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2005年04月29日

1巻目の「岳」

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「岳」(1)/石塚真一
小学館・ビッグコミックス
4/26発売

【あらすじ】
ネパール、北南米、ヨーロッパ…
世界中の巨峰を登り歩き、高度な山岳技術と山の素晴らしさと、事故の悲劇を知る男、島崎三歩。
日本アルプスに戻った彼の前で起きる悲惨な事故の数々。
今、三歩の三歩だけの山岳救助が始まる。
(単行本裏表紙より引用)

 
【感想】
面白いっすこれ。
読んだ時はちょうどGW商戦に本格突入して、明日からセールだから準備の作業しなきゃというタイミングだったのですが、そういうの忘れて何度も読んでしまいました。

内容は前述のあらすじにある通りで、一話完結形式で様々なケースの救出劇があって、そこで救助される側の人間にちょっとしたエピソードを添え、ドラマ作りをする構造になってます。
プロフェッショナル系職業漫画の一種。

まず登山にまつわる描写が実にリアリティ溢れておりまして、ちょっとした小道具見てるだけでも楽しいです。
また、レスキューものというとむやみにドラマチックで演出過多なとこに行きがちですが、そこもきちんと現実的に踏みとどまり、無茶なことをせずリアルに徹しているのも好感が持てます。
登山と山岳救助というテーマ自体の新鮮味も大きいです。

主人公は底抜けに明るく飄々としていながらも、様々な山の怖さとそこで失われる生命をいくつも目の当たりにしており、しかし山が好きで山に来る人も大好き、という魅力的なキャラになってます。

話の組み立てが幾分甘く、構成に仕掛けを作っておきながら、それが機能していない箇所が若干あるんですが、これは今後良くなっていくだろうと思われます。

読めば頂上を目指してみたくなる作品。同時に、山に登る人ってのはきっとみんな素敵な人ばかりなんだろうなぁと思いたくなってきますよ。
「みんな来ればいいのに……」っていう言葉がいいのだ。

オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●●○
著者初単行本でもあるみたいなので、期待を込めて多めに。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
ぱっと見はちょいと地味目だし、書店に行ってもこれ置いてるとこは多くないかもしれないですが、浦沢直樹のマスターキートン的なドラマが好きなら。
あと多分、登山家にとっては必読書かも。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

投稿者 bird_chief : 01:24 | コメント (0) | トラックバック
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2005年04月28日

1巻目の「キャットストリート」

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「キャットストリート」(1)/神尾葉子
講談社・マーガレットコミックス
4/25発売
1・2巻同時発売

【あらすじ】
16歳の恵都は、かつて有名な子役だった。
だが9歳の時、「サニーデイズ(ミュージカル)」の舞台上で恵都は大観衆の前で何もしゃべれず立ち尽くしてしまい芸能界を引退。
全てを失い不登校&ひきこもりの生活を送る恵都の前に、ある日1人の男が現れフリースクールへ誘われて…!?
(講談社公式サイトより引用)

 
【感想】
同時発売の2巻目は未読。
フリースクールを舞台に、ひきこもり少女がそこで出会った仲間とともに前進を目指す内容。けっこうシリアス目。

背景説明をしっかりとしておいたうえで舞台に主人公を上げ、周囲の登場人物を丁寧な紹介とともに1人ずつ出しておいて、彼女たちをひとつの共同体として結束させてさあ次は、というところで1巻目は終わります。
今後じっくりと長期的にエピソードを重ねていくうえで、まずは1巻まるまる使い、じっくりと作品の基礎を固めていったという感じでしょうか。
なので、今後どういった路線でドラマが進むのかまるで見えてこないのに、2巻目以降に対する期待は大きいです。
不登校・ひきこもり・フリースクールといったテーマ性に加え、主要となる登場人物が全て明確な特徴のあるキャラになっているために、非常にしっかりとした土台がさあ出来上がりましたよ、といった具合でして。
これから上に何が乗っかろうともきちんと組み上がっていくんだろうなぁという安心感があります。世界観や設定の土台ではなくて、キャラとその背景による土台なのでなおさら。

あと作品テーマに関してですが、ひきこもりや不登校を漫画として扱い、変にコメディにしたりせずまっすぐにきちんと描くのは、少女漫画でないと無理なのかもなぁと、これ読んで思いました。
男性向け作品の場合どうしても、暗くて内面的で派手さの無い内容は忌避されるところがあるわけで、ひきこもり=オタク=イタイ、といった安易なとこでコメディに落とすしかないような気がするんですわ。

オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●●○
実績のある作家でもあるし、じっくり腰を据えて読んでいきたい作品。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
主人公自身の成長とアイデンティティの回復がテーマになっているであろうと思われるため、男性でも読めます。が、うじうじとした内容がダメって人には向かないかも。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

投稿者 bird_chief : 02:37 | コメント (0) | トラックバック
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1巻目の「僕になった私」

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「僕になった私」(1)/嶋木あこ
小学館・Cheese!フラワーコミックス
4/25発売

【あらすじ】
この春から、晴れて女子高に進学!
だったハズの高梨桃子(♀)の運命は、双子の兄、明(♂)の失踪により急展開〜っ!
いくら双子だからって、成績だってそこそこだし…ってことより、桃子は女の子なのに、全寮制男子進学校へ無理矢理入学〜っ!!?
さてさて、桃子の男子高&男子寮ライフは、どうなりますの!?
(小学館公式サイトより引用)

 
【感想】
女性が男装して、全寮制の男子校に。周囲には秘密だが、同室の男にはバレる。が、主人公のほうが惚れちゃったもんだから二人は秘密のカップルに。
女性であることがばれるばれないでちょっとしたトラブルをこさえつつ、二人のイチャイチャするさまを眺めるラブコメ作。

秘密を共有するカップルでどうこうというのは、の一種のパターンとしてあるわけですが、わりかしその典型に沿った内容と言えます。
大仰な事件などがあるわけではないですが、落としどころでは恋愛ドラマとなりコメディ色は薄れ、ドタバタとした障害はいろいろあるけれども、二人で一緒に乗り越えていこうっていう具合にまとめられています。

男のほうは一見クールだけどいざというときは熱くて頼りがいのあるいい感じの彼氏役ですが、対して主人公は好き好き言ってるだけでどーいうキャラなのか確たるものが見あたらず。でもこういうのは「秘密」っていうテーマそのものが中心となってくるわけで、これはこれで成立している感じでしょうか。
ただし好きだのなんだのってとこになると、途端にパターン的な見せ場が展開されちゃうんですが、こういうのに素直に乗っかれればぐっと引き込まれるとは思います。

しかし……寮生活で同室でカップルって…ある意味ヤバくないか?…。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
やや予定調和なところのある女性向けラブコメですが、普通に読めることは読めます。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
クサめの言葉とともに優しく抱きしめてくれる伊藤君に惚れてみたい女性。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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2005年04月27日

1巻目の「リトル・ジャンパー」

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「リトル・ジャンパー」(1)/高田裕三
講談社・アフタヌーンKC
4/22発売

【あらすじ】
国際新法歴0007年。17歳の高校生であり、なりたいこともやりたいことも、付き合う彼女も決められないそんな人生の迷い人、一之瀬弘樹の前に突如、謎の機械とともに1人の女の子が現れる。
彼女の名前は一之瀬千毬。未来において時間跳躍は違法であるが、それを承知で過去へやってきた、一之瀬弘樹の娘である。
彼女の目的はただひとつ。未来でまさにその命が尽きようとしている自分の母親を救うため、15年前の母親、つまり弘樹にとって将来の妻となる人物を捜しに来たのだ。

 
【感想】
タイムパラドックスを下地とした、メカ要素有りのコメディSFアクション。

主人公が「俺の未来のヨメさんは一体誰なんだ?」と探し回るとこを前提としつつ、ヒロインは犯罪者であるわけなので追う側もいて、1人の人間の生死も掛かっているため、サスペンスじみたドラマになるのかなーと読み進んでいたのですが。
後半になって学芸会的なノリの放課後部活コメディの様相を帯びるため、ちょっと肩すかし。
悪いというんではないですが、このパターンの展開を許しちゃうと、話を進めないでずるずると引き延ばすことができちゃうからなぁという懸念。
コメディ話自体がちょっと平凡な印象で、キャラも飛び抜けた魅力には欠けるため、ドラマ路線を捨てると厳しいかもしれないです。

しかし、作者自身、この話はずっと何年も暖めてきたものであったようで、なるほど確かに骨格の確かさは感じます。ちょいとSFとしては古典的ではありますが。
なので多少は読み切りコメディ展開が続こうとも、しっかりとした決着を見据えてこの先描かれていくのだろうと期待したいところです。

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
漫画の性質として、どこに進むのか見えてこないのですが、2巻目買ってから判断してもいいところだと思います。
(各5段階評価)

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1巻目の「新ひみつな奥さん」

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「新・ひみつな奥さん 立身出世編」(1)/星崎真紀
集英社・クイーンズコミックス
4/19発売

【あらすじ】
老朽化のため花戸山警察官舎が近々取り壊されることに…。
そこでマイホーム購入資金を貯めようと仕事探しを始めた蝶子さんだが!?
華麗な痛快転身コメディー、新シリーズ第1巻。
(集英社公式サイトより引用)

 
【感想】
元・銀座ナンバーワンホステスで現在は警察官の妻にして一児の母。フツーの主婦としてどうにかやっていたところ、新たな仕事を探しすることになってさて…という導入から始まる本作。専門職モノのコメディードラマ。
続編ものではありますが、「立身出世編」とあるように、主人公が新たな環境に臨む話であるわけでして、導入部で最低限の情報さえ掴めればすんなり読んでいけると思います。

