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2006年06月30日
1巻目の「宙のまにまに」

「宙のまにまに」(1)/柏原麻実
講談社・アフタヌーンKC
6/23発売
天空に輝く美しい星。仲間と見ればもっときれい!
清く明るい天文部グラフィティ!!
この町には昔、悪魔がいた……。かつて暮らした町に引っ越し高校生になった朔(さく)。そこへ恐怖のハイテンション幼なじみ・美星(みほし)が再び現れた! 読書好きの朔の穏やかで知的な時間が一瞬で打ち破られる!気が付いたら、朔は創部間もない天文部の一員になっていたのだった――!!
(講談社公式サイトより引用)
オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●●○
高校を舞台に、一組の男女の出会いから始まる文化系学園生活ほのぼのコメディ。たまにちょっと若者らしく青臭いこと語ってみせたり。
シチュエーションが主体のラブコメと見せかけておいて、細部のディテールからなる瑞々しい学園風景が大変に良い一品。それぞれのキャラの質も高い。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)
【感想】
静かに読書でもしていたいっていう主人公を引っ張り回す元気なヒロイン。
という基本軸を元に、天文学部の様々なキャラクターを絡ませて展開する学園生活コメディ(ラブコメ有り)なわけなんですが。
コマのスキマを埋めるような形で描かれる、高校生の視線(主に女子)が非常に良い効果を出してまして。小道具や背景だけでなく、主役や脇役のさりげない感情をディテールに加えることで、いかにも漫画的な内容なのにそこに描かれる学園生活は現実味を帯びているのですな。特にアレだ、もう言っちゃうけど、おいらは高校生活をほとんど体験したことが無いんで、二十歳も後半に差し掛かるとこういう風景が非常にキラキラとして見えるんですわ。
キャラクター陣もそつなくしっかり個性を持たせて配置されてまして、彼らがあれこれ動き回ることで話が作られてるんですが。
が、このキャラ達、きちんとできてるんだけど若干の物足りなさも有り。学園コメディとしての強調された個性を各キャラに付与したところまではいいものの、ちょいと付け焼き刃な印象がある。このあたりの厚みが出てくるともっと面白くなってくるんですが。
特に主ヒロインに主役級キャラとしての魅力が足りないのは少々痛い。でも他の女性陣が軒並み良いキャラだからしょうがないのかー??、と悩んだりもする。
中でも、メガネで巨乳で文芸部でメガネの生徒会長が良いぞ。大変に良いぞ。
もう一度言う。メガネの生徒会長が良いのだ。
あと、青春グラフティと銘打つ上で描かれる青臭いシーンは好みの問題でしょう。下手な手法にたよらず正面からクサイ、てのも有りではあると思うので。
とにもかくにも、漫画としては細かな要素ごとに粗や不足はあるものの、男女混合グループでの賑やかで楽しく、爽やかな学生生活を堪能できる一品ですな。美化された世界であるのかもしれんが、過ぎ去った青春時代に幻想を求めて何が悪い!と弁護してみる。
【こんな人に読んでほしい】
学園生活が幻想の世界になってしまった人たちに。てゆか最近おいら、高校生の制服姿に叶わぬ憧れを抱くようになってしまったもんで。こういうのダメだ。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)
投稿者 bird_chief : 2006年06月30日 06:06
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