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2006年03月25日

1巻目の「アトモスフィア」

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「アトモスフィア」(1)/西島大介
早川書房・ハヤカワSFシリーズJコレクション
3/17発売
書き下ろし

          
ある日、わたしの分身が現われた。わたしに何の断わりもなく、世界はわたしの居場所を奪った。
それでもわたしが「ふざけんな」って言わないのは、わたしたちみんなをあらかじめ許してるからだ。
(早川書房公式サイトより引用)
          
オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
読み手の分析を誘うように作られたライトSF作サブカル風味。
相変わらずかなり人を選ぶが好きならハマる。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)

 
【感想】
「少し不思議」設定から徐々に事態の規模を大きくしてSFの骨組みを作り、またちらほらと古典SFのオマージュを見せ。
ストーリー展開と遊離した位置から、主人公に特定のキーワードを含む執拗な独白をさせることで主題の提示を行っているように見せ。
絵本のような絵柄でセックスとバイオレンスを描くことでサブカル色を強め。
そしてそれらを解離させたまま漫画の中に一緒くたに混ぜ込むことにより、読み手に「これはきっと」とあれこれ考えさせる作品。
西島大介作品はこれまで概ねこのような感じだったのですがこれもそう。

主張の強い主人公はストーリーを動かす歯車ではなく、キャラはいろいろ語るけれども世界は勝手に回り、主人公は悩んだりっていう。作品テーマをこれでもかと見せておきながらその始末をつけないのが西島大介の特徴なんですが、たぶんこれもそうなっていくんだろうなぁ。
楽しめることは楽しめるのですが、凹村戦争からずっと読んできているとぼちぼちこういうのも食傷気味。

【こんな人に読んでほしい】
SF好きサブカル派
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

投稿者 bird_chief : 2006年03月25日 03:10

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