ホステス歴で培った接客スキルをもってしてホテルメイドに挑むわけで、そのひとつひとつが役に立ったり立たなかったりと具体的な例を見せて提示しつつ、そこからちょっとしたカタルシスにつなげたり、ドラマ上の波乱の種として利用しているのがいい感じで巧い。

職業モノ、特に接客業漫画として、客とのトラブルに起因するドラマ要素そのものはオーソドックスなスタイルをとっていますが、ホステス経験を発揮しつつここぞと言うときにピシっと強い女になる主人公は読んでて気持ち良く、盛り上がりのある内容となっています。

ライバル要素も有り。でもってメイドさん。主婦だけど。

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
派手なところはないですが、土台のよく固められたエピソードを主役のキャラクター性で引っ張る佳作。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
働く女性漫画でもあるのでそっち方面の女性に。固めのビジネス系接客漫画が好きなら男性でもちゃんと楽しめます。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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1巻目の「Funtasy&Bunny」

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「Funtasy & Bunny」/刻田門大
ワニブックス・ガムコミックス
4/25発売
全1巻

【あらすじ】
"ちょっと奇妙な人達の住む「兎に角町」に暮らす、ごく普通のうさぎ女子学生・ミーナは、個性豊かなバニーさん達が働くバー『ファンタジー&バニー』の店長によるスカウトを受ける。
いつのまにかバニーの頂点“バニー王”をなぜか目指すコトになるミーナの運命は…!?
ギャグマンガ界の実力派・刻田門大が描く、明るく・楽しく・がんばっちゃうバニーさん物語、全1巻で遂にリリース決定!!
(ワニブックス公式サイトより引用)

 
【感想】
うさ耳キャラがバニーさんウェイトレスになってどうのこうのとドタバタと。
キャラ配置やネタの挟み込み方、絵の魅せ方や構成などが理詰めでしっかりと組み立てられた、堅実な萌えコメディ作品。悪く言うとお約束展開だけで成り立ってるってことですが。

ディープなネタを用いないためとっつきにくさは無いものの、こういうワクにはまったようなコメディ作は元々が閉鎖的な側面を持つため、どうしてもヲタ向け限定としてとらえられても仕方のないところでしょうか。

しかし漫画としての全体的な完成度が高いこともあり、「なんか楽しそうな感じ」は存分に堪能できると思います。
絵も可愛いんで、それだけを愛でるように読むのもアリではないかと。
ただし「あー、なんかこいついいなぁ」っていうキャラがいないところがもったいない点。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
対象層は狭いものの、安心して楽しめる一冊
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
萌えコメディ読み。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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2005年04月26日

1巻目の「DOKURO−毒狼−」

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「DOKURO−毒狼−」(1)/猿渡哲也
集英社・ヤングジャンプコミックス
4/19発売

【あらすじ】
本名・キクチタケオ。暗号名・毒狼〈どくろ〉。
幼い頃、熱心な母親に連れられて宗教団体・涅槃創生会に入信。
その後、教団の保安局粛殺班にて最強の暗殺者として暗躍。得意な武器は、特殊金属でできたファングブレードワイヤー。ある時、教団に背いて脱会。現在、逃亡中…。
(集英社公式サイトより引用)

 
【感想】
最強の暗殺者が組織を裏切り牙を向き、その肉体を持って組織に立ち向かうといった内容でして、猿渡哲也の描くアクションシーンは迫力充分。

ただしちょいとこれが特殊なのは、相手となる組織が信者50万を数える宗教団体で、主人公の前に立ちはだかる敵は、普通の社会人として日常生活を送っている教団信者であるという点。
その宗教によって豹変してしまった母親や、引き裂かれた家族の恨みを拳に込めて、グロ目に信者を屠る様はなかなかに爽快。
うさんくさくて裏で何やってるか知れたものではないが、規模だけはでかくて信者は妄信的っていう、そういうとこをボコボコしてやろうっていうのは読んでてどっか気持ちいいんですな。何故だかは知りませんが。

2巻目からは離ればなれになった兄弟と主人公の過去といった、作品の背景も明らかになっていくようで、ドラマ性も高くなっていくと思われます。

設定と舞台がちょっと凝っている、堅実なアクション作。

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
格闘アクション漫画として、飛び抜けた何かがあるわけではないですが、きちんと読める一品。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
格闘もの好きであって、それでいて……宗教法人とかそういうの眉唾って人に。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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1巻目の「機動新世紀ガンダムX 〜UNDER THE MOONLIGHT〜」

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「機動新世紀ガンダムX 〜UNDER THE MOONLIGHT〜」(1)/著:赤津豊 脚本:大島千歳 作:矢立肇 作:富野由悠季
角川書店・角川コミックスエース
4/26発売

【あらすじ】
「かつて、戦争があった…」地球環境を激変させた大戦から24年。リックはローザ・U世と、海の底に沈むガンダムXとニュータイプ少年カイを目覚めさせる。ガンダムX待望のアナザー・ストーリーが始動。
(角川書店公式サイトより引用)

 
【感想】
本来のガンダムXについては読んでなくてもついて行くことは可能か。いちおう巻末に詳細な語句の解説はある。

ストーリーとして、先の大きな流れを予感させつつ原作であるガンダムXの下地もそれなりに活かし、ジュブナイル活劇としての展開をこなしているようではあるものの、ドラマとしての魅力には欠けるところがあるか。
個々のエピソード自体も、ガンダム的アクション台本の典型をなぞっているだけに見えるため、プロットそのものはけっこう波瀾万丈なのに盛り上がってこない。

登場人物もいまひとつぱっとしたところが無く、この手の作品においての、必要な役どころを埋めるためだけに配置されている印象。
絵もどうにかこうにかメカのラインを形にするだけで精一杯のようで。

これっていう特徴に欠ける、なんとも中途半端なメカアクション作品。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●○○○
この漫画から「ガンダム」を取り除くと読むとこ無くなる。……でもガンダムエース作品はそういうの多いからなぁ…。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
X知ってる人で、気が向いたらどうぞ。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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1巻目の「機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE」

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「機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE」(1)/著:久織ちまき 作:矢立肇 案:富野由悠季
角川書店・角川コミックスエース
4/26発売

【あらすじ】
代表となったカガリの護衛としてオーブに立ったアレックス・ディノことアスランは、そこでガンダム強奪事件に巻き込まれる。
再び少年たちを飲み込んでいく戦禍の中で、アスランは新たな刃・セイバーガンダムを駆る!
(角川書店公式サイトより引用)

 
【感想】
SEEDはまるで見ていないため内容についてどうこう言えないどころか、元のアニメが続編で、しかも漫画版独自の別バージョンストーリーを読んだところで何がなんやら。
なのでストーリー自体はどうにも判断できないところでして。

立派なメカ漫画として読もうにも、そうさせてくれない作り方してるのも難儀なところ。
アニメのコミカライズでちょっとなんかひとつ、という意味ではよくまとまってると思いますよ。
裏を返すと絵もドラマもキャラも全てが小さく無難に収まっておりまして、漫画としての手応えに欠ける印象。
漫画はあくまでアニメの後をこっそりついて行きますよ、アニメの前に出ようなんざ、恐れ多くて私にはとてもとても……、てな感じ。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●○○○○
アニメ知らないと読むとこ無いし、アニメの勢いも下火になってるしで。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
アニメ見てる人のみ。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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2005年04月25日

週間ランク・4/17〜4/23

ひょうたん書店(西田店のみ)
週間コミック売上ランキング
集計期間は4/17(日)〜4/23(土)

1:天上天下(13)/大暮維人/集英社
2:史上最強の弟子ケンイチ(15)/松江名俊/小学館
3:女子大生家庭教師濱中アイ(3)/氏家ト全/講談社
4:たんぽ(1)/若宮弘明/講談社
5:GANTZ (16)/奥浩哉/集英社
6:神to戦国生徒会(2)/高田亮介/講談社
7:ツバサキャラクターガイド/CLAMP/講談社
8:V・B・ローズ(3)/日高万里/白泉社
9:SILVER DIAMOND(5)/杉浦志保/冬水社
10:REC(3)/花見沢Q太郎/小学館

集英社、小学館、講談社のそれぞれ堅実なところがちゃんとランクインした形。
「たんぽ」はああやっぱり売れちゃったか、と。
露骨な売れセン狙いの「神to戦国生徒会」、いまひとつちょっと重さがある印象。
ただし全体的に静かな週ではあったため、ツバサのガイド本なんかにランクインの余地を与えてしまった感じ。

10位以下からは
「みかにハラスメント」重版分がいい位置に。入荷から集計期間が2日しかなかったのでランク圏外ですが、勢いではランク上位に迫る感じです。部長これ早いとこ頼んでおかないとまた切れるっすよ。
スクエニただいまプッシュ中「隠の王」(2)がちょいと微妙な位置に。まだまだ人気出ると思うんですが。
「チェンジング・ナウ」(2)も、もうちょいガンバレー! これとクロ高が少年マガジン最後の良心だ!
成人コミックでは、黒岩よしひろ初の成人マーク付き作品集「おうたま」がいい具合。

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1巻目の「卓球社長」

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「卓球社長」/島本和彦
小学館・ビッグコミックス
4/19発売
全1巻

【あらすじ】
この男、人呼んで卓球社長!その卓球人生に偽りは無い!
卓球で道を説き、卓球で事業を運び、卓球で人生を決めてきた1人の男!
これは卓球におのが人生を賭けて、一度として悔いる事の無かった、燃える社長の物語である!!

