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2004年07月11日

ショップの苦悩、メーカーの苦悩(1)

(このカテゴリでは、おいらの新米エロゲ担当としての側面を見せつついろいろ語ったり語らなかったりします)

ちょうどおいらがPCソフト担当になった頃、昨年の11月〜年末あたりから、PCソフト、もっと言うと美少女ゲームの売れ方が変わりつつあるようで。
売れる売れないがはっきりしているのは今でも変わらないんだけど、その売れ方に違いが出ているのだ。
ひとつは、初回でどかーんと売れて、そのあとそれっきりっていうパターン。
もうひとつは、初回はそうでもなかったのに、その後延々と売れ続けるパターン。

延々と売れ続けるソフトというのはまぁ、今までもそうだったように、きちんと評判の高いベストセラータイトルである場合と、口コミやネットでの評判でじわじわと売れたり、あとコピーガードの有無でも違ってくるんですが。
問題なのはもう一つの、初回だけしか売れないパターン。
この「初回だけ」パターンが生まれたのは、ここ最近ずっと続いている、ソフトハウス側の限定版戦略がもちろんからんでいる。初回生産分のみなんか付いてきたりするというアレ。
こういったのが欲しい人は絶対に予約してでも買うけど、どうでもいい人にとっては本当にどうでもいいのが限定版。
加えて、ここ1〜2年になって、パソコンショップや家電ショップ等で、部門としてのPCソフトの扱いが縮小される傾向にもあって、「ちょっと欲しいなー」というソフトでも、予約とかちゃんとしとかないと入手できないような状態になっているらしい(アキバとか除く)
だから予約数がかなりのとこまで行っても、その先あんまり売れなくなるっていう現象が発生するわけだ。

それに振り回されるのはショップとソフトハウスと、そしてもちろんユーザーなわけだ。

どーいうふうに振り回されるのかというと・・・・・・

まずショップ側にとって問題になってくるのは、予約数から予測する売り上げの規模みたいなものが、非常に計りにくくなっていること。
以前は「予約3倍」なんて言われたように、予約数の3倍の数を入荷しとけってのがセオリーだったらしいんだけど、そんなことすると大変なことになっちゃう場合がちらほらと発生しているのだ。
某大手チェーンの場合これにかなり危機感を持ってて、初回入荷分のうちの予約:店頭の比率は1:1、1:0.8、さらには1:0.5、くらいになるようにしてるんだとか。

おいらもかなり、この比率には毎回頭を悩ませております。つか、悩まなきゃいけないとこです。
なんで悩まなきゃいけないのかというと、やはり「初回限定版」っつーものの存在が大きいわけです。

予約数に対する店頭陳列分(棚出し)が少なくても、出てくるソフトが通常版だけしか無いタイトルであった場合、予想より早く売り切っちゃっても、どうにかしてリピート発注でモノを確保すればいいのですが(そう簡単にはいかないけど)、
初回限定版の場合、「売り切れた!確保!発注!」てしようにも、どこにもモノが無い、なんてことがおおいにあるわけです(ず〜っと『限定版』のままで生産を続けてるやつもあるけどね)。
さらに、限定版が出た後にリリースされる通常版の発売がしばらく先になる場合、限定版を売り切っちゃうと、そのタイトルは売れるとわかってても在庫持つことができず、売り上げはしばらく発生しなくなるわけですな。
このパターンはけっこうヘコむ。

しかもメーカーさんによっては、限定版が出回りきってないと通常版のリリースを遅らせたりすることもあります。
あちこちで品切れ起こしてても「んー、まだあそこの地方では余り気味だから、通常版を出すのはもすこし待つか」てな具合に。
アレがそうだったんですよ、アレが。

てなわけでショップ側は発注のたびに頭をかかえる事態になっているわけですが、実はソフトハウスの側もこれがけっこう大変なことになっているようです。
敏感に反応しているのは特に大手。

このソフトハウス側の変化については明日のつづきってことで。

投稿者 bird_chief : 2004年07月11日 23:55

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