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2005年01月28日
紹介しそびれた新作
新谷かおるの「Raise」は、「新谷かおるってやっぱこれだよなー」っていう安心感のある戦記ロマンなんですが、でも結局は何描こうが最後は戦記ものに落ち着くのか、というのもファンとしては複雑なところ。
ヤングガンガンの、売れっ子成人向け作家による読み切り攻勢はいつまで続くのか。
月野定規、瀬名陽太郎ときて次はLINDA。
紙面の割合からするとたいして多くはないのだが、やっぱどうしても読み切りのほうが目立つよな。執筆陣が豪華なだけに。
他の連載作がかすんでしまう、とまでは言わないが。
グラビアページも、やるならどどんとやったほうがいいような気がするなぁ。アイドルに興味無ければどうせ飛ばすんだから。
というわけで。
12月の新作新刊で、ここやひょうたん通信で紹介しそびれたというか、買うの遅くなって載せられなかった良作を紹介。

夕凪の街 桜の国/こうの史代/双葉社
重いですね。読んでてずしーんと心に響きます。
広島を舞台にした「戦後」の物語。あの日から10年後、30年後、60年後のお話。
あれから何年経とうとも、被爆者とその子孫の記憶の片隅には、原爆というものがこびりついているのだと。それは消えかかろうとも忘れられそうになろうとも、決して無くなりはしないのだという話。
けど、堅苦しかったり暗かったりっていうことはないのがいいすね。
ベースとなっているのが、あくまで一市民のなんてことない日常なんで、基本的にはほのぼのドラマといいますか。でもそこからふと気付いて後ろを振り向くと原爆の影が、ていうそんな感じ。
良作ですよ。
ただまぁ、文化庁の賞を取ったり朝日新聞で褒められてたりと
世間的な位置づけとして、そーいうくくりのマンガになりつつあるのが個人的に気に入らなかったりするけれど、まぁ作品の質が落ちるわけじゃあないし。
そーいうへんな位置づけではなくて、戦争体験を下敷きにした日常性に豊かなドラマとして良いわけで。

トモネン/大庭賢哉/宙出版
水彩調のやわらかいタッチで描かれる、ちょっと不思議で実にほんわかとした、子供が主人公の短編集。
一言でいうなら、ジブリ調。コレに尽きるかと。
でも面白いー。
もともとは同人誌として描かれた作品でもあるわけなんですが、萌えとかエロとかそういうのばかりでなく、こういう路線のものも同人からちゃんと引き上げて、おいらでも気軽に読めるようにしてくれた出版社に感謝。
考えてみればこういう作品って、スキマにはまってなかなか本として読むことないよなーと思うわけですよ。萌えでもなくてエロでもなくてパロでもなくてヤオイでもないものってのは。
と
この2冊に関してはきちんと紹介したかったので紹介しました。
気が付いてみれば1月末になって、買わないといけない続刊とか新作新刊がうぞうぞと・・・
ああお金がまったく足りないんですが
投稿者 bird_chief : 2005年01月28日 23:19
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