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2005年03月27日

1巻目の「渇きのセイ」

kawakinosei.jpg
「渇きのセイ」(1)/能條純一
講談社・モーニングKC
3/23発売

【あらすじ】
表の顔は雀ゴロ、裏は殺人者… 泣かせてくれたら、殺してあげる。

(講談社公式サイトより引用)

(……っていうのだけじゃああんまりなので追加補足)
死にたがっている人に死を与える、殺し屋・セイ。
ただしそれには条件がある。依頼人がどうして死にたいのか、その身の上話をセイに聞かせ、彼を泣かせることができれば望み通りに殺してくれるというもの。
そしてセイは今日も、「死にたい」人の話を聞く…。

 
【感想】
能條純一は読み方を間違えるとついてけないとこがありまして、これもそゆとこがあるか。
つまりはストーリーのようなものが無く、ひとつのエピソードやほんの数ページに渡って繰り広げられるドラマと、そこにある会話や人物の表情といったとこに輝きのある人でして。
すごく盛り上がるんだけどこれがこの先どうなっていくのか見当も付かないので読んでて戸惑うのですわな。

序盤ではとりあえず1人の女性の身の上話を延々と語られる展開になってまして、言葉と画面で読ませる力はあるものの、ちょっと退屈。
この先ずっとこんな不幸話が何度も続くのかなーと思ってましたが、ふたつめのエピソードから主人公とその周辺にスポットが当たり始め、作品の全体像がおぼろげに見えてくるのでちょっと安心。

とにかくほんとーにひとつのページ、ひとつのコマの発する力が強いため、それだけでぐいぐい読めちゃう漫画ではあります。
ただ、やはり向かう先が見えないこともあり、1巻目最後まで読み終わって我に返ると、「ちゃんと読めるんだけど??」と困惑。

あと女性キャラがなー。能條純一にそれを求めるのは筋違いってのは分かってるんだがなー。
ドラマを組み立てる要素としてのキャラクター性は申し分無いのに、「女性キャラ」としては華に欠けるのがなー。

そしてこの話のキーポイントはやはりどうのこうの言っても「身の上話」→「殺す殺さない」に尽きるわけで、1巻目でとりあえず提示されたこの流れの基本パターンから、この先どう発展させた流れを見せていくかがポイントか。

オススメ度:★★☆☆☆
俺これ好き度:●●●○○
(各5段階評価)

【こんな人に読んでほしい】
「これは能條純一の作品である」と分かってる人じゃないと読みにくい。
あと「少年マガジンのあれは何かの間違いだったんだ」と仕切直しをしたい人に。

(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちらから)

投稿者 bird_chief : 2005年03月27日 03:14

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