 
【感想】
初出が飛び飛びで最も古いのは7年前にもなる作品なだけに、まったくチェックしておらず、発売直前になってこの表紙見て「卓球」で「社長」?、と軽く混乱したわけですが。
読んで納得。ああこれはまさしく「卓球」で「社長」だ!と。

一見混じり合うことの無さそうな、卓球で社長というまるで異なる素材同士を、島本和彦特有の熱さと説教臭さで有無を言わさぬ説得力を持たせた一品。
読み切りの単体エピソードが主となっているため、熱さもぎゅっと濃縮された印象。
読むほどに「おお!そうだ!そのとおりだ!」という、行き場の無いやる気が無意味に補充されていきます。この、これ読んで燃え上がった熱い思いはどうすりゃいいんだと手に余る感じが島本和彦を読む醍醐味。
特に「卓球社長」の最後のエピソードとなっている「だから、卓球で!!」のくだりが良い。無茶といやぁ無茶なんだけど。

巻末に読み切り作品「バンゲーム・ナイト」収録。
仲が良かったり悪かったりする3組の夫婦が、ふとしたきっかけで人生ゲームをやるうちに、そのゲーム内で起こるイベントにそれぞれの夫婦生活がオーバーラップし、徐々にヒートアップしていって……という内容。
これもなかなかに面白い

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
島本和彦は、こういった限定的なネタを、描くべきことを絞ってコンパクトにまとめたもののほうが面白いっていうイメージがある。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
ファンはもちろん。あとなにかしらこう、熱い、たぎるものは無いのかとお探しの方に。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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1巻目の「Wネーム」

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「Wネーム」(1)/葉月 京
集英社・ヤングジャンプコミックス
4/19発売

【あらすじ】
鵜方利一は、女のコにモテモテの大手商社マン。2マタ3マタやり放題だが、実は人気少女漫画家・花屋敷雲雀であることはナイショ。
そんな利一の前に、小悪魔的女子高生・蓮と、クールな新入社員・磯辺天が現れた。対照的な二人の、意外な関係を突き止めた利一は…!?
(集英社公式サイトより引用)

 
【感想】
モテる男がいて、サラリーマンと漫画家の二重生活しつつ、周囲には肉体関係有りの女性がいつつ、気になる謎の女性を1人配置。
エロシーンをふんだんに盛り込んだラブコメ作品。
女性キャラの個性や主役との関係性が明確で、それぞれが位置的にどのようにドラマに関わってくるかが飲み込み易いため、狭い世界の色恋沙汰であるにも関わらず賑やかな印象。
また主人公には、際だって異様な設定がしつらえてありまして、これが今後どう活かされるのか気にならずにはいられません。「ええっ!?」ていう感じのね。

絵はこういった男性向け作品として質の高いものを持っていると言っていいでしょう。
元が成人コミックの描き手として良い作家であっただけに、表情や人体の見せ方、画面の構図がしっかりしてるんすよね。

ストーリー上では2巻目以降への伏線、波乱の種やちょっとした謎がちらほらといい具合に目に付くため、この先どうなっちゃうのか嫌でも気になるかも。なんかちょっと暗さ・重さもありそうだしな。

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
成人男性向けの、エロ有り恋愛コメディ作品としてしっかり読める一品。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
葉月京はファンも多い。成人マーク無しB6版エロコメディ読む人にも。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから

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1巻目の「鬼堂龍太郎・その生き様」

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「鬼堂龍太郎・その生き様」(1)/田中圭一
集英社・ヤングジャンプコミックスBJ
4/19発売

【あらすじ】
かつては鬼の販売部長と呼ばれた鬼堂龍太郎は、権力闘争に巻き込まれ、平社員へ降格させられる。
この物語は地獄の淵から不死鳥の如く甦る男を綴った熱いドラマ…のはずだ!!
(集英社公式サイトより引用)

 
【感想】
本来は、元サラリーマンが自らのリストラ体験を基に、同じ境遇のサラリーマンに送る熱いエールを込めて、逆転のドラマとして企画されたものだったらしいですが、それを田中圭一に描かせる時点で何かが大きく間違っているとしか思えない一品(褒め言葉)。

どうしようもないくだらなさと品性下劣な下ネタと、神をも恐れぬ手塚絵が田中圭一の神髄でありまして、そこに惹かれるファンも多く私もその1人なんですが。
ちょいとこの1冊に限っては、これはこれで悪くないんだけど何だか物足りないなぁっ、てのが正直なところ。
笑う笑わないではなく、「うわっ、ひでぇなこりゃ」ってところに楽しみを求めた場合の、インパクトや突き抜け方が弱い印象。やるならとことんいきましょうや。

あとこれは本宮ひろ志パロディであるわけなのですが

>>アートディンクに勤めていた頃、プロデューサーとして本宮ひろ志キャラクター原案の土建屋格闘ゲーム『建設動機喧嘩バトル ぶちギレ金剛!』の制作に携わったのがきっかけ

そうだったのかっ

大道寺零さんのぜろだまblog内での記事はこちら

オススメ度:★☆☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
ファン限定。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
読むなら「神罰」のほうをお先に。まともに置いてる本屋は無いと思うが。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

投稿者 bird_chief : 06:47 | コメント (0) | トラックバック
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1巻目の「性的人間」

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「性的人間」(1)/著:松田望 画:中村好夫(のぞむよしお)
集英社・ヤングジャンプコミックス
4/19発売

【あらすじ】
ワタシ出ちゃいました…!!
えっとお、ワタシ、この漫画描いてるのぞむよしおと同じクラスだったんですけどお、学校時代のこと描くから漫画に出てほしいって言われて、なんとなくオッケーしちゃったんです…。そしたら資料の為とか言ってすごいHなポーズさせられちゃって…。超はずかしい! ほんとあの2人ってば、あいかわらずスケベなんだもん!
(集英社公式サイトより引用)

 
【感想】
写真画像をそのまま下書き原稿にのっけてトレースして描かれた、写実的なラインがなによりも目を引く作品。
内容は中学生的なバカでくっだらねーエロスケベ妄想を発展させたネタでひとつ、といったギャグコメディ。

品の無さとシモネタ優先なのはいいにせよ、そこにセンスや切れ味が感じられず、くだらないだけで笑えないネタがぽんぽんと展開されてます。

しかし、そこに来て写真トレースの変にリアルな表情がくるもんで、妙に印象に残ってしまうのは確か。
が、この絵とネタとのバランスが悪く、どうしても絵に引っ張られる感じ。トレース画で写実的ということは漫画的ディフォルメが無いということで、絵の持つ情報量が多くなり、ページに目を走らせているだけで無意識的に「重く」感じてしまうわけで。ここぞと言うときの手法としてはアリなんですが、これがずっと続くとクドさだけが残る。
さらにディフォルメを拒否してるくせに、漫画的なおもしろおかしい表情は作っている、という回りくどい絵であるために余計に読みにくい。

雑誌掲載作品として、他の連載と並んでこれがあるっていうんであれば異才を放っているんですが。
まとめて読むとどーにもなぁ。

オススメ度:★☆☆☆☆
俺これ好き度:●●○○○
絵と内容とのアンバランスさで読み手の記憶には確実になにかを刻み込むんですが、面白いかどうかでいうと全然面白くないという変な一冊。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
無し。読むなら何かのネタとして割り切って。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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2005年04月24日

1巻目の「彼女のカレラ」

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「彼女のカレラ」(1)/麻宮騎亜
集英社・ヴァージンプレイボーイコミックス
4/19発売

【あらすじ】
轟 麗菜は、22歳。月刊「プレイガイズ」誌の編集者。
父が亡くなり、麗菜には目にも鮮やかな1台の車・ポルシェのカレラ964が遺された。だが、テクニックの未熟さも手伝い、トラブル続出!
とはいえ、徐々にその魅力に目覚めはじめる麗菜。ある日、フェラーリを駆る謎の女に遭遇するが…!?
(集英社公式サイトより引用)

 
【感想】
首都圏に住むひとりの女性(巨乳)が、ある日突然ポルシェ手に入れて、クルマは大して興味が無かったけど、少しずつ勉強してその魅力に惹かれていくという内容。高級車カーライフコメディ。

1話目でエンストさせるような彼女と一緒に、スーパーカーのお勉強しましょうといった感じで、さしたるドラマ性は無いものの、クルマの魅力を存分に語る一冊。
各話ごとに決算レポートとして、高速代やらガス代やらで幾らのお金を使ったかの記述有り。

麻宮騎亜であるわけなのでクルマ描かせたらそりゃもうかっちょいいよ、というのは分かるものの、やはり興味が無いと読むところが無い。出てくるクルマもいちいちお高いため、興味があっても別世界かもしれない。
カーライフコメディとしては過不足無いものの、ことあるごとに勝負だレースだと挟み込まれるのもちょいと気にかかる。高くて速いクルマ乗ったら、ツーリングがてら勝負くらいしなきゃねというクルマ好きの勝手な意識が…、てのはちょっと言い過ぎか。

ステキな美女とステキなクルマ。良くも悪くもそれだけ。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●○○○
すごくかっちょいいんだけどねー、読むところが無い。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
クルマ好き専用。麻宮騎亜の新刊だーと思って読むと拍子抜けする恐れも。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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2005年04月23日

GW商戦前哨戦、展開中

手短に案内情報

みかにハラスメント」第1巻、再版分が入荷しました。

田中圭一「鬼堂龍太郎・その生き様」第1巻、発売中。入荷数に対し、そこそこ売れてます。
が、買っていったのはおいらとおいらの知人ばっかだ。
買って読んだけどレビューはもちっと待って下さい。

サークルRAPID FIREの同人ソフト、「Fate/sword dance」の入荷日が決定。4/27です。

サークル水鏡の同人ソフト「灯穂奇譚」は4/29販売開始。

美少女ゲームの原画やメガプラスの表紙を手がける止田卓史個人サークル「あしたから頑張る」のFate本、近日入荷予定。18禁。入荷冊数は未定。少なくなる可能性有り。

ひょうたんとはほとんど関係無いですが、¥Cuスタ平リサイタルイベント開催。行きてぇ。
・・・・・・ナニ?¥Cuスタ平を知らない?
キングゲイナー公式カラオケコンテストの優勝者にして、エロドウガー主題歌(mp3)、AKIBA Justice(mp3)の唄うたいです。(各フルコーラスサンプルはこちら
AKIBA Justiceは同人ソフト「真夏のあきはばら物語2」(地主一派)のテーマソングでして。
ここで落とせる、主題歌付きのデモムービーに日々癒されっぱなし。ぶっちゃけこの映像を店頭で流したいがために、商品展開しちゃおうかと考えたくらいだ。

