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2005年04月28日

1巻目の「キャットストリート」

cat-streat.jpg
「キャットストリート」(1)/神尾葉子
講談社・マーガレットコミックス
4/25発売
1・2巻同時発売

【あらすじ】
16歳の恵都は、かつて有名な子役だった。
だが9歳の時、「サニーデイズ(ミュージカル)」の舞台上で恵都は大観衆の前で何もしゃべれず立ち尽くしてしまい芸能界を引退。
全てを失い不登校&ひきこもりの生活を送る恵都の前に、ある日1人の男が現れフリースクールへ誘われて…!?
(講談社公式サイトより引用)

 
【感想】
同時発売の2巻目は未読。
フリースクールを舞台に、ひきこもり少女がそこで出会った仲間とともに前進を目指す内容。けっこうシリアス目。

背景説明をしっかりとしておいたうえで舞台に主人公を上げ、周囲の登場人物を丁寧な紹介とともに1人ずつ出しておいて、彼女たちをひとつの共同体として結束させてさあ次は、というところで1巻目は終わります。
今後じっくりと長期的にエピソードを重ねていくうえで、まずは1巻まるまる使い、じっくりと作品の基礎を固めていったという感じでしょうか。
なので、今後どういった路線でドラマが進むのかまるで見えてこないのに、2巻目以降に対する期待は大きいです。
不登校・ひきこもり・フリースクールといったテーマ性に加え、主要となる登場人物が全て明確な特徴のあるキャラになっているために、非常にしっかりとした土台がさあ出来上がりましたよ、といった具合でして。
これから上に何が乗っかろうともきちんと組み上がっていくんだろうなぁという安心感があります。世界観や設定の土台ではなくて、キャラとその背景による土台なのでなおさら。

あと作品テーマに関してですが、ひきこもりや不登校を漫画として扱い、変にコメディにしたりせずまっすぐにきちんと描くのは、少女漫画でないと無理なのかもなぁと、これ読んで思いました。
男性向け作品の場合どうしても、暗くて内面的で派手さの無い内容は忌避されるところがあるわけで、ひきこもり=オタク=イタイ、といった安易なとこでコメディに落とすしかないような気がするんですわ。

オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●●○
実績のある作家でもあるし、じっくり腰を据えて読んでいきたい作品。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
主人公自身の成長とアイデンティティの回復がテーマになっているであろうと思われるため、男性でも読めます。が、うじうじとした内容がダメって人には向かないかも。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

投稿者 bird_chief : 2005年04月28日 02:37

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