが中堅どころがけっこう豊富でして。そのためムービーも良い感じなのが多くてですね。
ここに何を並べるか、けっこう削ったんですが15タイトル超えてしまいました。
しかし日々チェックしてる者にとっては見るモノ多くて嬉しいことですわ。
「おすすめPV」アーカイブ
2006年/1月/2月/3月/4月/5月/
2005年/11〜12月期/12月/
投稿者 bird_chief : 05:00
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1巻目の「レナード現象には理由がある」

「レナード現象には理由がある」/川原泉
白泉社・ジェッツコミックス
6/29発売
全1巻
恋にもいろんなカタチがある――カーラ教授流の「ちょっぴり変わった」4つの恋のお話が待望の単行本化!
ほのかな恋を育てる主人公たちに、カーラ教授の絶妙なツッコミが痛快!
(白泉社公式サイトより引用)
オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●●○
とある高校を舞台に、ちょいと特殊な男女の織りなす一風変わったラブコメ。
全編を通じてゆる〜い雰囲気ながらも理性的に組み上げられた上質なコメディドラマです。
・・・類型のあまり無い作風なので説明しにくいんですが、これ面白いぞ。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
偏差値のえらいこと高い超進学校を舞台に、4組の男女の恋愛ともなんともつかないような奇妙なドラマをコミカルに描いておりまして。
現実味があるようで無いような、絶妙なところで個性を立たせた登場人物達がとっても魅力的(一部に特殊能力持ちとかいるけど)。
「普通」からちょっとだけはみ出した位置にあるようなキャラを、ナレーションの多様と細かな台詞や状況説明により生々しく鮮やかに肉付けして、彼らを感情ではなく理屈によるロジックの積み重ねで動かすことで状況を深め、ドラマを組み立てているんですな。
説明を過剰にしたり恋愛感情を理屈で語ったりすると、押しつけがましくて読者がついていけなかったりするんですが、この作品の場合、ナレーションはざっくばらんなツッコミ口調だし、キャラはみんなどっかズレておりまして、緻密に構築されているのに親しみやすいんですな。言葉の使い方も上手いしなぁ。
この構造は話の作りだけでなく作画の面にも見られまして。
最近のいわゆる「少女漫画」とは違い、まずコマの使い方が非常にきっちりしてまして、凝ったコマ運びをとらないんですよ。段抜きとか皆無。加えてページ内のコマ段数も多く、最低が3段で最高が5段。5段使う少女漫画も珍しいですが「最低が3段」というのがミソ。1ページ1コマとか見開きとかが一切無いのだ。
そのためかなり理性的な読み方になるところなんですが、キャラを絵にする際、絶妙に効果的なところで崩しとディフォルメを多様してるんですよ。こんなもん描こうったって描けないよと言うまでの崩し方をするため、ここでまた弛みが生まれるわけですな。「もぎゅもぎゅ」も含めて。
ネームと作画のそれぞれに固さと緩さの二重構造を仕込むことで、理屈っぽいのに間が抜けている、この独特な魅力が生まれているわけです。
ともあれ構造がこうですよって語ってもしょうがない。
珍妙なのに何故かリアリティのある登場人物達が活き活きと描かれ、理性的にどっかズレた話を展開させるという、このほんと独特な面白さは読んでもらわないことにはしょうがない、と思うわけで。
【こんな人に読んでほしい】
理屈で話を作ってるってことは、誰でも読めるってこと。面白いぞ。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 04:50
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2006年07月04日
1巻目の「城物語」

