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2004年08月10日
「ネット接続版」てナニよ?
美少女ゲームで数ヶ月ほど前からちらほらと姿を見せている「ネット接続版」について少し。
この「ネット接続版」とは、ゲームの起動時にオンラインで認証が必要なソフトのことを指します。
中古への流出や違法コピー対策のひとつとして生まれた存在なわけで。
ちょくちょくショップに足を運ぶユーザーなら、目にしたことはあると思います。
しかしこいつがなかなか、仕入れ担当泣かせな存在でもあるわけでして・・・
そもそもこのネット接続版を普及させようとしているのは、審査機関のS倫。
M倫の審査を受けてるソフトでネット版が存在するのは、たしかまだ無かったはず。
そして牽引役となっているのは、そこそこ歴史のある中堅どころの某メーカー。
この「中堅どころ」てのがポイント。
大手はまだどこもネット接続版を出してません。
このことをふまえつつ・・・
さて、あるゲームがこの「ネット接続版」のリリースを行う際、非ネット接続の、いわゆる「通常版」も出したり出さなかったりするわけですが。
この出したり出さなかったりするパターンは大きく分けて3つ
(1):ネット接続版、通常版ともにリリース。価格も一緒。
(2):ネット接続版、通常版ともにリリース。ネット接続版のほうがいくらか安い。
(どのくらい安いかはものによってまちまち)
(3):ネット接続版のみリリース
いまのところほとんど2番目のパターンでネット接続版が出る場合が多いです。
ネット接続版を普及させていきたい方々の思惑は、徐々に3番目に移行していきたいらしいんですがね。
しかし実は、3番目のパターンでリリースされたソフトはまだ存在していません。
いや正確に言うと、存在しそうになった、てのが正しいかな。
ネット接続版だけしか出さないつもりだったけど、発売日が近くなって「やっぱ通常版も別で出そう」てなことになったタイトルがありました。わりと最近出たソフトです。
このことからも、どうやらメーカー側でも混乱というかいろいろあるんだなぁという様子がうかがえます。
ネット版出すメーカーも大変らしいんですよ。安いネット版をより多く買ってもらいたくても、安いほうを売るとなると、全て通常版で売る場合よりもさらに多く本数を売っていかないと、トータルでの売り上げ金額が伸びないわけですからね。
さて、ネット版うんぬんてのは一旦おいといて
実は「同一のタイトル、同一の内容で2パターンのパッケージが出るソフト」というのは珍しくはないんですよ。
そう、CD−ROM版とDVD−ROM版てやつですな。
ただしこの場合は、DVDドライブ搭載PCの現在までの普及率を考えると、どう考えてもDVD版のほうが多く売れるってのはわかりきってることです。
CD−ROM版は通常版だがDVD−ROM版は特典付き限定版っていうパターンも多いですし。
そしてたとえCD−ROM版とDVD−ROM版と2種類のパッケージを発売したとしても、CD−ROM版は初回分しか生産しなくて、早々とロットアップ(生産終了)するソフトも目立ちます。
そのあたりをきちんと把握しておけば、仕入れ担当としてはCD版DVD版の発注数の比率でそれほど悩むことはありません。
ちなみに、5月にDVD版のみで発売されたミステリートが、後から9月になってCD版でも出るってことを知ってかなり驚いたんですが、それはまぁ別の話。
英断だよなぁ。
これがネット接続版と通常版、ということになると、ユーザーがどちらを求めているかがわからないわけです。ゆえに、どっちを何本ずつ仕入れていいのか非常に悩む、ということになります。
「うちは通常版しか置かないよ。ネット版なんか無視するよ」という姿勢を貫いてもいいんですが、実際ためしに、通常版しか仕入れないって方法を一回とったことがあるんですが、やっぱネット版のほうが安いのお客さんも知ってるから、聞かれるんですよね。「これのネット接続版ての、ないんですか?」と・・・。
しょうがないのでもう手探り状態で比率を決めるしかないんですが、ここでさらに悩むのが、「ネット接続版を出してるのは、まだまだ中小のメーカーだけだ」ということ。
つまり、どちらをどうと比率を決めて仕入れるだけの余裕が無い場合が多いってことです。
もっとはっきり言うと、「このソフト、予約もきてないし最低発注数、1本だけの仕入れにとどめたいのに、ネット版と通常版と出るのかよ」てなケースがもう仕入れ担当として困るんですな。
こういったケースでかつて一度、某タイトルで「1本だけにとどめたいけど、しょうがないからネット版と通常版、1本ずつそろえるか」ということをやったんですが、案の定というかなんというか、かたっぽが売れてもうかたっぽが売れないままになってます。
でもまだこれはマシ・・・・・・だと思えるようなケースが、ついこの間発生しました。
3つ並べたパターンのどれでもない、第4のパターン
(4):ネット接続版は、特典の多い限定版。通常版は、普通の通常版。値段は一緒。
(さらにネット接続版の通常版、てのもあるので、合計3種類のパッケージがある)
これはもー頭をかかえてしまったというか・・・
ユーザー側の混乱もあったようで。予約に来たお客さんに、この3種類のリリース形態を口頭で説明しても、すぐには分かってもらえなかったしなぁ。
ともあれこのネット接続版、まだまだ普及段階なので、ショップ側からすれば慎重に今後の動向をうかがっていくしかないのがツライ。
しかし個人的に、普及させていこうとするわりには、啓蒙活動が弱いような気がするなーという印象があります。
ユーザーを再教育するくらいでないとこういうのって一般化していかないように思えるんですが。
しかしそういうことするとかえってユーザーの反発を招くかもしれないしなぁ。
あ、念のため、一人の担当としては、ネット接続版の是非についてどうこう言うつもりはありません。
あくまでも、ユーザーが求めているものを店頭に並べたい。それだけです。
投稿者 bird_chief : 2004年08月10日 02:39
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