ゴールデンウィーク近づいて気の休まる日が無く、いつもどっかピリピリしてます。
昨日は記事あげることもできずに倒れたように寝てました。
このままGW商戦に突入してさらにひょうたん通信の編集作業もあるのかと思うと、何も考えたくなくなります。

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1巻目の「もうすこしがんばりましょう」

mousukoshi-ganbari.jpg
「もうすこしがんばりましょう」(1)/山口舞子
白泉社・花とゆめコミックススペシャル
4/19発売

【あらすじ】
幼なじみの三人娘、むつ・ふみ・ひよはちょっとオバカでキュートな高校生☆
何気ない学校生活365日を今日も目一杯楽しんじゃいます!スペシャル描きおろしも満載!
クスッと笑えて、ココロも和む超お気楽 学園ライフ・ギャグ☆
(白泉社公式サイトより引用)

 
【感想】
白泉社花とゆめであるわけなので少女漫画であることには間違いないが、100%どこからどう見ても特定男性向け萌え系マンガというちょっとした珍品。
判型をA5版にして花ゆめっぽさを消した装丁は、その特定男性のとこ狙う気まんまんなのが見て取れますな。
そして小見出しの付くコメディネタを1ページ単位で読ませていくという作り方なので、ほぼ完全に萌え系4コマと言っていいでしょう。

高校の学生生活ネタでありますが、「現代の女子高校生」としてはリアリティの無いパターンキャラと、そのキャラの個性でネタを引っ張るという作り。ほんと萌え系4コマの構造そのままです。

キャラは元気バカ、クール美人、常識人(?)の3人がメイン。んであと途中で真面目メガネ委員長が加わる。常識人にハテナ付いてるのは、いまいち個性がぱっとしないためです。
元気バカはかなりいいキャラしてるものの、ネタの牽引はほぼそいつににまかせっきりで、他の3人が若干弱いとこあるのが惜しい。
巻末にある描きおろし「いいんちょ日記」がけっこういいアクセントになっていまして、他のキャラも描けないことはないんだなということが窺えるため、バランスよくそれぞれのキャラを中心にしたネタを出していけば、まだまだ面白くなっていく余地はあるでしょうね。

全体の質自体はさほど悪くなく、キャラがいい具合でかわいいのでそれだけでも読めることは読めます。が、4コマとしての括りで他と比べちゃうと、そこそこいいレベル、に落ち着くのがもったいないかもしれません。
今このジャンルってものすごく成熟してますから。佳作に溢れてるとでも言いますか。

ただしこれ、初版の発行部数がもの凄く少なかったようで、現在、店頭で目にすることはほとんど無いと思われます。
煽るわけではないですが、うちで××冊の注文出してわずか○冊の入荷だったわけで、よっぽど足りてないようです。

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
出来は良いほう。萌え系追うならチェックしても損は無いかと。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
特定男性向けであることは間違いないですが、逆に雑誌掲載時、女性読者はこれをどう読んでたのか気になる。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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1巻目の「砂の下の夢」

sunano-sitano.jpg
「砂の下の夢」(1)/TONO
秋田書店・プリンセスコミックスデラックス
4/16発売

【あらすじ】
砂漠のオアシスを管理するジャグロ族のチャルとフェイスは、性別不明の2人組。
ジャグロ族は、死人の魂でオアシスを作るというのだが…!?
人気作家が贈る傑作ファンタジー
(秋田書店公式サイトより引用)

【感想】
おいらは、TONOっていうと「しましまえぶりでい」集めてる程度で、猫マンガ描いてる人っていうイメージしか持ってなかったんですが、いやこれは面白い。今日からあらためてファンになります。

舞台は砂漠。そこに住むひとつの部族であるジャグロ族は、死者の魂を用いた秘術によりオアシスを作り出すという。
そのオアシスは公共のものであるが、寿命などの理由により、「撤収」として術を解いて枯らすことがある。
その撤収はジャグロ族の人間が行うが、見届け人として他の部族の人間も一緒について行く。この見届けは砂漠に暮らす人間全ての義務である。

という、最小限であり全てである基本設定がひとつ。
そして1話完結の読み切りスタイルを取るこの作品は、ジャグロ族であるチャリティとフェイスの二人が、1人の人間を連れてオアシスを「撤収」するエピソードを重ねる作りになっていまして。
主役二人は狂言回しに徹し、それぞれの話ごとに登場する1つのオアシスと1人の見届け人でドラマを作ってます(若干の例外有り)。

基本構造が実にシンプルであり、「オアシスに行く」「見届け人が1人」といった、話を縛りかねない決まり事があるにも関わらず、ゲストキャラの個性と背景を活かしつつ、きちんとファンタジー設定を反映させておいて、しかもドラマの幅が広い。
流れとしてやってることは毎回同じはずなのに、まるで飽きないどころかもっと読みたくなっちゃいました。が、時期が飛び飛びだった初出を見て「ああ…2巻目は当分出ないんだな」と悲しい気分に。

絵的な派手さには若干欠けますが、ファンタジックな画面でそれを補ってるところはあるため、地味な印象にはなりません。

とにかく、一級品であるストーリーテーラーの腕前を堪能した気分。

あと1巻目終盤のほうで、全体の流れに整合性の無くなる話が出てくるんですが、これはどうやら矛盾ではなく意図的な仕掛けのようです。
憎いことをしてくれるなぁ。早く続き読みたいなぁ。

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
プリンセスコミックスであるという点が…。露出多ければもっと売れると思うんだが。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
女性向けレーベルではあるものの、キツい美形やカッコよさだけの作品とは違うため、ファンタジー作品が読めるっていう最低条件さえクリアできれば誰でも楽しめるはず。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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2005年04月21日

GW商戦前にひとボヤキ

ざざっと最近の覚え書き

PCの前に座って長時間のタイピングする日々で、肩にハリが出てきました。

一人暮らしに戻って数週間。
家では食事以外、間食を一切とらず、飲むのもペットボトルのお茶だけという生活してたら、体重が3キロほど落ちました。
ダイエットってわけではないですが、つまんない私生活なんで、もちっと絞ったとこでその体重維持を目指すっての、日常のちょっとした楽しみにしてみようかと。

久々の大型新作PCソフト、マブラヴオルタネイティブの延期告知を読んで、夜中に悲鳴を上げました。
頭抱えながら練り上げた販売計画がイチから練り直しです。──万の売り上げをさて何でどうやって確保したもんか…。

アストロ球団か……ほんとジャニタレを出すなよ。絶対出すなよ。

逆境ナイン復刻版が発売。買うかどうか悩み中。記事書きたいがためだけに買うおそれ有り。
それよりも、同時発売のコレがえらいこと気になるんですが

ゴールデンウィーク商戦はもうすぐ。気持ちの上での緊張が徐々に高まってきています。
「勝負の時が近づいている」という無意識が働くのか、家に帰ってもどっか落ち着かなくなるんですよ。毎月の月末の、新作ソフトの発売ラッシュが近い時も同じ。
余裕も無くなってきて、何してても頭のどっかは客の入りを気にしてる。
特に今年のGWは長いからなぁ。じっくりとプランは練ったけど、どうなることやら。

あと企画セールもやる予定。
元が本屋なので、特売イベントのノウハウは無かったわけで、ほとんど自分で積み上げていくしかないのがつらい。成功するしないよりもデータ収集が目的みたいなとこはある。

同人ソフトもCレヴォ新作がこの週末から入荷する予定。

「眼鏡ブルマ」というDVDに果てしなく心揺さぶられる。

髪切りに行って、その日買ったプリンセスコミックを髪切られながら読んでたら、店員にちょっと引かれた。

「1巻目」の紹介も100冊を超えまして、カテゴリ表示するとえらいこと見づらくなってます。
ページ分割することはするんですが、もうしばらく待って下さい。
記事全体をデータベースとして利用しやすくしたくもあり。

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1巻目の「最強!都立あおい坂高校野球部」

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「最強!都立あおい坂高校野球部」(1)/田中トモユキ
小学館・少年サンデーコミックス
4/18発売

【あらすじ】
「鈴ねえを甲子園につれてってやる!」という6年前の誓いを胸に北大路輝太郎が入学したのは、都立あおい坂高校。
入部した鈴緒の監督する野球部は、部員はギリギリ、誰からも期待されず日陰の校舎裏で練習する超弱小チームだった!
しかし、かつて誓いを立てた仲間たちが集まり、チームは最強伝説にむけて歩き始める…!
(小学館公式サイトより引用)

 
【感想】
野球の先生でもあり憧れであったお姉さんがおりまして、都立高校で部員の足りない野球部を率いる彼女のためにと、3年ぶりに5人の仲間が集結。
んで5人ともみんな中学時代は野球で有名。そんな強い選手が集まったはいいが、肝心の野球部は設備も無いし学校も父兄も「甲子園なんて馬鹿じゃねぇの」と消極的。
しかも、子供の頃に誓いを立てた仲間のうち1人は、彼らを裏切るかのように名門野球部に入っており、そこでスラッガーとなっている。といった感じ。

健気で一途なおねーさんと、彼女を慕って集まる少年5人の爽やかさがまず前面に。
そして彼らの主役としての強さを描きつつ、障害の種を2・3個蒔き、先の展開への布石としておきまして。んでライバル登場。
1巻目として、作品全体の導入部を遜色無く仕上げた一冊。
さらにヒロインであり監督でもあるおねーさんが、年下の男の子が憧れる女性としていい感じ。いかにもなキャラではあるんだけど。まぁそこはサンデーだし。