「城物語」/冨士宏
マッグガーデン・ブレイドコミックス
6/29発売
全1巻
中世ドイツの架空の城を舞台に、新米城主ミハエルの前に立ち塞がる大いなる壁!
冨士宏がしたためた伝説的中世ファンタジーコミックが、ファン待望の増補完結版として堂々登場!
(マッグガーデン公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●●○
いわゆる「なんか昔の西洋的なファンタジー」とは一線を画する骨太な中世騎士ロマン作品。
史実と資料に基づいて綿密に設定された、城と領地とそこでの生活を軸に描かれる中世ドイツ世界は新鮮な驚きがありますな。
極めてしっかりと地に足の付いた中世ファンタジーなんですが、これほどのものが中途半端に終わってしまっていたとはなんとももったいない限り。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
なんとなくファンタジー的、なのではなく、時代は13世紀半ば。舞台はドイツ南部のシュバルツバルト、と極めて限定的。そんな辺境の小さな城に、若い新城主がやってくるというお話。
領地はこうで地形はこう。城のスタイルはこう。城内の見取り図はこのようになっていて、そこに住まう人員は何人でどういう人物がいるか。
などなど、中世ドイツにおける城と騎士とはどういうものであったかを日々の生活レベルから見せ、語るとともに、他領地との間で起こる抗争の中でドラマを作っていくといった感じでして。
つまるところ、中世ドイツを舞台にした硬質な架空戦記なんですな。
中世から古代にかけてのヨーロッパを舞台に、リアリティのある重厚なドラマを描く漫画というと無くはないですが(現時点でぱっと思いつく連載中作品だと「ヴィンランド・サガ」「ヒストリエ」あたりか)、城と騎士に特化してウォーシミュレーションのごとく描こうという漫画は珍しい。
通好みな雑学に溢れしっかりとした土台に奥行きのある作品世界。加えてドラマの読みやすさも有り。
面白い漫画なんですが、掲載誌の廃刊という憂き目に遭ったため、ばっさりと尻切れ。
単行本化に際し書き加えられたページにて、読者を「プロデューサー様」に見立て、作者自身が語る形で「これはパイロット版みたいなものです」とありまして。作者の無念が伝わってくるようで切ない・・・。
【こんな人に読んでほしい】
ストーリーを無理にでも完結させることすらできなかった打ち切り漫画ではあるんですが、リアリティのある西洋ファンタジー好きなら読んで損は無いはず。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 03:39
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1巻目の「みぞれの教室」

「みぞれの教室」/日高トモキチ
角川書店・ドラゴンコミックス
7/1発売
全1巻
GW明けに早く登校した高校1年生・遠藤幹太。一番乗りのはずだった教室には水着姿の美少女が!?
謎めいた彼女・冬木みぞれに幹太は振りまわされる。夏休み、彼女との初キス。それは彼女の正体を知る手がかりだった
(角川書店公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
一夏のボーイミーツガールでジュブナイルなストーリー。
ラブコメの名の下に形骸化してしまった、感情の応酬と思春期の心情をシチュエーションの持つ力で魅せるという試みに今一度挑戦する一品。
こういうまっすぐな漫画を見失っちゃいけないよな。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
賑やかな友達がいて気になる女の子がいて、という高校生の男の子が、とある美少女と衝撃的な出会いを果たし、ことあるごとに主人公に対して挑発的なアクションをとるミステリアスな彼女とともに、一夏を過ごすという流れ。
思春期の少年に巻き起こるドラマ、としてはお約束風味でオチも予想されたものでした。
が、しかし。パターン化のもとに設定と細部に凝った進化を見せているラブコメというジャンルがある中で、こうして美化されまくった童貞臭溢れる思春期のロマンスを描くことにより、今やラブコメ漫画において形式的に使われるようになってしまったシチュエーションの持つ力というやつに改めて気付かせてくれる作品でもあります。
こう、正面きってやられると、分かっちゃいるけどこういうのに弱いんだ男の子は。
【こんな人に読んでほしい】
精神的童貞(!)
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 02:47
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1巻目の「オオカミが来る! GIB MIR SONNE」

「オオカミが来る! GIB MIR SONNE」(1)/納都花丸
角川書店・角川コミックスドラゴンJr.
7/1発売
ドイツ・北バイエルンで続発する怪異現象を調査するため教会から派遣されてきた怪物清掃人シリウス。
彼は屍喰鬼に襲われる少女・ベアタを助ける。が、城外に出ようとする2人に甦生した屍喰鬼が襲いかかる。
(角川書店公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
吸血鬼なんかとドンパチやらかすモダンホラー仕立てのオカルトアクション作。多少のラブコメ要素も有り。
そういう系統のものとして普通に読めるものではありますが、ややパターン的でこれという魅力に乏しい。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
かっちょよく戦うがやや3枚目な主人公がいて、ヒロインのお嬢様がいて。
なんか組織に属していて化け物退治。
弾丸の費用が自己負担だったりしていっつも貧しい主人公、てな設定も。
都市伝説に対する一風変わったアプローチを見せる話もあったりするもおの、全体としてはキャラ主体の定型的なファンタジーアクションの範疇内。バランス良く整っているぶん、「これ!」ていうアピールに乏しい。
読むだけなら普通に読めますが。
【こんな人に読んでほしい】
絵が気に入れば。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 01:53
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1巻目の「いぬみみ」

