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2004年07月24日
満数入荷の恐怖
ショップとして発注かけたソフトが、発注かけた数どおりに来る。
一見そんなのは、店に足を運ぶお客さんからすると、当たり前なのかもしれない。
けれど実はそんなわけにいかない場合はけっこう多い。
だからっつって発注かけた数がそのまんま来ちゃってもこれはこれで大変なことになったりする場合があるわけで・・・
例えばPCソフトに限らず本でも漫画でもDVDでもなんでも、小売店が発注をかける際、流通さんや卸しからまわってくる発注書に「限定生産品」「納品カット」なんて文字が躍っていると、そりゃあもう当然、赤信号赤ランプが点灯するわけです。
その限定生産品が、まず間違い無く売れる!と分かってる場合は是が非でもブツを確保しなきゃならないわけです。
ところが市場に出回る数は最初から決まっている。しかし欲しいのはどこの店でも一緒。だから納品カットされることになるわけです。
どれくらいカットされるかは、それまでの実績や、流通さんや営業さんとどれだけ仲が良いかによって代わってきます。
そこでエロゲの発注担当としては、自分の店に必要な数量はどれくらいで、そしてどれくらいカットされるかをある程度予測し、「こんだけ欲しいけど×割くらいカットされるだろうから、○○本で発注出すか」といった具合で発注本数を決めるわけです。
実際の発注本数の決め方は、市場の盛り上がり方やユーザーの声、流通さんからの情報やそれぞれの雑誌での特集の組まれ方。そういったもろもろの情報を総合して、自分とこに何本入れるかを決めることになります。(予約者の分は当然として絶対確保が大前提)
ちなみにこういった限定品は早めに店頭で告知してありったけの予約を確保して、その予約数をもとに必要な本数を決めることになります。だいたい発注の締め切りってのは(PCソフトの場合)発売日の一ヶ月前にくるので、それよりさらに1ヶ月前から展開かけておくわけです。
・・・・が、こういったやり方が前に言った「予約はすごいがその後さっぱり売れなくなる」ソフトを生み出す要因なんですが、それはまた別の話として。
乱暴な話をすると、いくら納品カットされようとも、予約者の分さえ確保できていれば、担当としてはほっと胸をなでおろすところです。
店頭に出した分が予想よりも良い売れ行きをみせて品切れてしまったとしても、たしかにそれはそれでダメージが大きいのですが、「入荷した分は完売した」という意味でもあるわけです。
もちろん、お客のためにも店のために、そう簡単には完売しないくらいの数量は用意するべきなんですが。
いっっちばん怖いのは、こっちが「×割カットされるだろう」と思って出した発注数が、カットされずにそっくりそのまま通ってしまうこと。
「なんだ、売れる商品たくさんもらえるってことじゃん」と思われるかもしれませんが、担当としては恐怖で凍り付きます。
なぜ凍り付くか。
カットされずに納品されるということはつまり、カットする必要がないくらいには、市場にものが充分に出回るということです。
裏を返すとこれは、ユーザーや市場がたいして盛り上がっていなくて、よその店ではあまり多めに発注かけてないのに、うちの店はそのソフトに過度な期待を寄せてしまった、ということでもあります。
そしてそのとおり、こういった「カットされると思ったのに満数入荷」という商品は、たいていコケます。
不良在庫への道へと突き進みます。
私も何度も痛い目に遭ってます。
しかし、このような「カットされると思ったのに、余るくらいにモノが来る」事態というのは、しっかりと情報を収集していればある程度は回避できます。
私が過去に何度かミスったのも、この情報収集を怠ったからですし。
ところがしかし(こっから本題)
情報収集もした。メーカーとしても大手人気メーカー。ユーザーの盛り上がりもなかなか。流通さんも「足りない」と言ってる。あまつさえメーカー通販でも足りないみたいだ。
よぉしここはどーんとカットされても大丈夫なようにどーんと発注かけよう!
と発注かけたら・・・・
満数入荷の回答がかえってきた・・・
つい先日の話です。
某人気メーカーの某話題のタイトルです。
あんだけ盛り上がって流通の側でもヤバいくらいに足りないかもしれんっつっといて、これはないだろう!これは!やりやがったな!!と・・・
ちと憤慨しているところです・・・
なにせメーカー通販があっちゅーまに締め切られたタイトルで、ユーザーも小売店もかなり焦ったはずなんですよね。
だのになんで満数入荷・・・
ああ
あああ
どーんと積もる不良在庫の山が見えるようです・・・
投稿者 bird_chief : 2004年07月24日 02:35