しかし気になるのは、メンバー全員が既にかなり強いという点。
練習試合でいきなりベスト16倒しちゃってまして、それじゃあこの後どう盛り上げていくのかなぁと。
ライバルが出てきている以上、成長や強さがテーマで無いはずがないわけで。
本格的に試合が描かれる2巻目からどうもっていくのか、いろんな意味で気になる。

あと、いきなり最初で勢揃いしてしまったレギュラーメンバーを、今後どのようにキャラとして掘り下げていくのかも気になる。
このプロローグからすると、かつての仲間もいろんな事情を抱え、紆余曲折を経てどうにか再び集結しましたっていう流れにするよなぁと。そのほうが尺を稼げるよなぁと思わずにはいられませんでした。何かこの先の意図があるんだろうか。

それと、あんま作品と関係ないですが。
左のアンダースローは既視感あるなと思ってましたが、水原勇気がそうでしたね。

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
おねーさんと子供達は見てて気持ちいいのですが、2巻目以降がうまくいくかどうか。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
ノーマルな野球マンガでありつつも、おねーさん監督という特徴はあるので、表紙も相まって野球モノはそれほど…、っていう男の子も手に取りやすいかと。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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1巻目の「愛がなくても喰ってゆけます。」

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「愛がなくても喰ってゆけます。」/よしながふみ
太田出版・F×コミックス
4/16発売

【あらすじ】
こんなに食べてすいません…!!
美味しい料理に群がる愛すべき面々の食欲全開ライフを描いた、よしながふみ待望のグルメマンガ!描きおろし2話収録の他、オススメうまい店ガイド&MAPつき!
(太田出版公式サイトより引用)

 
【感想】
「男性同士のアナルセックスなどを描いて生計を立てる31歳」YながFみ。漫画家である彼女を主人公に、料理のうまいお店を紹介しつつ、周囲にいるオトコオンナ達のささやかなドラマを見せる作品。若干エッセイ仕立て。

残念なことに、おいら自身がおいしいものは好きだけど料理そのものをまるで知らないため、蘊蓄を交えてこまごまと語られる「いかに美味いか」の部分はまったく実感が持てませんでした。
でも出てくる料理はすごくすごーくうまそうに喰われておりまして。
おかげで、「ああこれはなんかよくわかんないけどすごく美味そうなんだろうなぁぁぁぁぁ」と、なんとも悔しいやら歯がゆいやら。

そしてYながの周囲にいる人々がみんなとてもいいキャラしてるんですよね。
このあたりの個性の出し方はほんとよしながふみは巧いよなーと感心します。
どこにでもいそうでありながら、ここにしかいない。そーいうキャラに溢れてるんだわ。
ちょいと気にかかるのは、料理の部分とドラマとが遊離している点。
男女のちょっとしたエピソードがあって、合間に食事エッセイの要素が挟み込まれているわけで、料理に興味の無い人が読むと「この料理シーンは要らないよな」と思っちゃうかも。

あとはまぁ、ここに出てくる人々とその関係とが、どこまで作者自身の実際と一致するのか詮索したくはなりますが。気にするだけ野暮ってもんでしょうね。
でも気になっちゃうんだ。

それにしても……
すごい表紙だよな、これ…。このポーズ…。

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
いつものドラマ性は無いものの、いいキャラ達といい料理。そしておいらはファンなわけで。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
美食マンガとすると、読者が限定されちゃうか。でも出てきたお店の地図まで載ってるし、興味があるならいいかも。
ただし都内限定なので、南九州人にとってはもうどっか遠い世界の店だ。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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1巻目の「マッシュ」

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「マッシュ」(1)/山田貴敏
小学館・少年サンデーコミックススペシャル
4/18発売

【あらすじ】
南仏の港町で、似顔絵をかきながら未来の画家をめざす少年・マッシュ!!
飲んだくれの父親を養いながら、絵に情熱を燃やすマッシュは、なぜか彼の才能を妬む父・ヴォスと別れ、憧れのパリへ向かうが──!?
(単行本裏表紙より引用)

 
【感想】
あれこれB6版だけど漢字ルビふってある。えっこれ少年サンデーのレーベルなの??
Dr.コトーの人が?? うわ初出が古いぞこれ。サンデーに連載してたの15年も前じゃん。
どおりでというかなんというか、全体的な雰囲気がどことなく古いよな、とは思いました。

内容は、絵描きを目指す少年の薄幸ここにきわまれりといった感じ。
世間は嫌な金持ちと優しい貧乏人とそれ以外でできているという、小公女セーラとかああいう世界名作劇場チック。

主人公がひたすらにいじめまくられておいて、周囲を驚かす絵の才能の片鱗を見せることで読者の溜飲を下げる作り。
古典的なだけに、どストレートな展開はそれだけ力があるようで、古さが目に付きつつもちゃんと読めちゃう不思議。構成が巧いんですよねぇ。

主人公が幸せになるとこ見届けるまでは、読み続けるしかないぞこりゃ、とは思うものの、再販ものを追っかけるのはちょっと気が引ける。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●○○○
古いけどちゃんと読ませる作品。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
山田貴敏のファン限定か。平成元年スタートの作品じゃなぁ・・・。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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2005年04月20日

1巻目の「恋するまねき猫 −久我原骨董店−」

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「恋するまねき猫 −久我原骨董店−」/文世空也
秋田書店・ボニータコミックス
4/16発売
全1巻・読み切り

【あらすじ】
あたしは客を呼べないまねき猫の付喪神(つくもがみ)。
愛するご主人様のお役に立ちたいのに失敗ばかりで…。頑張る女の子から共感の嵐!
期待の新人初コミックスは、猫耳おさげ娘と着物メガネ君のほんわか恋日記!
(秋田書店公式サイトより引用)

 
【感想】
えーと
ネコ耳で、三つ編みおさげで、ドジっ娘で、「ご主人様」で
ドキドキすると金髪巨乳のヤリ手なセクシーねーちゃんに変身。
……
どこの萌え漫画から抜け出て来ましたかこれは。

と、言いたくはなるものの、あくまでこれは「猫」の設定がそうだというだけなので大丈夫。
話そのものは、ほんわかメガネの青年店主とまねき猫の付喪神とが、骨董屋さんを舞台としてそこにやって来るいろんな物の怪とひと騒動、といった内容。
トラブルが起こる→解決、という基本形ですが、人と物に宿る想い、あるいは感情といったものを話の中心に据えておいて、そこからちょっとアクセントを加え、しっかり読ませるエピソードを作っています。
事態の収束に使われるギミックがちょっと説得力に欠けて弱い点はありますが。

あと「猫」はいい具合にメソメソしててそんでもって頑張り屋さんで素敵なキャラなんですが、肝心の店主のほうが、ちょっと線が細くてメガネかけてて笑顔が似合って優しくて、というどっかで見たようなパターンなのがちと惜しい。
絵もちょっと不安定で頼りない印象ですが、最後のほうではどうにか落ち着いてきます。
これが作者のデビュー作のようで確かに弱いポイントは目に付くんですが、今後に期待してもいいほどの力量はあると見ました。2冊目が楽しみです。

あとやっぱ
猫だよな、猫。かーいんだわこのコが。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
新人作家でありボニータであり。書店で探すのから大変。
でもおいらは応援するぞ。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
どちらかというとゼロサム系の、半コメディ女性向けファンタジーっぽいのでそっち寄り。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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1巻目の「薬師アルジャン」

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「薬師アルジャン」(1)/山下友美
秋田書店・プリンセスコミックス
4/16発売

【あらすじ】
薬と毒をめぐる神秘の物語。
病める人々に奇跡的な効果をもたらす薬を与える、癒しの薬師・アルジャン。彼の身体に隠された秘密──それはいったい!?
(秋田書店公式サイトより引用)

 
【感想】
中世っぽい西洋っぽいとある国のおてんば姫様と、癒し手である薬師の物語。

王室内部での陰謀や他国との政略などなど、ファンタジーというところにまではいかない程度のドラマがあって、そこに姫と薬師の関係性を盛り込んだうえで、薬品、薬物をひとつ話に絡めて蘊蓄を交えておいてエピソードを組み立てる作り。
ドラマ、絵、キャラクター性の持つ力がそれぞれにバランスが良く、違和感やつまずきを覚えることなく素直に読める一冊。

薬師のほうは自分の過去とその性質とどう向き合うか、姫の方は自らの立場を踏まえてどう成長するかで互いの個性を出しておいて、どちらかがヒーローになるわけではなく、二人で寄り添う形で困難を解決するスタイルは読んでいて清々しい。

姫の父、つまり国王もなかなかにクセのあるキャラになっており、いい具合にストーリーを締めてます。

安心して楽しめる作品です。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
派手さには若干欠けますが、丁寧に組み立てられた佳作。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
最近の女性向けファンタジーがどことなく馴染めないという方に。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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1巻目の「すわんと天使」

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「すわんと天使」(1)/津寺里可子
秋田書店・プリンセスコミックス
4/16発売

【あらすじ】
持ち主を導く天使のカードの持ち主になったすわん。
そんな彼女のもとにカードの天使との対話を手引きする天使・蓮が現れて?
新感覚ファンタジー、第1巻!!
(秋田書店公式サイトより引用)

 
【感想】
主人公である少女と、天使のカード。んでガイド役となる美形の天使。
カードを引くと天使が出てきてなんかやる。ガイドの天使はなんか負い目やキズがあるっぽい。この美形の天使のことを主人公はよく思ってませんが、なりゆき上一緒に暮らしている。
といった図式。

