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2005年10月23日

1巻目の「林宏」

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「林宏」/袈裟丸 周造
集英社・ヤングジャンプコミックス
10/19発売
全1巻完結

その組織のエージェントは、なるべく目立ってはいけない。地味なスーツに地味なタイ、彼のコードネームは「林宏」。
今回の指令は、同僚、牛山の暗殺。簡単だったはずの計画は、ほんの少しの綻びから、徐々に狂い始める…。!
(集英社公式サイトより引用)

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
些細なきっかけから事態が二転三転と動きまくり、予測の出来ない展開がラストまで続くショートサスペンス。脚本がよくできた映画を見ているようです。
意外性の連続に、凄い勢いで最後まで読んでしまった。
(各5段階評価・合計4つ星以下は感想無し)

 
【感想】
凝縮された時間の中で目まぐるしく移り変わるドラマは、ジャッキー・ブラウン以前のタランティーノ作品や、「スナッチ」「ロック、ストック&ツー・スモーキン・バレルス」のガイ・リッチー作品を思わせるものがあります。そしてそんくらい面白い。
まったく先の読めないプロットに、効果的に配置された登場人物は個性で話を揺さぶっています。流れの支点には驚きのある因子。それらが巧みなバランスの上にのっかり、この1冊を構築しているんですよ。(具体的なとこ全部ネタバレになるんですげぇ言いづらい)

作者にとってはこれが初の単行本化作品のようで、たしかに漫画としての出来映えはまだ完成されてるとは言い難いんですが、いったい今後どんなものを書いてくれるのか非常に楽しみになってくる漫画家です。

あとこれ読んで「映画みたいだ」と思ったのにはもうひとつわけがありまして。
最初から最後までずっと、モノローグやナレーションがほとんど無いんですよ。
この作品だけがそうなのか、漫画家としてそういう書き方をする人なのかは分からないですが、そういうのあまり他に無いはず。

【こんな人に読んでほしい】
前出監督の映画が好きなら。あとけっこうミステリー好きが読んでも楽しめそう。絵がちょっと抵抗ある人もいるだろうけど
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

投稿者 bird_chief : 2005年10月23日 06:42

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