2004年08月15日
変な日記。そしてマンガに餓えてる大人達
IZUMO2のデモムービーを見ていた客の会話
「IZUMOってあれだよな、確か戦闘とかが陰陽五行なんだよな」
「あれだ、水金地火木……、じゃなくて…」
「なんだったっけ?」
その横で無表情でレジに立ちつつも
「もくかどごんすい!もくかどごんすい!」
と頭の中で連呼
仕事明け、
お盆ということで、専門学校時代の知り合いが鹿児島に帰ってきており
一緒にメシ食いに焼き肉屋へ
ところがその焼き肉屋
フロアのほぼ全体が、鹿児島に来ていたアフリカの有名な(らしい)ミュージシャン達の、ライブの打ち上げ会場になっておりまして
陽気な彼らにより10人くらいのアフリカ音楽大合唱が始まる
最初はまぁ、プロの歌なんで、石焼きビビンバがなんか別の料理に見えてくる以外は、ほどよいBGMくらいのもんだったのですが
そのうち音量が徐々に上がっていき、隣にいる連れと話すにも大声出さなきゃいけなくなる
しかも
ようやく終わったかな〜、と思ったらまた同じ曲が始まる、というコントのようなことが延々と繰り返され
結局、40分以上も大合唱が続く
さすがに耐えきれずに店を出たが、たぶん1時間くらい歌い続けてたことであろう
その後、小さいながらもけっこう雰囲気の良いバーへ
カウンターの後ろにCDがずらっと並んでおり、ちょっとマニアックな洋楽でも、聞きたい音楽を客がリクエストできる店で
「マスター、テンプテーションズで一曲!」
「マスター、ボヘミアンラプソディー!」
なんて調子に乗ってリクエストしてたら
マスターに「もっと幅広く音楽聞きましょうよ」なんて言われてしまう
確かに24歳の成人男性がリクエストするにしては異様に古いのばっか頼んでたからなぁ
しかしあそこはいい店だった。また行こう。
で、男同士で酒飲みながらだらだらと話すにはもってこいの店だったので
たしかに子供の頃はマンガ読んでたけど今はもう全然だねっていう元同級生相手に
ごく一般的な社会人男性が求めているマンガってのはどんなんですかね?
といろいろ話す
これがけっこう面白かったので以下に…
一緒に酒飲んでいたのは、いずれも30代真ん中で、仕事ばりばりやって、ていう極めて「一般的な」社会人男性である。
好きだったマンガは「がんばれ元気」で、今は古本屋の100円コーナーでまた集め直している、という男。
かたや、サンデーが好きで「六三四の剣」や「ふたり鷹」が好きだったという男。
しかし今は週刊少年誌なんかまったく読まなくなったが、立ち読み程度なら今も毎週、モーニングなりビッグコミックなりで好みの連載を読んでいる。が、新刊単行本を買うには至らない。
という種類。
こーいった男性達は、あの頃ワクワクしたような「少年マンガ」を本当は今も読みたいのであるらしい。
好きこのんでモーニングやビッグコミックを読んでいるわけではない。あれくらいしか選択肢が無いってことである。
懐かしさにかられて少年ジャンプを開いてみれば、あの頃とは違う「雑な」「下手な」絵ばかりでとても読む気にはならない。
そう、ジャンプが毎週、発行部数の記録を更新していた、北斗の拳や聖闘士星矢があったあの頃のジャンプ読者にとっては、今主流の、筋肉に影が無くて線が細くて白い紙面は雑で下手な絵に見えてしまうらしいのだ。
けど、「夢のある、ワクワクするマンガが読みたい」と30代サラリーマンは言うのである。
夢と冒険があって、それでいて大人の読者にも耐えうる程度に現実味のあるマンガ。
そういう作品を彼らは欲しているわけなのだ。
でも今の絵にはついていけない。
だからもう昔のものに戻っていくしかないわけで、続編ブームがこの空白の域にうまいことはまった、てのはあるんだろうな。
「懐かしさだけで、昔のマンガを手に取りますかね?」と聞くと
「取るよ。そりゃもう。バビル2世とかさ、今読むと子供向けだって思うんだけど、それでも懐かしくって読んじゃうよ」
と答えてくれたのが非常に興味深い。
こういった今のマンガに対する一般成人男性の不満は、書店側にも責任があるのかもしれない。
でっかい総合書店ならともかく、うちのようなマンガ専門店の場合は、どうしてもヲタ系のマンガ読み相手の品揃えになってしまいがちなのだ。
しかしだからといって、でっかい総合書店並にモノを揃えたとしても、おそらく彼らは自分が求めているマンガは探しきれないのだろうと思う。
しばらくマンガを読まなくなってしまうと、もうどれに手をつけていいのか分からなくなってしまうわけだ。
でも彼らこそが、最もマンガに餓えているんではないかなぁ、と思う。
普通の大人達は、マンガを読まなくなったからといって、マンガが読めなくなったわけではないってことで。
何歳になろうとも、あの頃あの当時、自分たちをワクワクさせてくれた、そういうマンガと出会いたいんじゃないかな、と思う。
ところで余談だが、今回この話をした人のマンガ雑誌遍歴が以下のようなものだったのが…
ジャンプ→マガジン→ヤンサン→ヤンマガ→漫画ゴラク
「いや最後のとこ、なんか変な飛び方しましたよ!?」
とツッコミ入れたのは言うまでもない
投稿者 bird_chief : 2004年08月15日 04:29
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