ストーリーそのものは、カードをギミックとして展開に組み込むタイプではなくて、1人の少女と影のある天使との、反目しながらも惹かれ合っちゃう感じのファンタジックロマンス。
何も知らずに邪険にしてた女の方が、知られざる男の影を知って関係が深まる、といった形。
天使だどうのという点はキャラの背景設定のひとつであると思えば、極めて限定的な人間関係の元で湿っぽく繰り広げられる愛憎劇であり、救いのドラマなんだと分かってきます。
そこに気付くまで、これが一体何をやろうとしてるのかいまひとつ把握できませんでした。不覚。
しかしそうと分かっても、キャラの過去と内面性でドラマを組み立てる作りは、話にのめり込めないと少々退屈。1巻読む限りでは、天使のほうに一体何があったのか分からないし。

あと絵がなー。
なんかすごい古風。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●○○○
キャラの内面で引っ張る物語なので普遍性はあるものの、おいらにはなんかウジウジしたドラマに見えてしまう。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
女性で古典的な少女漫画を読み慣れてて、ていうところか。古典的つっても微妙な古さなんだよなこのテイストは。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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2005年04月19日

1巻目の「トト! the wonderfull adventure」

toto.jpg
「トト! the wonderful adventure」(1)/長田悠幸
講談社・少年マガジンKC
4/15発売
第2巻同時発売

【あらすじ】
「世界は広い」
その言葉に魅せられて少年カカシは旅に出た!!
だが乗り込んだ飛行船を盗賊“マンチキン団”がハイジャック!?
そして、少年と不思議な腕輪と一匹の子犬“トト”とが出会ったとき、最強冒険ファンタジーが始まった――!!
(講談社公式サイトより引用)

 
【感想】
ジャンプ的な熱血少年王道アクション冒険ファンタジーとして、手堅い印象ながらも魅力的なキャラに溢れた良作。2巻目買わなかったんだけど明日買おうこれは。

主人公の最初の動機付けが「世界をこの目で見る旅に出る」という漠然としすぎるものではあるにせよ、熱くて元気のいいところはこういった作品の主役として申し分なし。
ぐいぐいと引っ張ってくれるキャラの魅力に、最後まで読めちゃいました。
少年誌の冒険ものなだけに、登場キャラの口数は多いですが、メリハリの利いた演出が効果的なので、はっきりと明確な個性が読み手に伝わってきます。
あとはこういった少年アクションものとしては、主人公の「強さ」が1巻目では提示されてないわけなんですが、そのへんはちゃんと仕掛けがあるでしょうから、不安も無し。

冒頭の数話にわたり、主人公が旅に出る最初の一歩と、そこで出会った盗賊団とのエピソードが描かれていますが、ここに出てくる“団長”が、数話で退場させるにはもったいないほどにいいキャラしてます。
このキャラのような個性の深め方ができるんであるならば、この先、アクション路線が続いて登場人物が増えていっても、きちんと魅力をアピールしていけると思うわけで、今後に期待を込めるだけの可能性は十二分に持っているでしょう。

エピソードはまだまだ導入部に過ぎませんが、しばらく何巻か買って読んで、それから最後まで付き合うかどうか決めても遅くは無いレベル。でもたぶんこれは清く正しく面白くなっていくはず。
「なんだかジャンプ的」っていうのはずっとついて回るとは思いますが。

あと主役の名前は「カカシ」でヒロインは「ドロシー」。んで子犬。
ああそうかこれはオズの魔法使いなのか。

オススメ度:★★★★☆
俺これ好き度:●●●●○
少年誌的にほんと王道で絵も安定しててキャラの魅力があるため、ストーリーを外しさえしなければ大人気作品に大化けしそうな予感も。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
ワンピースとか好きなら。若干子供向けではあるけど。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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2005年04月18日

1巻目の「たんぽ」

tanpo.jpg
「たんぽ」(1)/若宮弘明
講談社・少年マガジンKC
4/15発売

【あらすじ】
老舗呉服屋「鈴宮」。その内情は3億円もの借金を抱えた火の車!
しかも、借金の担保は鈴宮家の美人三姉妹、紫(19)・藍(16)・緑(14)だった!!
そんな「鈴宮」に丁稚として住み込むことになった裕次郎!
三姉妹に囲まれた裕次郎の地獄?の日々のスタートだ!
(講談社公式サイトより引用)

【感想】
お約束的なサービスカットと、盛り上がりに欠ける平凡なドラマと、パターンにのっとったヒロイン達による、ああそこそこ売れちゃうんだろうなぁこれ、というラブコメ作品。

プロローグとなる最初の話ではあざとさを前面に出しつつ萌えエロのラッシュが続き、いい意味で突き抜けたくだらなさがあるものの、設定を踏まえたシチュエーションラブコメとして展開する1話目以降はいかにも記号的で、小さなとこでまとまってしまった印象。
完全なコメディではなく、いい話的な人情ドラマを下地にしてエピソードを作ってはいるものの、たいした展開も無くむしろ陳腐さが鼻につく。
だからといってエロいシチュエーションに特化してるかというとそうでもなく、あくまでプロット上の要素としてサービスカットを挟み込んでいるだけに過ぎない感じ。
登場人物に魅力が無いのも気にかかる。女性陣はほぼ脱ぐだけの役割しか無い。

あと学園ラブコメになって以降、呉服屋とか3億の借金とかいう設定もなんら意味を成さず、もう別作品になっちゃっているのもなんだか。
これだったら、プロローグのようにあくまで呉服屋内部でエロ騒動をあれこれとドタバタやってくれたほうが楽しいかも。
女子校でお嬢様学園で百合要素、っていうのが欲しかったんだろうけどね。

ただし絵だけは、この手の作品として週刊連載でやっている中では質のいい部類に入るため、ストーリーも内容もなんも無いがそこそこいい絵の萌えエロ見る分には価値があると思う。

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●○○○○
表紙がアピール力充分だし、ぱらっと読むとエロいんで人気は出るでしょうけど。
おいらにとっては、よくある中途半端なエロいラブコメ。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
マガジン読んでたらうわこれエロいよー、と興奮してくれる男子中学生にでも。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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週間ランク・4/10〜4/16

ひょうたん書店(西田店のみ)
週間コミック売上ランキング
集計期間は4/10(日)〜4/16(土)

1:花右京メイド隊(11)/もりしげ/秋田書店
2:D.C.S.G.ダ・カーポ〜セカンドグラデュエーション(1)/Cherish・CIRCUS/角川書店
3:Canvas2〜エクストラ・シーズン〜/児玉 樹・F&C・FC01/角川書店
4:無敵看板娘(12)/佐渡川準/秋田書店
5:SHUFFLE! コミックアラカルト (3)/Navel・コンプティーク編/角川書店
6:ロボこみ(3)/やぎさわ景一/秋田書店
7:冒険王ビィト(9)/稲田浩司/集英社
8:こみっくパーティ(5)/犬威赤彦/メディアワークス
9:SHUFFLE! 時雨亜沙編/小形聖史・Navel/角川書店 ※コミック扱いノベル
10:武装錬金(7)/和月伸宏/集英社

角川のヲタ向けメディアミックス陣にチャンピオン新刊といった面々。
うーん、うちの店ならではのラインナップだなぁと。
全体的に新刊のリリースが静かな週だったということで、メディアミックス作品が上位に食い込めたという感じ。

10位以下からは
意外なところでは、双葉社のスパロボOGアンソロ本が。
あとはエマ(5)、撲殺天使ドクロちゃん(1)、エデンズボゥイ(14)、そしてジャンプ新刊が引き続き好調。

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1巻目の「女の子ものがたり」

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「女の子ものがたり」/西原理恵子
小学館
4/13発売

【あらすじ】
サイバラの傑作「上京ものがたり」の続編!
「上京ものがたり」の女の子は、東京に出てくるまで、どんな子供時代を送ってきたのか?
友達との交流を軸に、少女の成長を暖かく、そして限りなくシビアに見つめる、西原理恵子の自叙伝的作品第2弾!!
(小学館公式サイトより引用)

 
【感想】
サイバラ好きは確実に買うでしょうが、ファンとしては「ああ、西原理恵子はこうして西原理恵子になっていったんだな」と感慨深い一冊。
時間軸としてはこの作品のその後が描かれる「上京ものがたり」と対になっているので、読むなら2冊一緒に。

「なっちゃん」と呼ばれる1人の女の子の目線を通し、自分の友達や周囲との関わりの中で、幼少から成人するまで彼女が何を見てきたか描く作品。
静かで丁寧な語り口ながらも、描かれるのはシビアでどうしようもない世界。それを決して美化せず、時には滑稽に、クールな視線で描くのはサイバラ漫画の真骨頂ですな。
自叙伝というよりも、1人の少女の物語として、そこらの小説よりも読み応えのある一品。

もったいないというか悔しいのは、20〜30年前にどこにでもあったであろうこの風景が、自分にとってはどこか違う世界の話に見えてしまう点。
おいらは今25歳で男で、ここにある世界にはどうしても実感が沸かない。こればっかりはどうしようもないんだけど、でも悔しい。
おそらく世代がばっちり合うなら、とてつもない破壊力を持つんだろうなぁ、これ。

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
しかし正直、うちみたいなヲタ本屋ではそこそこにしか売れないんだわ。納得いかねぇ。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
サイバラ好き。読むなら「上京ものがたり」を併読必須。破壊力倍増よ。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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1巻目の「極楽青春ホッケー部」

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「極楽青春ホッケー部」(1)/森永あい
講談社・KC別フレ
4/13発売

【あらすじ】
別フレ初上陸のスーパーコメディがついにKCで登場!
色気より眠気のハナが、その手腕を買われて? イケメン揃いのホッケー部にスカウトされたけど……。破天荒な笑いがたっぷり。
(講談社公式サイトより引用)

 
【感想】
ちょっとダメなとこある女の子が、名門学園に入学して、イケメン王子様だらけの男子ホッケー部に入部する。
というと完全に乙女系作品の構造になってますが、基本はコメディ。
部員も足りないくせに毎回遠征だっつって遠出して、そこでドタバタとやってます。ホッケーはあまり関係無い。