「いぬみみ」(1)/中島零
白泉社・ジェッツコミックス
6/29発売
ホームステイ先から帰ってきたら、飼っていた3匹の愛犬が女の子になっていた!?
しっぽの生えた女の子たちとのドキドキ同居生活!!
(白泉社公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
ケモノっ娘ドタバタラブコメ。お色気有り。
とにかくキャラのしぐさや表情、ポーズや着衣エロをA5版で魅せることに特化した漫画。分かりやすく言うとエロ漫画的なんだな。
しかし、それが許されるだけの力は有ります。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
飼ってたペットが人間になってしかもえらいこと美少女に、というエロ気味なドタバタコメディ。
犬が人間になるわけなんで、日常生活からいろいろとトラブルが起こってドタバタと、てな具合。
話の筋はあって無いようなものでシチュに魅力があるというんでもなく。
コメディの最中にアップや構図の妙でもって描かれる表情・ポーズの数々にグッとくるものがありまして。
大ゴマいっぱいつかった表情のアップをA5版で見せるに堪えうる萌え漫画、ていうのも実はあまり多くない。
【こんな人に読んでほしい】
絵だけと割り切って。萌え系のエロ可愛さを求める人に。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 01:48
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1巻目の「ザ・サード 砂漠の星のアプレンティスガール」

「ザ・サード 砂漠の星のアプレンティスガール」(1)/作画:伊藤有子 原作:星野亮 キャラクター原案:後藤なお
角川書店・角川コミックスドラゴンJr.
7/1発売
かつて大戦と呼ばれる大破壊があった。あらゆるものが分断・消失し、その形を変えた。
世界の大部分が砂におおわれた中、一人逞しく「何でも屋」を営む少女・火乃香。今日も彼女に依頼が舞い込んで……!?
(角川書店公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●○○○
未来世界を舞台とするSFファンタジー作。
直情的な女の子が元気にあれこれやってるなぁというだけで終わる感じ。アクション部分は若干控えめで、人情ドラマとしての作り方してますが、ちょいと大味な印象。
世界観や設定に伏線としての魅力は垣間見えるものの、それらを出し切る前に1巻目が終わっているのはちょいと惜しい。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
投稿者 bird_chief : 01:10
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2006年07月03日
1巻目の「ほのかLv.アップ!」

「ほのかLv.アップ!」(1)/MATSUDA98 原作:太田顕喜
メディアワークス・電撃コミックス
6/27発売
コンシューマゲーム業界という未知のワールドにふとしたことからアルバイトとして飛び込んでしまった女子高生・ほのかの成長物語。
叔父の隆一をはじめ、ちょっと変わった会社の仲間に囲まれて、新作ゲームの発売に向けて、知らないことや目の前にはだかる難問をクリアーしつつ、少しずつレベルアップしていく――。
(メディアワークス公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
萌え系一直線な作画でもって、ゲーム業界を舞台にグラフィックデザイナーとして巣立つことになる少女の成長を描く作品。
絵のかわいさがまず目を引くところですが、しっかりと丁寧なドラマもなかなか読ませてくれます。
ただし丁寧すぎるのがちょいとなぁ。いや子供でも読めるのはいいことなんだけど。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
ピンクの表紙でこの絵柄だもんで、萌え系としての見栄えが第一印象としてあるんですが、絵を描くことが好きでありながら将来に対する不安を抱える少女が、ゲーム業界を舞台に一歩ずつ「好き」を見つけながら成長していくという、真面目な主題を持つ作品です。ビジネス系業界漫画の変種でもあります。
主人公を世間知らずなお嬢様として、TVゲームをまったくやったことがない人物に設定。主人公の目線に合わせて、ゲームの世界と舞台裏をひとつずつ解説していくとともに、主人公が視野を広め、様々な体験を経ていくという作りになってます。
加えて、思春期の漠然とした不安や、趣味を仕事としていく苦労なんかもきちんと描き、ドラマとしてもやはり真面目に作ってあります。
特殊な業界を舞台とする漫画なので、細かに説明台詞が入るのはまだ仕方ないとしても、キャラの驚きや発見、悩みや葛藤といった感情表現までもことこまかにストレートに文字で説明されちゃってるのは気になる。キャラにストレートに思いを語らせるのは読みやすさ分かりやすさという点ではアリなんだけど、・・・なんていうか子供向け少女漫画読んでるような感じになるのがね・・・。そこに相まって、かわいさが前面に出され表情豊かにキャラが描かれるこの絵があるもんで。
そういうものとして見れば絵もネームもしっかりとよく出来たものだというのは間違い無いのですが、この主題にそれをもってくるのはかえって敷居が高くならないかと。
ストーリーの面白さを読むために、絵や台詞を分離させないといけないっていうのがね。ちょいと難点。
テーマは面白いんだけどなぁ。
【こんな人に読んでほしい】
絵が気に入るなら割り切って読んでも良し。思春期の少女の夢と成長を描くという点では、少女漫画読みに。ビジネス系業界漫画として読むには脳内変換が必要。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 03:55
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1巻目の「ケメコデラックス!」

