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2005年12月27日

1巻目の「厳窟王」

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「厳窟王」(1)/著者:前田真宏 原作:有原由良
講談社・アフタヌーンKC
12/22発売

『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟に認められた才能。
『アニマトリックス』『青の6号』で世を震わせた 監督・前田真宏。
2005年の話題をさらったTVアニメ『巌窟王』を自ら漫画で描く!!
(講談社公式サイトより引用)

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
古典文学の名作をSFとしてアレンジ。
監督自ら描いただけあり、圧倒的な作品世界をいかんなく紙面に映し出しております。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)

 
【感想】
基本的にはデュマの「モンテ・クリスト伯」と同一の筋書きながらも、舞台設定としてSFとしてあるというスタイル。
人物の服装や室内装飾も、基本的にはフランス革命期のそれが絵としては描かれているんですが、そこをふまえた上でSFとして可能となる、中世と未来世界を融合した画面の数々が素晴らしい。
特に作品中盤の牢獄シーンでは、グロテスクな凄惨さの中に美しさを覚えるところ。

話としては、前半の導入部を過ぎたところで一気に登場人物が増え、しかもそれぞれがそれぞれに因果関係を持ってたりするもんだから少々ややこしい。
原作を知らないと混乱しちゃうかも。

古典を古典として描くと当時に、作者独自の強い世界観を大いに打ち出す快作。
シェークスピア演劇が今なお新たな解釈と演出によって何度も上演されるように、こういった形のマンガもアリだと思うんですが。
ともあれ物語としてはまだ序盤も序盤。この先が楽しみですな。

【こんな人に読んでほしい】
前田真宏といえばファンも多いので。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

投稿者 bird_chief : 2005年12月27日 03:07

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