主人公がいいキャラしておりまして、状況に強引に巻き込まれながらも「なんであたしが!」と暴れつつ周りの男どもを振り回すのが読んでて楽しい。
特にこの1冊の後半の軽井沢編が開き直ったようにハチャメチャやってまして、悪くはない具合。笑える、というより楽しげ、といった感じではありますが。

こうなってくると、男性陣の弱さが足を引っ張っている印象になってくる。
元々が「周囲はホラたくさんの王子様」という形を取っておりまして、いちおうこの手の美形男性キャラとして最低限のパターンを持ったキャラ配置にはなってるんですが、作品はギャグコメディとして展開するわけで、そういうコメディ作品のキャラとしては魅力やネタに欠ける点が惜しい。
男性部員は5人いますが、うち3人は完全に脇役扱い。コメディの登場人物としてたいして面白みのないキャラにしちゃってるため、しょうがないと言えばしょうがない。
もちょっと突き抜けた個性を与えてやれば、面白いことになると思うんですけどね。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
いい感じの主人公と、ありがちなイケメン連中が出てきて、なんとなく楽しいコメディ。
いまひとつぱっとしないところはある。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
美形の男性陣となんとなく楽しい雰囲気に惹かれるなら。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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2005年04月17日

1巻目の「セーラー服にお願い!」

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「セーラー服にお願い! 」(1)/田中メカ
白泉社・花とゆめコミックス
4/5発売

【あらすじ】
松本雛菊は16歳の女子高生。ある日校舎の裏山の神社を半壊させ、ご神体の鏡を体に取り込んでしまう! そのせいで、否応なしに“神様代理”を引き受けるハメに!! ヒトにもなれる狛犬・シシとコマが同居し、雛を護ってくれるというが…!?
(白泉社公式サイトより引用)

 
【感想】
神様の宿った女子校生が、美形二人を従えて悪霊退治!
なんてとこに安易に走ってはいない一冊。
面白いです。

一応の基本スタイルとしては、神様代理の女の子が人外のトラブルを解決するっていう形になってますが、アクションが主体ではなく基本的にコメディ。
その上でシリアス要素を加えておいて、シーンを張り詰めたところでふっとコメディに落とす緩急の付け方が良いっす。
また、ドラマ性はキャラ同士の関係やそれぞれの過去にまつわるところで出すようにしてあり、キャラの掘り下げがここで行われるため、これもいい具合に登場人物の深みが増すようになっています。

それでもって明らかに巻き込まれ型の主人公ですが、ここぞというところではきちんと自らの主張を持って行動を取るため、状況に負けない存在感があります。
さらにちょっと面白いのは、神様としての主人公がその力を駆使する際、それっぽい武器があるとかワザがあるとか便利アイテムが出てくるとかいうことをさせていない点。
力の使い方をきちんと主人公に試行錯誤させているため、そのギミックをどう作り出すかが色々と楽しい。

キャラの魅力も十分にあるし、仕掛けをこさえて転がすエピソードはちゃんと読めるし、そしてコメディの崩しも巧い。なにより、ひなちゃんがエエ子や。

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●●○
ファンタジックなコメディ少女漫画として良作の一品。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
面白い少女漫画、ではあるんだけど、ひなちゃんは男性ウケの線も狙えるぞ。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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1巻目の「ペンギン革命」

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「ペンギン革命 」(1)/筑波さくら
白泉社・花とゆめコミックス
4/5発売

【あらすじ】
スターの証(オーラ)が鳥の羽の形でみえる女子高生・藤丸ゆかり。
副生徒会長・葛城涼子の背中にペンギンの羽をみたゆかりは、彼女が本当は男で芸能事務所『ピーコック』のタレント・葛城涼だという秘密を知り…!? 
(白泉社公式サイトより引用)

 
【感想】
少女漫画では古典でもある、いわゆるところの芸能界モノ。
芸能人は男のほうで、主役の少女はそいつを影で支えるっていう構図。
しかしながら、スター性が具体的な形で目に見えるという設定と、時と場合で女装したり男装したりという点、さらに主人公が実に魅力的なキャラであることから、結構しっかり読めちゃう一冊。

ただし後半になって、「初仕事→試練発生」「ライバル登場→嫌がらせ」というこの手の作品におけるお約束的エピソードが出てきてちょっと冷めた。
芸能界モノであるからには必要不可欠だっていうのは分かるけど、ちょっとあまりに王道的展開に過ぎやしないかなぁと。
けど、そういったトラブルは二人で一緒に解決、というスタンスが明確であるために、素直にキャラを応援したくはなります。

それにしてもやっぱ、主人公がいいキャラしてます。
不遇な境遇ですがサバサバしてて前向きで明るく、頭が良くて合気道もできて、そんでちびっこくてかわいい。
対して男性陣がいまひとつ面白くないのがちょっと気になります。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
パターン的なギョーカイものでありつつも、一工夫加えた設定と主役の良さが光ります。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
けど最近はあからさまな芸能界ものってそう多くないから、若い女性読者にとってはさほどお約束的とは思われないかも。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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1巻目の「ZIG☆ZAG」

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「ZIG☆ZAG 」(1)/なかじ有紀
白泉社・花とゆめコミックス
4/5発売

【あらすじ】
私立青風学園に入学した朝倉太陽は男子寮に入寮。同室には超マイペースの謎の人物・桐原苑生、隣室には小学校以来の再会・諏訪巽己が!?
一方、クラスでは佐帆や芽とも仲良くなり、ドキドキの新高校生活への期待は膨らむばかり! はなやかBoysグラフィティ★
(白泉社公式サイトより引用)

 
【感想】
多数の美形男子学生を中心に据え、彼らの視点から描かれる学園生活モノ。
一貫したストーリーは無く、恋愛要素を多少からめた上で読み切りエピソードが連なっています。

想像でモノを言いますが、乙女系ゲームの日常シーンを読まされている感じ。
パターンキャラの男達がわいわいと騒いでいる学園系ボーイズ要素を前面に出しつつ、とりあえずなんか楽しく学園生活やってますという具合。

男でこれ読むと、男性キャラの現実味の無さに気味悪さすら覚え、まったく感情移入のできない連中がガチャガチャやってるのを延々と眺めていなければならず、大変にしんどいです。
女性キャラが出てくるとなんかほっとしちゃうんですよ、ほんと。

エピソードそのものにも大してドラマ性がなく、後で活かされてきそうな発展性も無く。
ゲームでいうところの一枚絵付きイベントシーンにあたる箇所も単調な印象。言葉や見せ方に工夫が無いため、キメどころがキマらず読んでて引く。

「なんかわいわいやってんなぁ」で終わる一冊。
女の子にはそれなりにウケるとは思いますが、男性向け作品で言うところの「萌えコメディ」ってやつですな。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●○○○○
楽しい作りにはなってます。が、冒頭から良く喋りよくモノロぐ男主人公が気持ち悪くてまともに読めなかった。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
女の子向け。幻想的な学園生活を読みたい方に。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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2005年04月16日

1巻目の「剣聖ツバメ」

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「剣聖ツバメ 」(1)/高橋功一郎
秋田書店・少年チャンピオンコミックス
4/8発売

【あらすじ】
かつての名剣士、「燕返し」の佐々木小次郎の霊にとりつかれてしまった普通の高校生・鴨下ツバメ。この時より、日本剣道界に激震がはしることになる!!
新本格剣道ロマン!!
(秋田書店公式サイトより引用)

 
【感想】
現代剣道の衰退に心痛める1人の剣士が、どーにかしようと宮本武蔵の霊を召喚。
ところが宮本武蔵どころか塚原ト伝とか柳生十兵衛とか沖田総司とか、過去の剣豪がいっぱい出てきちゃって日本中に散っちゃいましたという導入。
三国志の英傑を使った「一騎当千」と似てる。

個人的に応援していきたい作品です。
とみ新蔵による本格剣術劇画をこよなく愛する者として、このエッセンスをどうにか若い人が読む漫画作品で出してくれる作家はいないかとかねてから思っておりまして。
単なるアクション漫画に終わらず、実在の武術とその流派や技の特徴を解説として挟み込むこの作品は、ひょっとするとおいらの望みを叶えてくれる一品かもしれません。
その分、細かいところが気になっちゃうんですがね。

本格剣術漫画の体裁を持ちつつも、描かれているのは単なるバトルアクション作品で、彩りとしてちょっとリアリティがあるんですよという段階で止まっている感じはします。
少年マンガとしてケレン味たっぷりなのはいいんですが、剣術における人体の細やかな挙動を、繊細で説得力のある画面として描いてほしくもあります。漫画的表現に逃げずに。
でもそのためには大層な画力が必要になってくるんだよなぁ。

少年誌のアクション漫画としてはノーマルな出来なので読みやすくはあります。
時代の整合性による縛りが無いため、様々な剣豪がこの先出てくるので、そういった意味では時代物好きにとってはいいとこどりで楽しめます。コアな人が出てきてほしいなぁ。
ただし剣豪、剣術について詳しければ詳しいほど、各所にツッコミを入れざるをえないんですが、そこはまぁ目をつぶりましょう。

ストーリーとしては、話の特性上、主人公の影が薄くなりがちなんですが
そこをどうもっていくかに注目したい

それと一点だけ納得できないんですが
なんでこういったアプローチをしていながら、あくまで「剣道漫画」なんだろ。
変にそんなとこに押し止めなくてもいいように思うんだけどなぁ。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●●○
チャンピオンの新作ではありますが、どちらかというとマガジンっぽい。
ちゃんと面白いんだけど、チャンピオンコミックス新刊は手に取られるまでの敷居が高いからなぁ…。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
にわか剣術好きに。真にコアな剣術好きでは、逆にトンデモすぎてまともに読めない恐れ有り。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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1巻目の「愛斜堂」