「ケメコデラックス!」(1)/いわさきまさかず
メディアワークス・電撃コミックス
6/27発売
10年前に結婚を約束した美少女のことを想い続ける夢見がちな高校生・三平太。ある日、彼の前にちっとも美少女じゃない人型ロボット・ケメコが現れ、結婚を迫る!!
はたしてケメコは敵か味方か嫁なのか!?
三平太のデラックスな日々が幕を開ける!
(メディアワークス公式サイトより引用)
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
ちんちくりんでギャグキャラなロボットの中に美少女がいて、というSF風味のドタバタ学園ラブコメ。
ジャンルとしては偏ってますが作りはしっかりしてます。メカ造形も良い具合。
ところでケメコって別に元ネタは椎名誠とは関係ないすよね?(というかケメコと聞いて椎名誠を想起できるほうに問題がある)
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
主人公のとある因果が元となって、押しかけ女房的に特異なヒロインがやってくる、という導入で。形式的なキャラ配置にのっとった古典的パターンのドタバタラブコメ。
シチュエーションを主体として画面の細かなところでゴチャゴチャやってるのが賑やかで楽しい、てな作り方。んで萌え系のお色気も有り、と。
かわいいキャラとドタバタやる賑やかさと同時に、SF設定も含まれてるのでメカとかスーツとかそゆとこの造形も。メカ方面はおいらの好みだ。
【こんな人に読んでほしい】
ギャグコメディ好きの萌え系。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 03:25
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1巻目の「壺中堂二代目主人物語 天上の眼」

「壺中堂二代目主人物語 天上の眼」/きくち正太
幻冬舎・バーズコミックス
6/24発売
全1巻
その少年は真贋を見極める眼を持っていた…。壷中堂の若き二代目、幽庵の見つめる“粋”の世界!
「きりきり亭のぶら雲先生」番外編!
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
天才的な目利きの少年を主人公とする骨董と食通の漫画。品の無い通モドキを本当の粋人がやり込めるという、職人系漫画の一種。
シャープでありながらも力強い線のある、この独特の質感を持って描かれる骨董や料理の数々は一見の価値有り。
読むとあれだ、ももちゃんの煎茶が飲みたくなる。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
別作品の番外編という扱いですが、舞台と登場キャラが一部重なるというくらいで、知らなくても読めます。
骨董をテーマに、天才的な目利きである少年がちょっとした悶着をその才でもって鮮やかに片付ける、という流れ。
1巻通じて話は大きく3つ。欲をかいた品のない骨董マニアがしっぺ返しを食らう話と、客をもてなすお茶の煎れ方ひとつで「用の美」とはなんぞやと語る話と、人情風味のドラマを通じてダンディズムを語る話。テーマの異なる3種の話がバランス良く掲載されてますな。
ウンチク講釈をたっぷり含ませながらも、それぞれのキャラがコメディタッチに親しみやすく描かれ、ドラマとしても押さえるところをしっかり押さえてキリッとした後口なのが良い。
加えてやはりこの作者には絵の美しさも欠かせない。人物や背景は力強い描線で存在感を出しつつも、骨董品や料理の数々はトーンを駆使して鮮やかであり。ここまでなら割とけっこう他でもいるんですが、この人は白と黒のコントラスが美しい人でしてね。和服の柄ってぇと柄トーンに絵柄描き込んでキレイにするもんなんですが、白黒のみの縞模様、市松模様、格子模様で美しさを出す人って他じゃあまり見ない。
原作・監修者無しでありながらここまでやれるってのはたいしたもんだと思いますわ。
ただまぁ、質の高さは間違いないんですが、単に作者が好きだからこそ描いてるってだけなのに、こういうどっかバブリーな匂いがするような漫画は今じゃちょいと敬遠されるようなところがあるのは歯がゆい。
「王様の仕立て屋」と違い、一般人にとって日常生活の外にある世界を描いてるからなぁ。
【こんな人に読んでほしい】
ウンチク盛りだくさんで送る職人漫画とか好きならおすすめ。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 02:46
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1巻目の「あみーご×あみーが」