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「愛斜堂」(1)/岡本健太郎
講談社・ヤンマガKC
4/6発売

【あらすじ】
「いまだかつて誰も見たことのない辞書を作ろうじゃないの」と宣言したのは愛斜堂出版の辞典部。
独断専行の女性編集長、矢口以下5人は、今日も編集会議に余念がない。
いらぬ知識と屁のような理屈のワンダーランド、ヤンマガにて不定期連載中の話題作がやっと単行本になった!
(講談社公式サイトより引用)

 
【感想】
不定期連載の4ページギャグ。4ページで描くべきネタを絞ってすっきりオチも付けているのでテンポよくさくさく読めてけっこう面白い。

テーマ自体は、会議のスタイルをとってひとつの語句について語り合い、新たな意味、新たな解釈を付与していくというものなんですが……。
例えば「愛」の項はこの会議によってどうなるかというと

「愛」
(1):永遠の謎
  「──に生きる」「──に死ぬ」
(2):お風呂に置いてあるメカゴジラ

なんでこんなことになってしまうのか、読んでもらわないことには説明のしようがないわけなんですが
いきなりとんでもないところに行かず理屈っぽいネームを積み重ね、気付けば着地点が変なことになってるという展開であり、ネタの転がし方も予測できないことやってくれるんで、最後まで飽きずに楽しめます。

後半では編集会議というスタイルも崩れ、それぞれのキャラが好き勝手に動き回るようになるんですが、これはこれで良い感じ。

でも人によってはまったく面白くもなんともないかも。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
人を選ぶギャグ漫画のような気はするけど、4ページ連載が単行本化までもっていけてその上2巻目も出るってことは、そこそこ人気あったんですかね??
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
くだらないの好きなら。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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1巻目の「電車男〜ネット発、各駅停車のラブ・ストーリー〜」

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「電車男〜ネット発、各駅停車のラブ・ストーリー〜」(1)/著:原秀則 原作:中野独人
小学館・ヤングサンデーコミックス
4/5発売

【あらすじ】
コミックス版『電車男』、先陣切っての発売!
話題沸騰の“一歩踏み出す勇気”をくれる恋物語、青春の巨匠の手で完全漫画化!
(小学館公式サイトより引用)

 
【感想】
原秀則で電車男か……それは実にズルいな。
と、思ってましたが単行本読んでああやっぱりズルいなぁと言わずにはいられない。
まるで「出来すぎたお話」のようなベタな恋愛体験談を再構築して漫画にしてるわけなんですが、読者をムズがゆくさせちゃうくらいの盛り上げ方はやっぱ巧い。
土台になってる純愛エピソード自体は、本当にいまどき漫画として描くようなものでもないくらいにベタなわけですが、それを改めて形にして見せられると、ああやっぱいいよなこういうの、と思っちゃうのが男の本音。読んでて顔が緩むんだわ。

本来の「電車男」が持つ最大の特徴はこれが2ちゃんにリアルタイムで投稿されてたってことなわけですが、このあたりも余計なヒネりを加えずストレートに描いている感じ。
スレ住人はあくまで匿名の観客であるとしつつも、パソコンの向こうにある顔を描き、生活感のある第三者として絵にしています。
読者=スレ住人という、この作品固有の関係性を示すには、多分これがいちばん飲み込みやすいスタイルでしょう。
あと引用されてるカキコのひとつひとつは、さほど2ちゃんっぽさの無い、無難なものになってます。手の込んだAAとか出てこない。

まぁ純愛青春漫画としてきちんと堪能できる作品であることには違いないんですが
やっぱこの一冊が本当に面白くなってくるのは、今後次々と出てくるであろう、他の作家、他の出版社の手によるコミック版電車男と読み比べてからでしょう。
全部で4誌に渡るんだっけ。

ところでこのサブタイトルはもうちっとどうにかならんかったのか。

オススメ度:★★★☆☆
俺これ好き度:●●●○○
元々のストーリー自体が普遍的なドラマであることに加え、原秀則は読みやすいので。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
電車男知ってるなら。知らなくても問題無いけど。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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2005年04月15日

1巻目の「霧のロシュフォーヌ」

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「霧のロシュフォーヌ」/著:佐伯かよの 原作:アン・メイザー
宙出版・ハーレクインコミックス
3/14発売
全1巻

【あらすじ】
南フランスの村に山荘を買い、姪と一緒にひと夏のバカンスを過ごすつもりだった、古美術商のハリエット。
しかしその山荘は、見るも無残な廃屋だった・・・!それ以上に驚いたのは、その山荘の前の持ち主が彼女のかつての恋人・アンドレだったことだ。
彼は18歳だった彼女を虜にし、絶望の淵へと追いやった男。8年前に葬り去った、彼への愛と憎しみが、今再び、ハリエットの胸に吹き荒れる!!
(宙出版公式サイトより引用)

 
【感想】
ちょうど「刀神妖緋伝」を読んだところでして……
もう得ることすら叶わぬ何かを求めて佐伯かよの新刊に手を伸ばしたわけで……

ここのところ新作新刊で若い作家、若い子向けの少女漫画読んでたせいもあるのか、ここくらいのベテラン作家による、飲み込みやすいストーリーと安定した構成は読んでて実に心安らぐといいますか。
なんかほっとする。
破綻の無いドラマを予定調和と分かりつつ楽しむというのも、わきまえた読み方さえすればけっこう堪能できるものなんだな、と意外な心地よさがありました。

ストーリーに関して、過去にけっこうひどい目に遭いつつも結局は当時の恋を再燃させて、というのがなんだかこの女都合よすぎやしないかと思ったりはしましたが。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●○○○
星付けづらいなぁ…。ちゃんと読めるけど対象は限定的だし、楽しめたけどこれはこれでって感じだし…。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
年齢層高め女性。古典的なロマンを馴染みやすい絵で読みたい方に。
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1巻目の「ネフィリム」

nefirim.jpg
「ネフィリム」(1)/花巻杏奈
朝日ソノラマ・眠れぬ夜の奇妙な話コミックス
3/30発行

【あらすじ】
遙かな昔、大陸がまだ一つだった頃の物語。当時、二つの大国にはさまれた広大な密林には謎多き人種がいた。その名を「ネフィリム」という。
このネフィリムの美少女・アベルと帝国軍大佐にして一匹狼・イファイスが偶然出会い、嵐の運命に巻き込まれていく。
(朝日ソノラマ公式サイトより引用)

 
【感想】
女たらしーだがめっぽう強い美形の男と、あるきっかけで彼と行動をともにするアベルとの旅がどうのこうのと。
ファンタジーというよりも大人の女性向けのおとぎ話でありましょうか。

美形主人公によるファンタジーアクションのスタイルをとってはいますが、旅を続けるうちに深まる二人の関係性にウェイトがかかっているために、あざとさはさほど感じず。
細かいギミックに凝るところまではいかないまでも、人物を中心に据えたエピソードはけっこう読める。
これからこの二人が深い絆で結ばれていくのかなぁなどと思えば続きも気になる。
でもこれ、1巻目ではあるけれど、話としてこれで終わっててもおかしくはないよなぁ。
どうもっていくつもりなのでしょうか。

読み切り短編が巻末に収録。これもけっこう良い。愛がテーマの悲しいおとぎ話。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
ネムキのコミック自体が本屋じゃちょっと探しづらいか。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
女性向けファンタジーなんですが、寓話性の高さを望む人に。かっこつけ設定がどうこうっていうんじゃなくて。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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1巻目の「カニミソ」

kanimiso.jpg
「カニミソ」/大熊 良
ジャイブ・CRコミックスDX
4/7発売

【あらすじ】
東京の学校に通うため北海道から出てきた神山有美。単身赴任中のお父さんの家にお世話になろうとしたけれど、そこには「姫」と名乗るなんかヘンなのがいて…。

有美がダイエットに成功し、親父が地球を救い、姫が女王を虐げる!! 宮本武蔵やフードハンターや魑魅魍魎が乱れ飛ぶ、とんでもギャグの決定版!!!!!
(ジャイブ公式サイトより引用)

 
【感想】
不条理ギャグの体裁をとりつつ、ボケにボケを重ねてボケ倒す作りになってます。
しかしそのギャグ自体は冴えてるわけでもなく。むしろしんどい。
さらにボケに対してもいちいち工夫の無いツッコミやナレーションの解説が多く、読み手の受け止め方を束縛しているため、作者の「これって面白いよね」「これがどう面白いかというとね」という独り相撲を延々と読まされている気分に。

終始わけの分からない漫画であり、それを狙ってやってるんだとしたら成功してるんでしょうが。
笑えません。

オススメ度:★☆☆☆☆
俺これ好き度:●○○○○
……。
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
ジャイブCRコミックのように、生まれたてのコミックレーベルはとにかく本を出して刊行点数増やしてちょっとでも収益上げないといけないからねぇ。
買い手はそれに付き合う必要は無いってことで。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

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2005年04月14日

同人絡みで数点ほど


MALIGNANT VARIATIONの映像がテレビで流れる。
 今週土曜の日テレ系、ゴールデンタイム
 確定というわけではないようですが

『ひぐらしのなく頃に』コンシューマ移植決定!
 発売時期、発売ハード等は不明。
07th Expansionにてコンシューマ移植に関して竜騎士07氏の言及有り
 「ひぐらし製作日記」参照。

同人サークルParthenon新作「Temptation〜催淫の奈落〜」入荷しました。
あと東方関連が今後さらに充実していく予感
いや仕入れ担当で予感っていうのもアレなんですが、反応が鈍けりゃそんな大きく展開することもないし
さすがに鹿児島で例大祭のイベントカタログ売ってもしょうがないし

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週間ランク・4/3〜4/9