「あみーご×あみーが」(1)/瀬口たかひろ
スクウェアエニックス・ヤングガンガンコミックス
6/24発売
≪萌え×燃え!≫の進化形サッカーコミック!!
ラブコメの旗手・瀬口たかひろの意欲作がついに登場!
蹴球天使・犬丸(いぬまる)りるかが、時にかわいく、時に熱くフィールドを駆け巡る!!
(スクウェアエニックス公式サイトより引用)
オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●○○○
熱血スポ根に美少女キャラを配置。しかも男子サッカー部に女子が入るっていう。さらにヒロインは障害者。
これだけだとイロモノっぽいですが、王道的な熱血路線を踏まえているので分かりやすく読みやすい。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
部員足らずの弱小サッカー部に、テクを持つ新入部員がやってくる。んでサッカー部を立て直すため部員の確保から始まり、試練とトラブルを乗り越えながら国立を目指す、という具合。スジは正統派熱血スポ根。
ただしサッカー部にやってくる新入部員てのがこの作品の場合、難聴者で言葉もすこしおぼつかない女の子、てのがポイント。身体的障害者を障害者として話の中心で扱う作品てのも珍しい。
ハンデを背負いながらも一途で純真でサッカーに対する情熱に溢れた彼女に、周囲の部員が感化されて─、て流れです。
構造としては普通にちゃんとできてますし、サッカーを描く画面に力もあるため普通に読めないこともない作品。
ただ、絵とテンションの盛り上がりで熱血やるほどの強引さに弱いのに、理屈を欠いたとこでドラマの抑揚を付けてしまっているため、ちょっと読者が付いて行きづらいかなぁと。
【こんな人に読んでほしい】
女の子が萌え系で大味な熱血サッカー漫画、てので良ければ。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 02:04
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2006年07月01日
1巻目の「ダンス イン ザ ヴァンパイア バンド」

「ダンス イン ザ ヴァンパイア バンド」(1)/環望
メディアファクトリー・MFコミックスフラッパー
6/23発売
普通の高校生活を送っていた鏑木アキラ。しかし彼には幼い頃に交わした盟約があった。
それは夜の眷属の王・ヴァンパイアの女王に仕えるといういうものだった。アキラが17の誕生日を迎えるその日、アキラの前に現れたヴァンパイアの女王ミナ・ツェペッシュ。
彼女が日本に来た目的は、日本にヴァンパイア専用居住区=ヴァンパイア バンドを作ることだと告げた―
オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●●○
従者としての使命を帯びた青年が、少女と変わらぬ見た目だがヴァンパイアの王である姫に仕えることから始まるストーリー。
吸血鬼モノとして面白そうなアプローチが目を引くとともに、長編作としての期待もあり。今後が楽しみな一作。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
東京の目と鼻の先にヴァンパイアの街が誕生するという、これだけでも充分に面白そうな設定をあくまで下地としてまして。そこから退廃と耽美色の強い作品カラーでもって、青年と少女の再会、姫と騎士のラブコメタッチなロマンス、ヴァンパイアという種をめぐる物語と、多様な側面を持つドラマが展開されています。
しかし構造の面白さだけに頼らず、主人公もヒロインもともに主体的で背景設定に深みを持たせ、人物を追うドラマとしても楽しめるようにできてますな。
数々の伏線も非常に効果的で、先の期待を充分に煽るとともに、この作品がしっかりとしたストーリーを描こうとする長編作であるという方向性も見えてきまして、頼もしくありますな。
そのため1巻目では話を進めるための土台固めに終始している印象が強いのですが、キャラがしっかり自己主張してくれているため間延びすることなくストーリーを構築できているんですな。
世界観の全貌をしっかり描ききるくらいまで長編として続いてくれれば、かなり面白い漫画になってくれると思います。ただし構成上、最低限の展開だけ披露したとこですぱっと終わらせることもできちゃう作りになってるんで。どう転ぶか不安が無いわけでも無い。
絵にも力あるなぁ。元は成人向け作品を主に描いていただけあり、話の要素に負けないくらいに魅せる画面が堪能できます。
【こんな人に読んでほしい】
間口も広いぞ。角川電撃系から講談社青年誌系統までフォローできる。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 02:04
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